Cuisine WDYTO30

セックスと美味しいご飯。音楽と美味しいお酒。30過ぎてはや半年以上、食べずらい盛り付けと味付けでアナタにお届け。

笹塚 「イタリア式食堂 CHIANTI(キャンティ)」

2005-01-28 23:06:00 | 食べる男
過度の疲労と睡眠不足を抱えたまま、
新潟県は舞子まで冬の雪を堪能。

1週間の激務を金曜21時に終えて、4時間しか寝てないのに
そのまま朝6時川崎の自宅を出発(ホントは5時発予定)
渋滞の高崎、沼田を抜けて(途中のICで気絶して)
塩沢石打についたのが正午ちょっと前。

極度の運動不足体にムチ打ってひたすらすべりまくる。
汗ばむくらいの快晴の下、初心者にケの生えたレベルでも
もうアドレナリンとド―パミンが出まくる爽快感と開放感。

午後券を購入して5時間まるまる滑って、
すでに始まっていた渋滞を嫌い、
ピークを避けてそのまま都内へ逆戻り。

往復の移動に8時間、ずっとヒトリで運転。

そりゃあもう疲労コンパイ。

空いてるウチに関越を抜けて、小雨のぱらつく都内に戻ってきた。
恒例の立ち寄り温泉を逃してるから風呂だって入りたい。
でもなんか食わないともうアクセルとブレーキの区別がつかない。

なに食おう。

練馬ICから目白通りをのぼりながら
疲れ果てた本日の夜の胃袋リクエストは「炭水化物」

米、うどん、そば、根野菜、パン、、、、、。
パスタ。きた。ピザとパスタが食いたい。

で、環七を南へ降りて甲州街道脇の水道道路を新宿方面へ。

oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo

水道道路沿いに、クラシックな看板と店内のろうそくの明かり。

駅に近いわけでも車が止めやすい場所でもなく、
お世辞でも、知らない人がふらっと立ち寄ろう、と
思う店構えでは無い趣向。

白い木枠に囲まれたガラスの向こうは
常に飢えたイタリアーナ達であふれている。

2年くらい前に初めて連れてかれてからというもの、
オリーブオイルとパルメザンをあえた(ただの)枝豆と
魔法のサラダドレッシングにすっかりやられて
なにかにつけて近くにくると寄るようになった。

モレッティを飲みながら、フライして塩味をつけたパスタをかじる。
胃袋ちゃんももう耐え切れない切なさに雄叫びを搾り出す。

程なくして運ばれてくるテーブルブレッドと、「森のきのこサラダ」。

ここでサラダを頼む場合は、何をたのんでもたいして変わらない。
一緒に運ばれてくる、ハクション大魔王の瓶みたいなドレッシングが
とにかく、とにかく、ウマイから。

自宅で食事を取る習慣があったら、絶対に買って帰る。
ほんのりニンニクの利いたこのドレッシング、
これだけでも(これと枝豆だけでも)十分来る価値がある。

正直、これよりウマイ、と思わせるドレッシングがまだ、無い。
くらい。

とおもってたらやっぱり
秘伝のレシピで作られる伝説のキャンティドレッシング」
ていろんな紹介の上に、普通に通販でも売ってる。

ハラのへらない連れを尻目に、これまた名物らしい
「ソフトシェルクラブのクレープ」を堪能して、
アンチョビがはげしく利いたトマトのピザで1日の疲れを癒す。

あー。うまい。普通にうまい。
表現するのもどうでもいい。うまい。つかれた。

とりわけ、スキー場のランチの後だけに。
(インチキ味噌ラーメンと白ご飯の塊の入った海鮮チャーハン

73年にオープンしたこのイタリアンな名店、
いまや直営9店、FC16店、加盟店7店からなる
年商10億グループに成長したそうな。へえ。

いわれみると笹塚界隈にもいくつか店がある。
良く見たら、河口湖やら甲府にも。2へえ。

もっと良く見たら、ロスはトーランスにも!
トーランスと云えば、日系企業が立ち並ぶ
日本食に飢えた留学生とビジネスマン御用達の街。
ハウスのカレー屋もあります。3へえ。

こっちの「イタリア式食堂」は
飯倉とか西麻布にある、お高いCHIANTIと違って
フルボトルも1500円くらいからあります。
おたかい方は1960年の創業だそうでTVドラマにもなってました。へえ無し。
一度でいいから、覗いてみたい。二度はいいや。

ああ、ああ、パスタ枝豆も食うつもりだったのに。

ピザがおわって、席でつっぷしてそのまま寝そう
だったので、足早に帰宅して秒殺。

ドレッシングの旨さをあらわす面白いコメントを発見。

「有名芸能人が子供の頃からわざわざサラダを食べさせる為だけに
1時間ものウエィティングをへとも思わず、ベンツで乗り付けて食べてゆくという。
麻薬のように恐ろしいドレッシング」

頷ける。

A Thousand Trees/Stereophonics

中目黒 「豚鍋研究室」

2005-01-21 23:19:27 | 食べる男
おしゃれ泥棒の巣窟、中目黒。

よもや住みたい街ナンバーワンの座を獲得した、
クリエイティビティあふれる勘違いの街での金曜の夜。

一方、最近やけにカドがとれてきた。
というか30を前にしてココ数年、
まったく無理無茶がきかない。

健全、健康、禁煙、節制、貯蓄、節操、自覚、安全運転

今までケっと唾をはいていたそんなそんな単語が、
目の前でカラフルな毛糸になってグルグル回って
腹のあたりで玉になって居座っている。

その分、いままで我なりに節度があったこと、
についての、リミッタがゆるーくきれてきた気がする。
あるとき突然タガが外れる前兆みたいな雰囲気で。

そんなことで気分も体調も最悪のまま、目も頬もパンパンで
夜な夜な業界人を自称する貧乏と勘違いが交互にすれ違うガード下へ。

テクテクテクテクテ
~~~~~~~~~

改札から線路沿いをあること小10分、それなりに有名な
カンバンもなんにも無い居酒屋「村上製作所」のトナリ。

界隈には多い、知らなきゃ絶対見つからない軒先。

高架下に障子の薄明かりがともる。
無造作に干されたタオルとママチャリ。
どうみても町工場の一角のアルミサッシ
引き戸の取っ手に小さな縦書きのテプラシールが、

「豚鍋研究室」(×豚鍋研究所)

控えめ過ぎる自己主張、キャッチー過ぎる名前。

金曜の夜でも早めなら(21時で早め)、電話なしでも余裕で座れるはず。

いや座れたにしても、エコロジカルな丸いちゃぶ台と板張りに座布団になる模様。
それはそれで懐かしさ満点+長居が厳しい。

名の示す通り豚達の華麗なキュイジイヌと、カウンターに並ぶ焼酎の数々。
普段ならああテンションがあがる。食う。飲んで。眠くなる。

でも今日は、顔はパンパン。腹の底には七色の毛糸の玉。
付き合いの長い連れにも「見たこと無いその顔」と言わしめつつ、
ああもったいないもったいない。

あったかウーロン酎で、まったく覇気無く乾杯すると
連れのテンションも一気に最下層に。。そらそうだ。

メニューといえば。

蒸しキャベツ。ウマイウマイ。
焦がし玉葱とオイリーながキャベツの甘味と絶妙なハーモニクスを。

豚味噌大根。ウマイ。

焼豚。

「このチャーシュウって量多いですか?」

「いえ、4,5切れですよ。あとチャーシュウじゃないです。やきぶたです」

「うん、焼き豚ね」(なんなんですかオネエサン)

料理を待つこと15分、運ばれた皿をみて納得。
シャーシュウじゃなくて、焼き豚でした。豚のソテーってことで。
これもまた柔らかくてジュウシーで胡椒がぴりっとして美味しい。

と、ココまで食べて、もはや限界が近い。



ハレタ顔はピークに達し、あったかウーロン酎は半分も進まない。
ああもう帰って寝たいでござる、とその次の瞬間。

銀製の浅めの鍋に、青菜、ネギ、モロヘイヤが大量に刺さってる。
盛ってある、というより刺さってる。明らかに豚鍋殺人事件の様相。

かわいらしいガスコンロで、ひたすら火かけること15分。

グッタリした野菜のしたに、
これまた大量の白菜と、厚切のロース肉たちが
グツグツ煮えたほんのり透明な
とんこつ風さっぱりダシスープと絡み合っている。

恐る恐る小皿にとりわけ、
いやもう腹いっぱい顔で、スープをすすってみた。

ウ。

おもむろにしんなりした白菜を箸でつまんで口にいれる。

ウウ。

煮られてふんわりした豚肉をほうばる。

ウウウウウ。

美味い。

食欲なんてまるで丸々無いのに美味い。

青菜とモロヘイヤを豚肉とあわせて口に突っ込む。
あああああ至福。。


野菜が血になり豚が骨になってく音がする。ポコンポコンポコン。


腹の中でゴロゴロしてた毛玉が解けて流れていく。ハラリハラリハラリ。


あ、というまに八分まで実食。
さすがに平らげることができず、若干の白菜を残して
オネエサンにゴメンナサイをしました。


再びアルミの引き戸をくぐり表に出ると
最高気温8度の都内、冷たい風が首をかすめるにも
かかわらず、カラダはポカポカ。オナカはポッコリ。

こんな研究の成果なら、いつだって発表して欲しい。

そんなことどうでもよさそうな大人が集う店に違いない。

歳相応の悩みに聞く豚鍋、あります。

みたいな。長いな。



Hole In My Soul/Aerosmith

渋谷「韓国酒家・韓国家庭料理 吾照里(オジョリ)」

2005-01-19 23:13:22 | 食べる男
その当時、いわゆる韓国料理は苦手だった。

というかどこの国だっていいけど
辛いモノが普通に食べられなかった。

スーヤンと出会ったのは、ノースリッジというロス郊外の町。
とっても気さくでむちゃくちゃエロい韓国から来た好青年。

スーツケース一個でブラッとLAXに降り立った日。
退学寸前のしょっぱい大学生、思いつきでいきなり
異文化コミュニケーション生活をスタートしたその日。
スーヤンは、同じ日に渡米して来たルームメイトの一人だった。

冷蔵庫の中には、絶やさず祖国から空輸され
補充され続ける大きな赤いタッパー。

誰かが勝手に口をつけた日にゃあ
目ん玉ひんむいて怒っていたそのコチュジャンを、
自分にだけは
「ヒロは好きに食えってー」
と、鍋で上手に炊いた白米に
ベッタベタと塗りたくりながら
箸についた大量のコチュジャンを
お得意の笑顔で舐めていた。

その頃は辛くて辛くて辛くて食えなかった韓国料理の数々。

あれから7年が経ち、
ようやく昨年の秋知人のススメで
ココのスンドゥブに出会い、
辛い辛いと汗をかきながら
ハフハフする悦びを
ヒイヒイ云う慶びを
知ってしまった。

この日訪れたのは同店の二子玉川店。

文化村通りに2店ある渋谷吾照里は、平日でも夕飯時ともなれば
辛味に飢えた若いお姉ちゃん達とカップルドモであふれている。

でもなぜかフタコのこの店はたいてい閑散としてるのです。
魅惑的なメニューも、なぜか必ずカワイイ店員さんも一緒なのに。

しいて言えば、肝心のスンドゥブチゲに入ってる
豚肉の切り身が小さい、気がするくらいで。

味は一緒です。もんのすごく旨い。

辛い。でもなぜかまろやか。
コクがあってほのかに海鮮の風味が利いている。

押し固めないフワフワの豆腐(純豆腐)と一緒に
とろりとした真っ赤なチゲをズズズっとすする、
ああスーヤンが微笑んでる。

「ほらコリアンフードもうまいだろー、ナ。アリガトゴジャマース。」

本国では食べる前に生卵を割ったりするらしい。
こちらのは豆腐の間で煮卵のように隠れてます。

とにかく自身の暴食恍惚リストにようやく、
「韓国料理」という項目を作ってくれた
貴重なお店の貴重なメニュー。

スンドゥブと一緒に必ず注文する
「海鮮パジョン(海鮮チジミ)」はオススメです。
外国人が作った新手のかき揚げみたいです。

やっぱりプルコギは、
コリアンタウンにあるヤオハンのパックよりも
断然旨いよ。スーヤん。

はやく本場のサムゲタンを堪能して脱韓国初心者したい今日この頃。



Shinobi vs. Dragon Ninja/The Lost Prophets

ZEPP TOKYO(台場) THE MUSIC 「JAPAN TOUR 2005」

2005-01-13 23:45:01 | 歌う男
絶句。

[随時更新予定]

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[2005/1/17更新]
聞いてない人には意味がサッパリわかりません。
悪しからずご了承の程。

行ってきましたお台場ゼップ・ラ・Music。

サマソニ2004東京六区ステージトリ以来。
オシオシの残務を振り払って間に合うかの瀬戸際、
レインボブリッジ下をカッ飛ばしてなんとか到着。

淑女からの黄色い歓声と紳士からの怒号に包まれて
この上なく穏やかに圧倒的存在感でステージイン。
ピイポオピッポオ果ての英国からきた4人の若造。

「北部へようこそ」
イントロリフでいとも簡単に昇天。
トチ狂ったかのように膝とアタマがトブ跳ねる弾ける落ちる。
そのまま、~
「真実は単語ではありません」

ああ思い出すと口があく。首が回る。瞳孔全開。
なんにも見えません。腕と膝がゆれるだけ。

それにしてもボーカルがジミーペイジ、
アリガト、アリガト、アリガトゥを連発。
耳を劈くハスキボイスを奏でながら
ダンスダンスダンスダンス。

あとギターがジュリアン(そっくり)、
ベースがジェイソンニューステッド、
ドラムは知らない人。

てか寒いぞZEPP。途中でもよおしたろ!

タグを隠したでかいPAとイエロー3バーストのレスポール、
糸みたいにZEPP全体に広がるオルタナでジャジーなグルーブ。
況やオーデエンスはロールウイズダフリイイイダムファイタア。

まじでハコ寒いつうの。がんばれZEPP。

「長い道路を取ってください、そして、それを歩いてください」

リブホーエバーなリズムリズムリズムリズム
ブレーキンなビートビートビービート
気が付けば4人でスティック持っサイケデリックドラムンロール。
(「内側から出血」)
ロックディスコと化す真冬のお台場。

いよいよあったかくなってきた感じで
ア・オ・ア、ア・オ・ア・オ・ア。
(「壊れます」)

またきた。またきた。きた。きた。きた。

ダピイイポオオオオオオオオオオオオオオオ。
(「人々」)


1時間半ぶっとおしインターバルなし。
さすがは若き英国のオーバードーザー達。

で突然終わり。

(絶句)

あまりのあっけなさと節操の無さに、
この日会場で唯一のBooooイングを披露。

気持ちいいくらいの冷たい視線
暗黙のヒンシュクを買いました。

アドレナリンと耳鳴りのやまないまま、
月島「おしお」の明太もんじゃで反省会!

アア旨かった。気持ちよかった。




「Guide」聞きたかった。


Take The Long Road And Walk It/The Music