Cuisine WDYTO30

セックスと美味しいご飯。音楽と美味しいお酒。30過ぎてはや半年以上、食べずらい盛り付けと味付けでアナタにお届け。

渋谷「韓国酒家・韓国家庭料理 吾照里(オジョリ)」

2005-01-19 23:13:22 | 食べる男
その当時、いわゆる韓国料理は苦手だった。

というかどこの国だっていいけど
辛いモノが普通に食べられなかった。

スーヤンと出会ったのは、ノースリッジというロス郊外の町。
とっても気さくでむちゃくちゃエロい韓国から来た好青年。

スーツケース一個でブラッとLAXに降り立った日。
退学寸前のしょっぱい大学生、思いつきでいきなり
異文化コミュニケーション生活をスタートしたその日。
スーヤンは、同じ日に渡米して来たルームメイトの一人だった。

冷蔵庫の中には、絶やさず祖国から空輸され
補充され続ける大きな赤いタッパー。

誰かが勝手に口をつけた日にゃあ
目ん玉ひんむいて怒っていたそのコチュジャンを、
自分にだけは
「ヒロは好きに食えってー」
と、鍋で上手に炊いた白米に
ベッタベタと塗りたくりながら
箸についた大量のコチュジャンを
お得意の笑顔で舐めていた。

その頃は辛くて辛くて辛くて食えなかった韓国料理の数々。

あれから7年が経ち、
ようやく昨年の秋知人のススメで
ココのスンドゥブに出会い、
辛い辛いと汗をかきながら
ハフハフする悦びを
ヒイヒイ云う慶びを
知ってしまった。

この日訪れたのは同店の二子玉川店。

文化村通りに2店ある渋谷吾照里は、平日でも夕飯時ともなれば
辛味に飢えた若いお姉ちゃん達とカップルドモであふれている。

でもなぜかフタコのこの店はたいてい閑散としてるのです。
魅惑的なメニューも、なぜか必ずカワイイ店員さんも一緒なのに。

しいて言えば、肝心のスンドゥブチゲに入ってる
豚肉の切り身が小さい、気がするくらいで。

味は一緒です。もんのすごく旨い。

辛い。でもなぜかまろやか。
コクがあってほのかに海鮮の風味が利いている。

押し固めないフワフワの豆腐(純豆腐)と一緒に
とろりとした真っ赤なチゲをズズズっとすする、
ああスーヤンが微笑んでる。

「ほらコリアンフードもうまいだろー、ナ。アリガトゴジャマース。」

本国では食べる前に生卵を割ったりするらしい。
こちらのは豆腐の間で煮卵のように隠れてます。

とにかく自身の暴食恍惚リストにようやく、
「韓国料理」という項目を作ってくれた
貴重なお店の貴重なメニュー。

スンドゥブと一緒に必ず注文する
「海鮮パジョン(海鮮チジミ)」はオススメです。
外国人が作った新手のかき揚げみたいです。

やっぱりプルコギは、
コリアンタウンにあるヤオハンのパックよりも
断然旨いよ。スーヤん。

はやく本場のサムゲタンを堪能して脱韓国初心者したい今日この頃。



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