大谷☆ヒロユキ的デジタル妄想録

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TAM改造日記 その14(小技編その3 ADBマウス改造)

2016年08月29日 22時40分43秒 | mac
 そろそろ小技編もネタが少なくなってきましたが、次はマウスについて。

 このオリジナルTAMにはおそらくマウスは付属していなかったと思います(当時の写真では付いてたり付いてなかったりですが)。実はこのTAMもう30年も前のものになりますが、当時としてはなかなか面白いことをしています。革張りの高級感あるADBキーボードについては以前紹介しましたが、そのトラックパッド部分は実は分離ができて、マウスのように扱えるのです。
一体の時は



トラックパッド部を分離し、付属のダミーパーツを付けた状態が



こんな感じです。この状態でも十分おしゃれに思うのですが、実は致命的な問題があります。

このトラックパッドを含むキーボードは以前紹介したようにADB-USB変換でつないでいます。それは良いのですが、Macをスリープした後、このキーボード及び、トラックパッドを押してもスリープが解除されないのです。
どうやらこの変換しているADB-USB経由ではスリープ復帰信号として認識できないようです。

これは困りました。

解決策は2つあります。

 1つはBluetoothマウスで復帰させる。これはこれで有りですが、そもそもBluetoothアンテナを外したままということを思い出しました。改造の途中で迷ったのですが、Bluetoothは使わないかなと思い、延長アンテナを付けていませんでした。ということでもう1つの案です。

 それはUSBマウスです。これなら確実にスリープ解除できます。しかし、ただUSBマウスをつなぐのでは芸がありません。そこで思いついたのはTAMと同世代のADBマウスの改造です。このTAMに似合うマウスといえばこの黒のADB MOUSEⅡです。



1993年ごろの黒いPerformaなどに付属していたもののようです。これをなんとかUSBに改造できないかなと。これより前のモデルのADB角マウスをUSBに改造している記事を見かけ、なんかいけるかもという軽い気持ちでした。当時としてもこの黒は珍しかったのですが、これを今入手しようとするとさらに困難です。AMAZONではずっと中古品が出品されていたのですが、12000円とアホみたいな値がついてまして。改造するのにそれは無理です。そこでいつものごとくヤフオクです。2ヶ月ぐらい待ったかな。気長に待って入手できました。まあそれでも少し高いかなと思うような価格でしたが。


 で、もう一つ改造の材料で必要なのがこのApple USB Pro Mouse(M5769) です。

USB PRO マウスは黒と白がありますが、分解して分かったのですが、中身が微妙に違います。 参考にした記事で使われていて、改造しやすそうなのが白でしたので手持ちの余っていた白マウスを生贄にしました。

肝心の改造です。まずは白マウスを躊躇なく分解して基盤を取り出します。次にADBも分解しますが、こちらはかなり樹脂がもろくなっており、簡単にカットできますが、慎重に扱う必要があります。と言いつつ、無駄な部分を結構大胆にカットしました。そして白マウスの基盤をADBマウスのケースに収めたのが、下の写真です。ポイントはクリック部です。左の上部パーツですが、ここに白マウスの中のアルミプレートをカットしたものを、バネ代わりにして配置し、白マウスのクリック部にそれが当たるようにしてクリックできるようにしました。アルミプレートはテープで止めましたが、特にズレることよなかったので、これはこのまま使っています。右の下部パーツの方はカットした基盤をテープで仮止め後、瞬間接着剤で固定しました。



 なかなか文章で伝えるのは難しいのですが、クリックのためのバネポジションを決めるのが難しかったです。
 ちなみに裏から見ると、マウスのレーザーのレンズがADBマウスのトラックボール部にほぼぴったりで、絶妙な位置に来ていることがわかります。これは改造した結果たまたまでした。逆に言うとトラックボールとレンズの位置を合わせてやると上手く収まるということです。


あと、USBケーブルが白なのでTAMに合うようグレーのガンダムマーカーで色を塗りました。

 半ば強引な改造でしたが、レアなマウスも無駄にならずに予定通りの仕上がりになりました。

 また問題のスリープですが、もちろん接続はUSBですので問題なく解除されました。



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