「少しでも早く訓練始めましょう!」ということで、昇る朝日を拝みながら,朝7時半に空港入り。 気温は8度程度と、すっかり秋でした。
着いてすぐ、給油とWalk aroundを行って、8時にテイクオフ。 しかし、昨日はうまくったことが、今日はナゼか出来ない。 ダウンウインドへのターンで高度は上がるは、ベースターンでは操作のタイミングが遅れがち。
ベースでは80MPHの姿勢がなかなか確立できない。 ファイナルでは、かなり低いアプローチとなりパワーを足すも、フラフラしている。
「recognize and correct(気づいたら直せ)ですよ! 」とwataさん。 先読みできずに目の前の事に追われる操作ばかりしているため、全てが遅れがち。 全く調子がつかめないまま6回TGLを行い一旦着陸。 最後の180°PFLでは、かなり危ないランディングだった。 昨日、STUDENT PERMITは出してもらっているものの...「ん~~ダメか? 安全第一だし...」と弱気な自分がそこに居た。
その後、11時40分から2回目のCircuit訓練となったが....なんと、早朝とは風向きが変わり、これまで練習してきた29ではなく「11」がActive Runwayに! 11を使ったのは、2月に1回と今回の初日に1回離陸しただけ。 Campbell River空港は騒音問題の関係で、住宅地の無い南西側にしかTraffic Patternが設定されていない。 Left hand circuitからRight hand に変わるという事で、かなり不安。 それでも、なんとかアプローチは徐々に安定はしてきたものの、返し操作でのノーズアップがいまひとつ。 何回目かの着地寸前 フワッと大きく浮き上がったので、すぐさまフルパワーにしてOVER SHOOT。キャブヒート OFF、増速を確認しながらフラップを10°づつ戻す。 到着機の関係でダウンウインドをエクステンドしたりしたため、いつもより数を練習出来ない。 結局、納得がいくランディングをすることが出来ないまま、TGLを4回行って滑走路を出る。
「そこの(C)って書いている前(エプロン)で止めて」「これ(チェックリスト)やってから、出てって下さい。1回だけでいいです。危ないと思った時はOVER SHOOTしてください。」と言ってwataさんは機外へ。
ま、まさかSolo...。
今回,当然目標にしてきたことだが...こんな状態でSoloに出て(出させて)いいの? と思ったが、既にwataさんはハンガーへ向かっていて、機内には私1人。 「やれば出来る」「I can do」などと訳の判らない呪文?を唱えながら、Radio callしRWY 11へタクシー。気がつくと定期便のCentral Mountain Air (CMA)のビーチ1900Dがすぐ後ろに。なんだか煽られている感じ。 そこで "Campbell Radio ,XYJ hold short RWY 11"といって、Hold line前でファイナルを見ると1機進入してきている。 "???? OVER SHOOT!"とRadio。 私がそのまま滑走路に入ってしまう恐れ察知してか、ファイナルにいた機にOVER SHOOTのアドバイザリー。 「悪いことさせちゃったなぁ...」と思っているとRadioが "Your intention?"と尋ねてきた。
後ろに定期便も居て若干焦りながらも"Campbell Radio ,XYJ taxing to position and rolling off 11 for circuit!"と通報し、いよいよ離陸。 そんなに強くは無いものの、風はモロに左からのクロスウインド。 スロットルをググっと押し込み、60MPHでローテーション。 1人しか乗っていないせいか、すぐに浮揚し離陸。 チラッと横目でみると、学校のハンガー前に数人立っている。 「みんな心配して見に来てくれているんだなぁ」と思いながら、滑走路端を通過した時点で、通常クロスウインドへターンする800ftに達する。 すこしターンするタイミングを遅らせてからライトターン。 クロスウインドで1300ftでレベルオフ。 いつもはレフトターンする 高速道路をライトターンしダウンウインドへ。 「プライマー、マスタースイッチ、マグ、サーキットブレーカーIN、キャブヒートHOT…」などとコックピットチェックを行った後、"Campbell Radio,XYJ right down wind 11 full stop"と通報。 右席を見て「wataさん乗って無いんだ...1人で降りるしか無いんよね,,,,」と、本当に一人で飛んでいることを実感する。 高度は、そうブレていない。 ベースターン。 キャブヒート HOT,スロットル 1300、ライトターン。 A/SがWhite Arcにあることを確認してFlap down "1,2,3,4,5 1,2,3,4,5」と数えFlap 20°で、80MPHの姿勢を確立しTrimする。 ここまでは、なんとか上手くいっているようだ。 ファイナルチェックを行い、ライトターンしファイナルへ。 高度はほぼ良いか?パワーはこのままで...ちょっと沈まないから,もう少しパワーを抜こう。風の影響もあり、まだウイングローを習得出来ていないため、ファイナルでの方向維持は大変だった。 スレッシュホールドまでは、いい感じで来た。 そろそろロール オフかな?と思ったタイミングが少し早かったのか、少しだけフワッとする。 ただ、まだじんわり沈んできたので、コントロールを手前に少しずつ引く。 さらに沈んだので、もう一度引く。 ここでも、少しフワっとした感があったので、「OVER SHOOT?」と思いながらも、そのままさらに引く ノーズの上がり具合は良かったが、恐らく少し高い位置から接地したようで、ドンっという軽い衝撃がありながらも着地。 そのままノーズが自然と下がるまでホールドし、滑走路外へ。 "Campbell Radio , XYJ Down and Cleared"と通報すると"Congratulation your first solo"とお祝いを言ってくれた。 その後、学校のハンガーへ戻るとみんなが出迎えてくれた。 チェックリストを見ながらShutdownし、ベルトを外して機外へ。 その瞬間 緊張の糸が切れたように、フニャフニャになってしまいました。
とりあえず、何とか限られた日程で目標は達成したものの、「やった~First Soloだ~~」という思いよりも「とりあえず、一人でなんとか飛べた。 Soloを目標にこれまでやってきたけど、ライセンスをもらう為には、これまで以上に高い多くのハードルを超える必要があるな...大変な世界に足を突っ込んでしまった...。」というところが正直なところです。
今回のSoloを通過点の一つと捉え,まだまだ長い道のりが必要ですが、頑張っていこうと思いました。
訓練最終日のこの日は、ソロを含めて3回 計2時間1分 これまでの総飛行時間は25時間26分 着陸回数117回(うちTGL88回)となりました。
今回も、カナダ行きを許してくれた家族、職場のみんな、wataさんをはじめとしたDiscovery West Aviationの皆さん、今回お世話になったジュンさん、デロさんを始めCampbell Riverの皆さん、そして電話やメール、そしてblogを通じて激励していただいた多くの皆様に感謝いたします。 ありがとうございました。