自家用操縦士hiropochiの雑記帳

2006年春 軽飛行機の操縦訓練を始めたhiropochiの訓練記録など徒然に...。

訓練...その後。

2007-02-27 | 軽飛行機訓練

みなさん こんにちは。 
過日のカナダ行きでは、皆様から多くのご声援を頂き誠にありがとうございました。
帰国後は、なかなか忙しくアップデートできずご心配?をおかけしたかも知れませんがちゃんと社会復帰しております。
訓練日記にも書いたと思いますが、今回のカナダ行き、当初の目的こそ達成できませんでしたが、出会うべき人との新たな出会いや交流の機会を持てた事にはとても満足しております。今回の事を足がかりにして、今年中には2回目の渡加を目指し諸々頑張っていこうかと思っております。 

さて、帰って来て2週間あまりが経ちましたが、滞在中に受験し合格した無線の免許証がメイプルリーフマークの茶封筒で送られて来ました。 

左が日本の従事者免許。 右が今回送られて来たものです。 写真すらありません。 名前と生年月日が自分のになっているだけな気が...。本当に薄い紙切れ一枚で、ラミネートもされていません。 日本と同様に終身免許らしいのですが、これはあんまりなような...。
続いての茶封筒はこちら。

これは、予めソロに備えて日本のお医者さんで検査を受けて申請したMedical Certificate。
管轄官庁のTransport Canadaに、「急いでいるから学校に直接送って!」とe-mailしたにもかかわらず、ちょうどカナダ滞在中に自宅へ送られて来ました。 結果的には使いませんでしたが...読んでなかったってこと?!

裏面は↑のようになっていて、更新時にCAMEという資格をもったお医者さんのスタンプを押印&サインしてもらうと右の欄の期間、有効期間が延びるそうです。 ちなみに、私は37才で検査を受けたので、自家用(赤囲み)では5年後の42才が更新時期になるようです。40才以降は2年ごとになるということで、5年+2年×4回=13年間この紙切れがMedicalってことになります!グライダーやStudent Permitのままだったら、40才以上でも5年有効なので5年+5年×4回=25年間...先に紙がダメになってしまうような 変造問題もあるかもしれませんが、両方ともあんまりなのでラミネートしちゃいました!(MedicalはLimitation欄とRenewal欄をあけて)

あと、これは現地で最初に受け取って驚いたのですが、カナダでは通常のフライトログブックだけではなくて、Pilot Training Record (PTR)という訓練用のログブックみたいなものが別に存在していました。

これには飛行時間とともに、どのような科目をいつ行ったのか?というようなことを記録していくようで、当該訓練に対する教官コメントの欄や座学の内容と時間を記録するページもあります。 科目の並びはトレーニングマニュアルのセクション順になっていて、「なるほど!」という印象を受けました。 カナダでは免許申請時、ログブックとともにこのPTRも提出しなければならないとのことです。


ところで、この恐ろしい?(泥沼な?)世界に足を踏み入れて早いもので1年たちました。と同時に日本での操縦練習許可書の期限が切れてしまったので近々再検査にいくことにしております。(また写真と住民票と認印と手数料が要るらしい...教官が乗っているんだから、同乗教育時はメディカル不要にして欲しいですよね!!) 
次回の渡航までの間 座学教本(英語)と悪戦苦闘しつつ、県央での飛行訓練に勤しみたいとおもっております。

-------2/27追記-------
aotearoa_kiwiさんから「操縦練習許可書とは?」とお尋ね頂きましたので紹介します。 こんなのです。↓

aotearoa_kiwiさんのいらっしゃるニュージーランドではsoloに出るまではMedicalは不要ですよね!?(カナダも同じです) 日本ではコレが無いと操縦訓練を受ける事が出来ません。 といっても試験を受ける訳ではなくて、視力や視野,聴覚、肺活量、心電図、血液、胸部X線などの身体検査を受けて各種基準内であれば発行してもらえます。(条件についてはココに詳しく載ってます) 会社の健康診断を数倍充実させたような感じでしょうか? 初回はヘッドギアを冠らされて脳波検査があったりして...かなり疲れます。(更新の場合は頭を打ったりしていない限りしなくて良いみたいです) 当然保険は適用外なので全て自費です。 以上ご参考までに。


訓練18日目(@カナダ)は…

2007-02-12 | 軽飛行機訓練
カナダでの訓練最終日となったこの日 予報は午前中は晴れで午後からは雨。 そんな予報を出る前にチェックし、今日も飛べるかな?と不安半分期待半分でステイ先を後にする。ホストマザーが笑顔で見送ってくれた。

 昨日は午後からちょっとだけ顔を見せた太陽…果たして今日は? 空港に近づくにつれて霧が出て来た。「あぁ~また悪魔が来てるなぁ」最近wataさんとともに名付けた海沿いからやってくる霧のこと。FSSのタワーがぼんやりとしか見えない。 スクールについてMETARやTAFを見ても、視程は1SM以下 シーリングは200~300ft程度。 状況は全く良くない。

待っても、待っても状況は一向に好転せず、悪い方に向かうSPECIALが出される始末。 そんな中、午後1時を最終判断時間にすることにしました。 やはり状況は今までで1、2を争う悪さ。 午後1時を待たずして訓練は無理との結論に達しました。悪天で誰も飛べない中、初日に顔を見せてくれたインストラクターのイアンも来てくれて声をかけてくれました。 最後にボスのケビン、wataさん、イアンといっしょに記念撮影し再会を誓って学校を後にしました。 

その後、wataさんとともに未だ行っていなかったElk Fallという、この町で一番誇れる?滝に向かいました。空港から20分、ダウンタウンからも10分少々でいける手近な場所。駐車場に車をとめると、周りにはレッドシダーなどの大木がありちょっとだけ厳かな感じがする場所でありました。

 小雨の中を歩くこと5分 数日降っている雨のせいか多少増水していて、結構な迫力で水が流れ落ちていました。

「壁にぶつかった時なんかに来るんです…」とwataさん。 ちっぽけな悩み事を全て消し去ってくれるような大自然がすぐ近くにある…滞在してみて感じたのですが、派手さは全く無いけど雄大な自然と人間味あふれた人たちがゆったりとした時間の中で暮らす場所 それがCampbell Riverなんだなと感じました。 

結局本来の目的であるカナダで操縦訓練に費やした時間は、PSTAR/ラジオ試験/PGIなどの座学やテスト+24分間の飛行でした。 これだけ書くと『結局カナダくんだりまで行って何にも出来てやしないじゃないか!」と言われても仕方の無い有様ですが、過去の記事でも書いたように、wataさんやホストファミリーをはじめとした、Campbell Riverのみなさんのgreatなhospitarityのおかげで、当初の目的とは異にするものの非常に価値のある有意義な時間を過ごせたと思っています。 ある意味これで「Campbell Riverで訓練する意義」が見いだせたような気がします。 ライセンス取得の道のりは、やはり並大抵ではないなと実感しつつも、「絶対いつかとってやる!」という決意を新たにした旅でありました。 今回の渡加に協力してくれた奥さんと子供たち、そして飛ぶ事が好きな仲間達に感謝いたします。

 それにしても、もうちょっとアクセスが良いといいのですが...現地時間 10日土曜日の朝7時の飛行機でCampbell Riverを発ってから約24時間かかって大分に到着いたしました。 今日だけで4回ご飯食べたような...I have to lose weightですな。

訓練16・17日目(@カナダ)は…

2007-02-08 | 軽飛行機訓練
昨日は結局いつものごとく 朝から、雨、雨、雨ということもあって、天候回復を祈りながら、訳合ってスクールのとなりのCampbell River Flying Clubのクラブ室で自習の時間となりました。

中は結構広くて、真ん中にあるテーブルに陣取り、昨日までのPGIのノートの整理などをしていました。 そうこうしているうちにお昼になってランチボックスを食べていたら、クラブの会長さんがフラっとやってこられました。お話を伺うとクラブメンバーは50人ぐらいいるそうで、各地の空港に大小さまざまなクラブがあるそうです。さすが航空大国だなぁと思いました。 

それで、結局ず~っと雨だったので、この日はフライトを諦め、wataさんに案内してもらって博物館や別のスーパーに連れて行ってもらいました。

そして、今日。 朝起きてみると…

なんだか、空が明るい!! 雲の隙間から晴れ間が見えました!! 滞在約1週間で初めて見る光景!!
これは期待できそう…いつものように、朝8時にスクールへ向かいましたが、空港の当たりはまだまだ霧が出ており、すぐに飛べるような状況ではありませんでした。 wataさんと「今日は何とか飛べそうだね」などと話しつつ、午前中はEX10のFlight for Range and EnduranceのPGIを受けました。 しかし、なかなか太陽が顔を見せませんでした。 午後2時頃ようやく、ごらんのように太陽が顔をのぞかせましたが...どうやら海の方から雲が入って来ているようで、なかなかシーリングが確保できません。

更に待つこと約2時間 悩みつつも このまま明日が晴れる確証も無いので、とりあえず飛んでみたいということでカナダでの初フライトに臨みました。

「その前に給油を」ということで、ここでは自分で燃料を入れます!(写真左のタンクから直接入れる事ができます) 
写っているCF-XYJ(C172)とともに午後4時過ぎテイクオフ。 チェックリストや手順、それにインスツルメンツの配置の違いに戸惑いながらも、RWY11から離陸。 エアボーン後 レフトターンしキャンベルリバーの町の方へ向かいました。 至る所に雲が居て、町と対岸の島(クワドラ島)の間のみが少し開けていただけで、すぐにターンせねばならず、その辺りの空域を3回ほど回りました。 空港側にまた雲が出て来たので、わずか20分程度滞空して空港へ。 特にエクセサイズが出来る訳でもなく、RWYの直上を通過しライトターンしてパターンへ。 この辺りから低い雲にかかりそうになったため、wataさんが"I have"。すぐに"You have"とコールしコントロールを渡す。 RWY11手前になって再びI have。 ファイナルは20°フラップでの進入になりましたが、返しが少し甘く、ちょっとバルーンニング気味になりつつも着陸しハンガーへ。 わずか24分のフライトでしたが、とりあえずカナダでの飛行時間がゼロという最悪の状況は脱しました。 いよいよ明日は訓練最終日 午前中は晴れの予報が出ているので、少しでも訓練を進めたいと思っております。 乞うご期待?!

訓練15日目(@カナダ)は…

2007-02-07 | 軽飛行機訓練
天気予報がこれほどアテにならないとは...。 

晴れるという予想が出ていたが、どう見ても、昨日よりも悪かった。(写真は夕方撮ったので 少しは改善されてます)
METARやTAFを見ても絶望的な数値や略号が並ぶ...。
昨日までにPSTARとラジオ試験は受かったので、今日は朝から Climbing , DescendingのPGIを受けました。
昼食は、昨夜も出会った『サーモンロール』

実は、一昨日の夜 うちの家族写真をステイ先のご夫婦に見せていたら、ちょうど長男の誕生日の写真があり、そこには特製の大きなシナモンロールが写っていました。 それを説明する際、私はシナモンロールと言ったとおもうのですが、実際出て来たのは「サーモンロール」でした。 昼食はこんな感じで、フルーツが必ず付きます。(サーモンロール...案外美味しかった!)
昼食後、別のレクチャーを少し受けながら、午後2時過ぎにもう一度wataさんとともに気象状況をチェックしましたが変わらず、結局午後2時過ぎに切り上げました。
それから、Campbell Riverのdown townにつれてってもらい、そこからほど近い、水上飛行機が多く駐機している場所にも行きました。 ビーバーという、ポピュラーな水上飛行機を見て帰りました。 夏は大忙しで飛ぶそうです!

その後、”CANADIAN SUPESRSTOREというところで買い物をして5時頃帰りました。
あすも予報はよく有りません。 どうなることうやら...。 残り滞在日数3日!!

訓練13・14日目(@カナダ)は…

2007-02-05 | 軽飛行機訓練
恨めしい…という言葉がぴったりな今日この頃。
一昨日到着して以来、こちらの天候は基本的にばかり…。
Campbell River空港(CYBL)では、シーリングが低く、昨日は200FT、今日は500FTで霧雨が降っており、
とても飛べる状況ではありません。METAR,TAFを見ても全く望みが無い状況でした。

余談ですが、ここCYBLもRWYが29と11…県央と同じなんですよね! で、サーキットパターン(日本で言うトラッフィックパターン)も、北側に住宅地が有るので、南側に設定されています…これも同じ。 

天候についてインストラクターのwataさんも「こんなことは無いんですけどね~~」と不思議がっておりました。
今年はエルニーニョの影響かどうか?ですが、日本と同様にカナダでも2月上旬のこの時期にここまで天候が悪い日が続くのは珍しいとのことです。

それで、到着から2日間何をしていたのかというと、ソロに出るためのPSTAR(Student Pilot Permit or Private Pilot Licence for Foreign and Military Applicants,Aviation Regulationsの略らしい)というpermitの試験と日本で言う無線従事者免許(Radiotelepone Operator's Restricted Certificate [Aeronautical])の試験を受けました。 こちらでは、PSTARも無線試験も学校内で受験出来ます(もちろん資料をみてはNGですが)それも同じ日に再受験可能です。 1日目の昨日の午前中は、このPSTARの試験を受けました。 一応日本にいるときから問題集をちょこちょこ見ていたのですが、実際の試験の出題傾向とは違い少し戸惑いました。この試験は 4択式の問題200問から50問が出題され90%以上で合格というものなのですが、1回目は、なんと88点と1問のミスに泣き、別の構成の問題は7割しか取れず、3回目の受験で94点を取ることがで合格できました。 間違った箇所も、正しいのは何なのかを理解しなければならないとのことで、wataさんに教えてもらい無事終了。 午後からはPGLという(Preparetory Ground Instruction)という『今日何の目的でどんな訓練をするのか?何故しなければならないのか等』の説明を受けました。1日目のテーマはAttitudes and Movements 本来なら実際の飛行訓練の前に20分程度さらっと「説明」するらしいのですが、wataさんは熱心に、殆ど授業といっても良いぐらい丁寧に教えて頂きました。
久しぶりのノートを取りましたが…相変わらずの字の汚さに我ながら閉口しました

 今日2日目は午前中の無線試験を受けました。こちらは70点以上取れば合格なのですが、PSTARと違い事前に問題がわかっていなかったため、どうなることやら…と心配しておりましたが、悪運の強さか?ギリギリの70点で一発合格しました。 こちらは誤った理解を訂正する必要は無いとのことでしたが、しっかりと解説して頂きました。 そして、昼食を挟んで午後からは次のエクササイズであるClimbing のPGIをみっちりと。(実際Climbingの話だけではなくて、様々な分野に及びました)気がついたら もう6時ということで、ステイ先に戻り、ご家族と一緒に夕食を頂き(トラウトが出てきましたが…川魚は苦手ですが何とか2匹食べました!!) その後、部屋に戻って今日の復習をしたのですが...何だかうたた寝をしてしまい、再度起き上がって続き&ブログ更新をしているところです。

というわけで、訓練13・14日目は試験受験とPGIという内容で終了致しました。 
あすは、午前中は晴れるとのことなので、何とか飛べればと...
ソロまでは日程的に厳しくなりましたがあきらめずに頑張りたいと思います

あと、珍しいヘリが居たのでUPしておきます。 
このヘリ森林から木材をつり上げる「ロギング』という仕事に使っているものだそうです。 自衛隊にも似たようなものが有ったような...。 他にもUltra light Planeの水上機や自分でセスナのサイテーションを持っている人(自家用だそうです..)が居たり、なかなかスゴイ所です。

いよいよ出発

2007-02-03 | 軽飛行機訓練

さて、今回 訓練13日目をカナダで迎えるべく、本日出発することに致しました。 
まずは、わがままなオヤジのカナダ行きを許してくれた家族に大感謝であります。 
朝8時の電車で大分→博多へと向かい、福岡空港から成田へ。 
気流は安定していて、非常に快適なフライトでした。富士山もいい感じ。 

14時過ぎに到着し、保険の手続をして...時間があったので、バスで20分ほどで行ける航空科学博物館へ

1時間ほど滞在して、成田へとんぼ返り。 

さきほど、旅行会社のカウンターでチケットを受け取り、これから出国審査へ向かいます。
次回更新は恐らくカナダから! それでは、行ってきます!!