ヒヅキ：…掃除機終わりました
これから、ご飯です
シャルル：食え！
クニノトコタチノカミ：なんちゅう、品の悪い言葉や
とてもさっき、神を讃えた替え歌を作ったとは思えんな、
シャルル：私は、無駄な言葉は使いたくないので
こういう時は、使い分けます
クニノトコタチノカミ：かわいそうにのう…、ヒヅキさん、レトルトカレーをかきこんどるで、
おいしいか？
ヒヅキ、顔を上げ (実際は食べながら打っている、)：ええ、まあ…有名店のですし
クニ：どこ？
ヒヅキ：日比谷の松○楼です、チキンカレー
…あれ？ タケノコ入ってる…珍しいな、
クニ：おいしそうやの、(食べたことないくせに……)
ヒヅキ：…チキンが柔らかくて、おいしい……(注、宣伝ではありません、)
(箱を見て)ふうん……1903年創業なんだ…
シャルル：そう言えば、もうすぐクリスマスだったな、
クニ：まさか、おねだりやないやろうな？ ここ数年、毎年なんだかんだ言うて、妹の翠さんにケーキ買ってもらい、ケーキの気を味見しとったろう
シャルル(笑い)：いえ、そこまでは
今まで、十分、(ここ強調、) 覚醒してからの翠に頼んで何回もケーキの気を食べさせてもらいましたので、もう、満足です
クニ：悲劇やのう……、2000年間？、自分の誕生日に祝われて飾られたケーキを、一度も味見できんかったとはな、目の前で見てるだけ、ご苦労じゃったな、
シャルル：我々、人のもの (食べ物の気) を勝手に食べられませんので
必ず、相手の許可が要ります (勝手に取ると、ドロボウになるからできない)
クニ：そのためには、相手にわしらの幽体の姿が見えて、声が聞こえる必要がある
…だから、オマエは翠が生まれて覚醒するまで、2000年間待ったわけや
気の長い話や、初めて「食べた」時は、ガツガツしとったろう
シャルル：今さらながら、恥ずかしいです、わたくし、神の智恵の気でできておりますので、何でも知りたがりで困ります、
ケーキの味を空想して2000年間、期待がふくらみ過ぎまして、でも美味しかったです
クニ：それはよかったのう
シャルル：後には、仲間になった美食家のパウロ(の生まれ変わりのエディ·ブラウン)にも、いろいろ案内してもらいまして、食べ物の気をごちそうになりました
クニ：そうじゃった、で、パウロはどうしたかの？
シャルル：今の所、私の助手ですが……、神出鬼没ですね、彼も、でも、もうすぐ来るでしょう
パウロ、現れ：来たよ
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