Cuisine WDYTO30

セックスと美味しいご飯。音楽と美味しいお酒。30過ぎてはや半年以上、食べずらい盛り付けと味付けでアナタにお届け。

富ヶ谷 「アクアブラッセリー TARLUM(タールム)」

2005-02-26 23:52:36 | 食べる男
本当に御気に入りの店は、人に教えたくない。

環八沿いに、同じくらい素敵なカフェを見つけるまで、
この、代々木公園の裏手にあるheads(ヘッズ)仕様のカフェレストランは
数年前から都内一等のお気に入りで、
いろんな人とのいろんな思い出がギッシリズッシリ詰まっている。


ダーン。ダダダダーン。ダダダダダーン。ダダダダダーン。ヒャララララ。


土曜なのに、ヒルズで「オペラ座の怪人」を見た。

ベイシクリー、ミュージカルとは縁が無い。

四季は一度しか見たこと無いし、映画「シカゴ」も見てない。
まして本場のブロードウェイに行きたいなあ、なんて思ったことも無い。

有名な脚本だそうで、怪人であるところのファントムの
切なく悲しい不遇の恋物語は世界中が涙した、そうですか。
常軌の狭間で生きる怪人への感情移入は容易じゃないと思うけど。

それでも、見所がある映画だなあと思った。
特に「マスカレード(仮面舞踏会)」劇中劇のシーンには大満足。

歌、というか歌詞で
物語のストーリーを追うのが
こんなに疲れるとは。

満足と同時に、完全に血糖値が下がってしまい、
久しぶりに富ヶ谷のタールムを訪れることに。


ダーン。ダダダダーン。ダダダダダーン。ダダダダダーン。ヒャララララ。


初めて訪れたのはもう2年ほど前。
まだオープンしたばかりだったと思う。

友人のお陰で優雅に品プリオチャラケおテニスを満喫した帰り、
スノッブな外観に惹かれてみんなでフラリと入ってみた。

地上2階に地下1階、それぞれダイナー、ラウンジ、ブラッセリーと
雰囲気も違ってメニューもそれぞれちょっと違う。
その上はアパレルブランド「AsKnowAs」が手がけたアパートメントになっていて

アクアブラッセリー、なので、シーフード。

メニューの一番目立つところには国産の牡蠣が
「さあ食べてごらん」といわんばかりに踊ってる。

正直、生牡蠣はもう長いことリハビリ中で。

魚介をフンダンに使った、フレンチ系のメイン皿は
どれもカフェ、ではとても括れない絶品しきり。

特にオススメはウニとアスパラガスのリゾット。
悶絶します。この味付けに惚れ込んで、良く通った。

その昔、駒沢のバワリーで初めて
鶏肉のゴルゴンゾラソースを食べたときと同じ感動。
ああ、カフェでこんなにウマイものが食えるなんて、と思った。
(久しぶりにこないだ行ったけど、最近はそうでもないねえ。)

と、思ったら同じが作った店、だった。

そんなこと知らずに初めてここでリゾットを食べて、
「バワリーと同じ味がする」て気が付いたときは、
後で凄く嬉しかったなあ。

噂で、当時バワリーにいたシェフが
開店直後のこのタールムに移ってたらしい。
ホントだったら併せて嬉しい舌自慢。

これからもウマイ店をお願いします。山本さん。

あ、表参道のモントークはイマイチです。個人的に。

というわけで、
数年を経て、お気に入り二等二番になってしまったこのアクアブラッセリ、
この日食べたマロンタルトの激ウマ舌触りのお陰で、
またしても1.5番まで返り咲きました。

365日朝の8時から翌4時まで開けっ放しの便利さは、
込み合ってきた環八の某カフェをおさえて、また
一番のお気に入りになるやもしれないね。

と云っても、

メシは何処で食うか、

よりも

誰と何を食うか、

で決まるって話だ。うん。


Sea Of Sorrow/Alice In Chains

川崎市 高津 「とん黒」

2005-02-18 00:18:28 | 食べる男
熱だ。熱が出た。

なんでか自宅にあるハローキティの体温計、
平熱以上を測ったことが無かったキティちゃん。

ここ数年、久方ぶりの38度5分越え。天城越え。

世の中にチョコレートが飛び交う2月の連休明けの1週間、
ほとんど残ってない有給をフルに丸2日使って、自宅で眩暈と倦怠とタイマン。

さすがに2日も休んだらヤバイと思って夕方から一瞬出社してみるも、
やっぱダメダつんで2時間で意識混沌顔面蒼白になって戦線離脱。

ここ2日、ヨーグルトとよく煮込んだポトフしか食ってない。
栄養をつけないと。ブタミンパワー。


そんな衰弱しきった1週間に、
思わず2回も通ってしまうとんかつ屋が
川崎市は高津区にあるのです。

どこぞの文豪がお薦めしてるわけでもなく、
界隈にすむ住人の胃袋をひっそりと満たしてるタイプ。
ご近所コムニケーションに有るところの、
「ああー、あそこねえ。おいしいよねえ。」的幸福論。

と、侮ったそこのアナタ。

わざわざ周辺に駅も無い川崎のデッドスポットに出向く価値、
あるんです。宅からは3分だけど。

ブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒ

川崎駅から溝の口まで縦に繋がる、南部沿線道路。
その脇道に佇むシックすぎる薄暗い軒先。

とんかつ屋にあるべく、白い蛍光灯にボリュームのある黒字の明朝体。
でも「とんかつ」がフォント45ptに対して、
肝心の店名「とん黒」は10ptくらいになぜか控えめです。

店内に入ると、清潔感のある大き目のカウンターに
大きなテーブルが2つ。奥にはその昔は小上がりだった
と思われる、3畳程度の中途半端なテーブル席がある。

カウンタ越しのキッチンから、よくみえる壁の高いところに
今じゃリサイクルショップでも見かけない古めかしいテレビ。

その調理場には、
30cmはあると思われるコック帽を
目深にかぶったおじさんが揺れている。

メニューをみても、一通り「串、ヒレ、ロース」それぞれの上、
あとはコロッケ、海老フライなどの揚げ物を混ぜた定食のみ、で。

人もまばらなカウンターに座り、コキタナイ朝日芸能なんか読みながら
お茶を啜ってしばし調理場の目深コック帽に見とれる。

何年も何年も繰り返してるであろう、マシーンのような手さばき。
匠の技とスポーツ紙交互に見とれながら待つことしばし。

初めて、「上ヒレ定食」が
目の前に運ばれてきたときの衝撃を、今でも覚えている。

「おおお」

思わず唸る、その質量。

山盛りのキャベツ(明らかに日常より多い)に寄りかかる、
濃い目の色味がついたそのとんかつ(かなり大きめだけど、まあ常識の範囲内)
その隣に御椀に盛られた白米、
まるで「がんばれタブチくん」にでてきた山盛りご飯、
なんなら一角を箸で掘ってお茶いれちゃうくらい。

圧巻なのは、お漬物の量。

完全に常軌を逸したサイズと雰囲気。

厚さがゆうに3~4センチはある。
お新香一切れの実寸大↓

|     |

まるでなにかに復讐するよーうにー。

動揺して思わず浜省を口ずさむくらい、デカイ御新香。

メロンの角切りみたいな、同サイズのキュウリと大根、しっとりと美味しいナス。

もちろん、これだけでご飯がお代わりできる、くらい美味しい。

肝心のとんかつ本体は、
上質な肉質とカラット衣タイプで、
あの、無言で貪りつくときに脳みそに大量に分泌される、
ガツガツとんかつアドレナリンは、
しっとり衣の名店中目黒の「とんかつ とんき」を彷彿とさせる。


近所にこんなに美味しいとんかつを出す店があったなんて。

4年も住んでるのに気が付かなかった。
というか気付いてたけど、すんなり入れる店構えじゃない、んだね。

今週も、ニガテなヒトリ飯を
ここなら満喫できるに違いない。


Here We Go Again/Everclear



銀座 「京風串揚げの店 飯場(銀座店)」

2005-02-10 01:09:11 | 食べる男
何となく、予定もタイミングも気分も擦れ違いになり、
アア今日は真っ直ぐ家に帰ろう、と思ったそんな日
往々にしてまた行きたくなる、素敵なお店に出会う。

この日もまた、結局の所ヒトリ愛車を転がしお気に入りのアイポちゃんと
「意外性のある毎日へようこそ」しながら自宅へむかう筈だった、が。

気が付いたら銀座に来ていた。

平日アフター5(とはもう誰も云わない)の銀座といえば、
丸の内と新橋の間で劇的な所得格差、況や「栄養費」格差、
平たく申す所のエンゲル係数の落差を垣間見る貴重な街角、でありながら
オフィスの花から夜の蝶までキレイなお姉さんが闊歩する、と
純情とは程遠い、でも地下が電車だらけのヒエラルキッシュタウンです。

和光ビルの前で子猫を拾って、ご所望はなぜか「うなぎ」。

丑の日でもなければ、絶倫に燃える秘でもない。
でもなぜか鰻。平日の21時過ぎ、空いてる鰻屋が銀座にあるか、無いに等し。
普段めったに使わないグルなびモバイルでも見つけられない。

と、そんな流れで入った一軒の居酒屋。

軒先には「京風串揚げの店」と謳う名古屋料理のお店らしい。
鰻が転じてひつまぶしで満足しようというハラでした。

銀座というより京橋に程近い一丁目の路地の角。
変哲もない看板と当り障りの無い地下への階段。

もう腹減ってるしなんでもいいさ、そんな時。
往々にしてまた行きたくなる、素敵なお店に出会う。

思えば自由が丘で「てっぺん」というお店に入ったときもそうだった。

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上手に仕切られた個席と、見事に分けられた半地下と中二階。
天井のひくい中二階へあがり、一杯だけとビールをお願いする。

メニューを覗くと、あれ、これどっかで見たぞとピンと来る。

思えばお店に入ったとき、

「お客様ご来店ですー。」

「ぁいらっしゃいませえー」(スタッフ全員)

この気持ちの良いご挨拶、このメニュー。どこかで。
(特にに「バリそばサラダ」というネーミングセンス)

ははあ、やっぱり自由が丘の「てっぺん」を連想させる。

端袋の裏には沢山の系列店が並んでいた。

確信なく自由が丘店を探してみたけど、やっぱり無い。

気のせいか、、と思いながらどこか引っかかりつつ、

一通りサラダから串揚げ、コーチンのモモ串などなどお願いして
名古屋名物の味噌串カツを味見してから、目当てのひつまぶし。

よーくまぜて(お櫃が小さいんだ)
まずそのまま賞味。
薬味をのせて再び賞味。
出汁をかけて三度賞味。

と、ここまで書いて、
「飯場の櫃まぶしは4度美味しく・・」
て張り紙がしてあったけど、中身忘れちゃいました。

とりあえず空っぽの胃袋を満たしてご満悦。

どこか心にあの「てっぺん」を思い出しながら帰路についたのでした。

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自宅へ戻って早速探してみた。

ヤッパリ。

同じニオイのする、自由が丘「てっぺん」の現店長さん、
もともとこの銀座飯場というお店の初代店長さんだった。

この飯場(ハンバ)というお店、
恵比寿にある「ZETTON(舌呑)」や六本木「imoarai」をもつ
ゼットングループと並び、同じ名古屋を中心に人気飲食店を展開する
レストラングループ「かぶらやグループ」のお店なんだと。

生まれてこの方関東圏から出たことの無い首都圏限定消費人間には
まったくもって関係ないし、知る由もないそんな話だが、
東海圏は都市規模の割に飲食店が多く、激戦が繰り広げられ
その分「安くて美味しい店」が多いそうだ。

故の「名古屋グルメ」が注目なんだそうな。

知らないところでそんな波に乗っていた28歳。

ああ調べてみれば、
日経レストランメニューグランプリの名古屋大福茶漬け、
そんな素敵な冠のついた看板メニューもあったのね。
食い逃したのでまた行こう。

云われてみれば、もうすぐ愛知万博。

日本の中心から愛ならぬ新しい「安くて美味しい」文化が叫ばれるなら
そら歓迎しない訳がない。

値段もお手ごろ、スタッフも気持ちがイイ。
当然料理は美味しいのだからそりゃあ繁盛するが前田のクラッカー。

この日電話もせずに待たずに入れたのは、間違いなく
視聴率50%超のサッカー日本代表戦があったから、でした。

そういう文化にはものすごく乗り遅れてる28の静冬。




Playmate Of The Year/Zebrahead

目黒 「とんかつ とんき」

2005-02-07 23:46:18 | 食べる男
小生、とんかつ好き。

とんかつといえば、

戦前戦後の歴史の中で
まい泉、和幸、さぼてん、すずやと有名店から、
町々に点在する場末の揚げ物屋まで
さっくりかりかりふわふわしっとりから、
べたべたやわやわかたくてのっぺりまで

何時の世も食欲旺盛な男子を魅了する
魅惑のソウルフードであります。

かの池波正太郎をして、

「皿の上でタップ・ダンスでも踊りだしそうな、いきのいいカツレツ」

そんなとんかつがあるのならば食べてみたくなりませんか。

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目黒の駅前から権之助坂をくだり、
ド派手なパチンコ屋のとなりに
清潔な白地に黒字のおおきな明朝体、

lと l ん l きl

大きな暖簾が真冬の風に手招きみたいに靡いてる。

のれんをくぐると巨大なカウンター席(たいてい満席)
その背後に空席を待つ人、人、人のいつもの風景。

そういえば、
ここ1年くらい、とんかつシンドロームに陥ったときは
必ず立ち寄るようになったけど、カウンターに座ったことがない。

座るなり、「へい、今日はなんにしましょう」と聞かれるらしい。
(ヒレとロース、串かつしかない。)

この日もいつものように、懐かしい学食のような2階のテーブル席へ。

清潔な店内、このご時世めずらしいくらいピシッとした
「サーヴィスの乙女たち」がテキパキと動き回ってる。

瓶ビールをお願いすると、小さな小皿にピーナッツが運ばれてくる。

まあ、得てしてとんかつが食いたいなあというときは
明らかに、空腹の絶頂、揚げ物を渇望、しばらくの辛抱。

ピーナッツをかじりながら、コップ(グラスじゃなくて)にビールを注いで、
もう注文したのに、壁にかかったとんかつとご飯しかないメニュー表を見たり、
キャベツのボウルをもって客の食いっぷりを注視する三角頭巾の店員さんを見たり。

この時間、かなり幸せ。

程なくして、業務用エレベーターで1階から揚がって上がってくる気配がする。

周りを見回し、次はココだな、などと勝手に期待感を高め
すきっ腹に流したビールも消化するくらい胃液がでてきちゃう。

タテに盛られた色の濃いキャベツとトマト。
鼻孔を刺激する豚汁の香りと、
鮮やかな塩のお漬物に醤油が数滴。

小さなお皿の上に、整然と並んだロースとんかつ。

普通の切り方に加えて横一文字に包丁がいれてあって
一口大の大きさとなり、

しかも衣が肉にくっついてない。

ココで好みが分かれるそうだけど、
この細かく細かく砕いたパン粉の、
この「とんきの、とんかつ」

普通のとんかつじゃないのです。

まさに、「とんきの、とんかつ」


ソースを適度にまぶして、

ほんの一寸だけマスタードをつけて

上手に衣と肉をセットで箸で持ち上げる。

左手にご飯を持って、

なぜか一旦ご飯にのせるふりをして

ほうばる。

・・・・。

染み入る旨さに手が止まらない。
無言で食べ続ける。衣と肉を上手に持ち上げ続ける。

時折、豚汁を啜りながら漬物に手を伸ばす。

キャベツと肉を一緒に味わう。

間髪いれずにつやつやした白米をかっ込む。

・・・・。

今日がこの世の終わりでも、
昨日よりちょっと後悔がすくない、貴重な瞬間。


前出の偉大なる文豪曰く、

【ま、人それぞれの好みはあるにしても】

【ともかくも[とんき]のとんかつをたべて】

【「まずい」という人はいないだろう】


ちなみに御大は、

「ロースカツレツでビールか酒をのみ、ついで串カツレツでご飯を頂く」

ことにしていたソウナ。

いつの世も誰に対しても不公平なく満腹という幸せを提供する。

いつまでもそのままで、そのお味で、
小生のちっぽけな胃袋に
幸せを提供しつづけて欲しいと思う、

今日この頃。


Waiting/Green day

恵比寿 「ura.(ウラ)」 Cafe

2005-02-01 16:19:34 | 食べる男
今日から如月。
久方ぶりにリアルタイム更新を試みの地平線。
※無理でした。はい。


こう見えてもカフェ飯が好きです。

ひっきり無く車で移動することが多くて。

20で普通免許を取って、21で初代愛しのグロリアワゴンを手にしてから
この7年半、どの交通機関よりも、車で移動した距離の方が長い。絶対に長い。

2年と少し前、愛しのグロリア子と無念の惜別を果たし、
外人体型の黒いのと再婚してからは加速的に、圧倒的に車車車な毎日。

だいたい電車って、自分で運転できない。

あのスピードで住宅街やら地下やら、
いくら鉄のレールの上だからって
分単位で網の目みたいに走ってたら

危ないって。

そんなワケでカフェ飯が好きです。

居酒屋だと飲酒運転しなきゃならないし、
ちゃんとした店だと時間も早いしそこそこお金もかかる。

その点、巷のカフェエは駅前以外にも沢山あるし
路駐もそこそこに、夜中でもババッっと食って帰れるから。

ご飯が旨い事が前提。椅子も重要。その次が場所。あとはスタッフ。

いわんやカフェ飯が好きです。

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昨日は、ここ5年で1等1番大好きな、
とある尾山台のカフエで夕飯を堪能した。

惜しくも、恵比寿の「ura.(ウラ)」 Cafeは、
ここ5年で2番か3番。

なぜなら― 

美味しい。ご飯はとても美味しい。一寸お高いけど。

でも込んでる。何時行っても込んでる。ちょっと狭い。

でもなぜか煩くない。ハタチ前後の小僧どもがあんまりいない。

営業時代の客が集中してる恵比寿南の交差点、
バンタンのビルを左手に見てゆるやかな坂をくだる。

背もたれと肘掛のでかいヒトリがけソファに背筋よく座って。
大勢の時は奥のでかいソファがオススメです。

ぶつ切りのベーコンの入った葉モノのサラダには
半熟タマコを混ぜて混ぜて混ぜて混ぜて混ぜて、旨い。

ナスの入ったトマトソースのパスタと、野菜のポトフを頂く。
濃い味では決して無い、食のススムお味付け。

デザートの代わりに、
スライスしたアーモンドをのせた
あまったるいモカを啜ってればもう、


これぞソトコトスローライフの巻。

クスクスの入ったプレートとか
マスタード系の鶏ソテーとか
圧巻はデザート。ショコラとアイス、とか。

まあ普通にホニャララパスタを食べたって、
なにを食べても、かなり、美味しいです。

こういった、お気に入りの店の場合
大体、ナニを話してても、
一口目を頬張ると、

「これうめえ」「うん、いや聞いてるよ。聞いてる。」

とかなるんだよ。話の腰めがけて。



なにか込み入った話があるときはオススメしません。

なーんにも無くて、ただぼんやり旨いものが食いたい時。

いやむしろ、今日はややこしいハナシしたくねえなー、の時。

普通に

「うまいねえ」
「うん、美味しいね」

「でねー」

くらいでも怒られない相手と行きましょう。

お互いの古傷を抉ったって痛くもない、でもちょっと痒い。
くらいにしておきましょう。

ムツカシイ話はニガテ、でもなんとなくこのヒトのの内側も見てみたい、
そんな夜族には嬉しい限りの~26時まで。

さて。

誰と行って、何を話しましょうか。

デザート分の余剰スペースをお忘れなく。


Hanging By A Moment/LIFE HOUSE