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5弦web lessonその14

2006-12-14 01:12:39 | web lesson
クリスマスも目前。
フィンランドのクリスマスソングを、5弦カンテレで弾いてみましょう。

曲は ”Joulukirkoon”「クリスマスの教会へ」。
まだ暗いクリスマスの朝早く、そりに乗って教会へ向かう、
うれしい、晴れやかな気分の歌です。

ヴァルティナのSari & Mari Kaasinenもクリスマスアルバムの中で歌っている、
フィンランドではよく知られた曲です。

チューニングはメジャー。
下からD・E・F#・G・A(それぞれ弦番号では1・2・3・4・5)


まずはメロディから。

  Joulukirkoon  

A  F# D F# | E ・ E ・ | A F# G G | A ・・・|


D A A G | F# ・ F# ・ | E D D E | D ・・・|

(◇のついたDは、ハーモニクスで出す上のDの音です。)


    
弦番号で表記すると、

5313|2・2・|5344|5・・・|


1554|3・3・|2112|1・・・|


コードは、

I(D) |V(A)  |I(D) IV(G)|I(D)  |

IV(G) |I(D)  |IV(G)  |I(D)  |

7小節目は好みでV(A)でも。

短い曲ですから、イントロや間奏で変化をつけたり、
またアンサンブルのときはコードのリズムやアルペジオで伴奏パターンを変えて、
何度か繰り返すといいと思います。
私は、そりの鈴の音のイメージで、シャンシャンシャンシャン、という感じの
イントロをつけています。

では皆様、ちょっと早いですが、よいクリスマスを。



5弦web lesson-13

2006-06-06 14:22:20 | web lesson
今回は、ハーモニクスだけを使って、おなじみの曲を弾いてみようと思います。ゆっくりした美しいメロディを生かせるように、ていねいにハーモニクスを響かせることを心がけてみてください。特に、3分の1のラインは、中央よりも鳴りにくいのですが、美しい響きが出せるとよいですね。

チューニングはマイナー(DEFGA)。3拍子。

使うハーモニクスのラインは、中央(弦長の2分の1)と、3分の1の位置。
ハーモニクスのポイントとその音は、下の図を5弦カンテレをして、こんな感じです。
中央の位置を◇、3分の位置の位置のハーモニクスを、◇二つで表してみます。
 
             ◇
             ◇    ◇
------------------A--------D-------------------------
-----------------B--------E------------------------
----------------C--------F----------------------
---------------D--------G---------------------
--------------E--------A-------------------

音名と、弦番号で表記します。
  
   スカボロフェア (trad. England)

 ◇   ◇  ◇◇◇ ◇  
 D・・|A・・|EFE|D・・|・・|
 1・・|5・・|232|1・・|・・|

 ◇◇ ◇ ◇ ◇◇              ◇
 ◇◇ ◇ ◇ ◇◇◇◇           ◇
 ・AC|D・C|ABG|A・・|・・・|・・・|・・D|
 ・13|4・3|124|5・・|・・・|・・・|・・4| 

 ◇◇ ◇ 
 ◇◇ ◇◇ ◇◇◇ ◇
 D・D|C・A|AGF|E・・|・・・|
 4・4|3・5|543|2・・|・・・|

 ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇ 
 D・A|G・F|ED・|D・・|・・・|・・・|・・・|
 1・5|4・3|21・|1・・|・・・|・・・|・・・|


もちろん、DEFGA(12345)の音は、ハーモニクスではない地の音でも弾けますので、地の音とハーモニクスをとりまぜることもできます。いろいろなヴァリエーションで表情豊かな演奏をお試しください。

もう1台のカンテレや、ギターなど他の楽器でアルペジオなどの伴奏をつけても美しいですね。

5弦web lesson-12

2006-05-04 13:27:59 | web lesson
GWが始まりました。今日は連休らしいぽかぽか陽気です。

この前の日曜日に「野花南」のコンサートにアアシアンクッカでゲスト出演させていただき、フィンランドの曲、モンゴルの曲、とたくさん共演させていただいたのですが、アンコールで一緒に演奏したモンゴルの曲「幾千の丘を越えて」は、メロディが5弦カンテレで弾けてしまうのです。愛馬で草の丘を駈けるような、弾んだ楽しい曲。

テーマの間にはさんだ5弦カンテレのトラッド「熊まつりのポルスカ」は、その前日の「じょじょ」のカンテレレッスン練習曲でした。中学生の舞ちゃんも新しく加わって楽しく練習したあと、じょじょのお庭に現れたのは美しい高麗キジ!誇り高い様子で悠然と歩いていきました。

チューニングは2曲ともメジャーです。数字は弦番号。低いほうから12345(ex. D・E・F#・G・A)。
4分の2拍子。

「幾千の丘を越えて」     TRAD.(モンゴル民謡)

(弦番号)
3・33|4321|1432|1・1・|

3・33|4321|1432|111・|

このシンプルなテーマの繰り返し。3・33のところは、タンタッカと符点で弾んで弾いてみてください。

野花南のアルバム「マガリヤ」には、たなかたかこさんのキュートで素敵な歌声で、この曲が収録されています。

では、続いて、5弦カンテレトラッド「熊まつりのポルスカ」を。「熊まつり」というと、アイヌの伝統儀式イヨマンテ(熊送り)を思い浮かべてしまうのですけれど、フィンランドの熊まつり、いったいどのようなものなのでしょうか。
カンテレ奏者アンティ・ラントネンの演奏で知られた曲です。

「熊まつりのポルスカ」   TRAD.(フィンランド)

5 432 1 |2 3 4 54|

3 5 2 5 |1 1 1 ・ :|

123 2 1 |2 3 4 54|

3 5 2 5 |1 1 1 ・ :|



5弦web lessonその11

2006-03-11 12:36:01 | web lesson
5弦カンテレは、5つの音しかない楽器なので、何か「既にある曲」をそのまま弾こうとして「ぜんぜん足りない」と思う方もいらっしゃるようなのですが、案外いろいろな曲を「5つの音の中に納める」こともできます。
私もときどき、フィンランドの曲、アイリッシュ、日本の曲などなど、5音よりもずっと広い音域の曲を5弦でいろいろ弾いてみますが、これもまた面白いものです。今日はそんな例を。

まずはおなじみのイギリス民謡「グリーンスリーブス」を。チューニングはマイナー、8分の6拍子。

「グリーンスリーブス」  

レ|ファ  ソ ラ  ファラ|ソ  ミ ミ  ファソ|

  ファ  レ レ  ミファ|ミ  ミ ラ    レ|

  ファ  ソ ラ  ファラ|ソ  ミ ミ  ファソ|

  ファ ミレ ミ  ファミ|レ    レ     |

  ラ     ラ  ファラ|ソ  ミ ミ  ファソ|

  ファ  レ レ  ミファ|ミ  ミ ラ     |

  ラ     ラ  ファラ|ソ  ミ ミ  ファソ|

  ファ ミレ ミ  ファミ|レ    レ     |


弦番号で書くと

1|3  4 5 35 |4  2 2 34  |

  3  1 1 23 |2  2 5   1 |

  3  4 5 35 |4  2 2 34  |

  3 21 2 32 |1    1     |

  5    5 35 |4  2 2 34  |

  3  1 1 23 |2  2 5     |

  5    5 35 |4  2 2 34  |

  3 21 2 32 |1    1     |

後半のメロディはかなり変えています。もちろん、これが唯一の弾き方ではありません。
ときどき和音を加えたり、装飾音を加えたりも試してみてくださいね。

それからもう1曲。こんな曲も。
ミニー・リパートンの歌で有名な「Lovin’ you」。
この曲のサビを弾いてみましょうか。チューニングはやはりマイナーで。4分の4拍子。

「Lovin’ you」

ラララララ ー |ソソソソソ - |

ファファファファファレファミ| ファソラー ファ |

  レ レ ラソ |- - - - |

レ ラソ ラソファ|- - - - |    

(◇はハーモニクスで、1オクターブ上の音)

弦番号では

55555 - |44444 - |

33333132| 345- 3 |

  1 1 54|- - - - |

1 54 543|- - - - |


ほかに、こんな曲もカンテレで弾いてみたい、というもの、それぞれおありかと思います。臆せずいろいろ試してみてくださいね。単にメロディーを追うだけではなく、カンテレの音の響きや余韻を楽しめるアレンジになるといいですね。

5弦web lessonその10

2006-02-14 19:30:55 | web lesson
5弦カンテレ・トラッドの名曲、Rykalinnun Laulu「鳥のうた」(Vilhelmiina Halonen(1840-1914)のレパートリーより)を取り上げます。(Ryka のaには本当はウムラウトがつきます)

5弦らしい、単純だけれどとても美しい旋律です。

4分の2拍子、調弦は、マイナーです。数字は弦番号。(長い方から1=D 2=E 3=F 4=G 5=A。ここではDEFGAとしますが、ご自分のカンテレに合った音域でどうぞ。)

  「鳥のうた」   trad. 
       Vilhelmiina Halonenのレパートリーより

5 4 5 2 |3 4 3 1 |2 2 2 32|1 1 1 3 |

5 4 5 2 |3 4 3 1 |2 2 2 32|1 1 1 3 |

4 3 4 2 |3 4 3 1 |2 2 2 32|1 1 1 3 |

4 3 4 2 |3 4 3 1 |2 2 2 32|1 1 1 - |


特に変わったテクニックを要する曲ではありませんので、ふつうに弦をはじいて演奏します。(指使いなどは、過去のレッスンをご参照下さい。)

普通にメロディーを演奏できるようになったら、5弦の音をアクセントに加えてみましょう。八分音符のリズムでずっと5弦を弾き続けます。(つまり、格段3小節目の最後の2の音のほかは、全て5との和音にしてしまいます。)

二台以上のアンサンブルなら、アルペジオで伴奏をつけてみましょう。
(一人なら、メロディーを口ずさみながら伴奏をつけてみるのもいいですね)

例1
1 - 5 -|1 - 5 -|2 - 5 -|1 - 5 -|

例2
13531353|13531353|24542454|13531353|

などなど。

ちなみにこの曲は、aasian kukkaのレパートリーでもありますが、aasian kukkaではとてもゆっくり演奏しています。もともと採集されたときの速度は、四分音符=96と速めですが、お好みや気分でいろいろ試してみて下さい。

5弦カンテレの旋律の素晴らしさのひとつに、インプロヴァイゼーション(即興演奏)の素材としてすぐれていることもあげられます。
この曲をベースに、即興もぜひ楽しんでみてください。