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春の庭

2008-04-17 14:36:36 | CD Garden
 南の方からは、桜に続く花便りがどんどん届いていますが、うちの庭は、咲いているのはふきのとうのほかはまだクロッカスだけ。いつもは早く咲くスノードロップもまだ蕾です。水仙やチューリップが伸びてきて、少し緑が多くなってきました。



 2004年に作ったアルバム、Gardenのジャケットのデザインを少し変えました。大きくは変わっていませんが、色合いがやや淡く透明な感じになって、原画である日野間尋子さんの作品"Breath Winter 2003"の色調に、これまでよりも近い雰囲気で仕上がりました。
 そして、これまで内面に入っていた弾いている写真が、裏外面に。これで、どんな楽器のCDなのか、いちおうわかるようになりました。(それでも、手に取って見ないとわからないのですけれど。)



 2004年なんてそれほど昔のことでもないのに、我ながら、なんとも朴訥な演奏をしています。多分、当時のライブの演奏よりもおとなしい弾き方をしているんじゃないかと思います。良く言えば初々しいけれど、録音マイクの前で思い切り弾く度胸が足りなかったし、自分でダメ出しする余裕も無かったかも知れない。なんだか、幼ない頃に描いた絵を見ているような気分です。

 それでも、このアルバムを作ってよかったと今思うのは、フィンランドの好きな曲やキャロランの美しい旋律をいくつか録音で残せたことや、それから、オリジナルの曲を入れたことで、そのあとライブでも自分の曲を弾くことが増えたこと。そして、ライブではお会いしていないたくさんの方に聴いていただけるようになったこと。。。

 でもやっぱり、正直に言うと、いま、全部弾き直して録音し直したいくらいです。でも、それでは、その頃のGardenとは違うものになってしまうんですね。

Shade Garden 英詞

2007-06-04 09:36:34 | CD Garden
 スウェーデンのとても素敵なジャズ、ボサノヴァ・シンガー、
Linda Pettersson Brattさんが、私の曲「日蔭の庭 Shade Garden」に英語で詞をつけて下さいました。

 美しいイメージと気配に満ちた、とてもいい詞で、本当にうれしい!
ここにご紹介します。(Aパートのみ)


Shade Garden      lyrics by Linda Pettersson Bratt

There is a garden that blooms in the wintertime
where every flower holds a secret I will never find
But there is peace in the mystery of this place
and there´s a comfort in the beauty of its (loving) face

A holy whisper that moves through the open air
blows through my soul and tells me gently of this silent truth
I know I´m safe in it´s wisdom and start to fall
into a moment that is constantly (and still) renewed



別れのメヌエット

2006-03-20 02:30:53 | CD Garden
フィンランドのアコーディオン奏者・Kimmo Pohjonen(キンモ・ポホヨネン)の曲。
キンモ・ポホヨネンといえば、サンプリングやエフェクトも駆使した99年のソロアルバム ”KIELO”や、元キング・クリムゾンのメンバーらとのユニットKTU(KTUのアルバム ”8 Armed Monkey”について書いた以前の記事はこちら)など、アグレッシヴで尖った印象のミュージシャン。MEMNONのVille Hyvonenさんと、Kimmo Pohjonenの素晴らしさについて話したことがあるが、「彼のライブはCDよりもっとエキサイティング。すごいよ、絶対見た方がいい」と言われて、ますます生で見たい聴きたい、と思ったものだ。

この「別れのメヌエット」は92年のカウスティネン・フォークミュージック・フェスティバルで彼がソロ演奏したもの。もとはアコーディオンバンドのための曲だったらしい。彼が「フォークミュージック」を演奏していた時代の作品で、メロディアスな美しい旋律も、アコーディオンの和音もとても好き。そして、常に「エッジ」にいようとする今のKimmo Pohjonenの音楽は、更に、好きだ。



ガーディアン・エンジェル

2005-11-06 14:31:18 | CD Garden
この曲は、Sinikka Jarvinen & Matti Kontioの、Kantele Duo の演奏で覚えました。
フィンランドではよく知られているとても美しい旋律の曲で、何人ものフィンランド人の方に「母が枕もとで歌ってくれた曲、本当に懐かしい」と言われました。子供部屋によく架けられている、急流にかかる細い橋を渡る子供とそれを見守る天使の絵を思い出させる曲なのだそうです。どんな絵なのかしらとずっと思っていたら、昨年フィンランドからこの絵のポストカードが届きました。



大人が聴いても美しい曲ですが、子供の多いコンサートでは、ついこのガーディアン・エンジェルをプログラムに入れてしまいます。来週は幼稚園で演奏する予定です。

日蔭の庭

2005-08-22 18:35:00 | CD Garden
恵みの雨が降った。
ミズヒキ草の赤い小さな花のひとつひとつに、水滴がしたたっている。

山麓の北斜面にある住宅地なので、南向きの庭にもさんさんと日が降り注ぐのではなく、光が差し込んだり、翳ったり、ちらちらとこぼれたりしている。
そのお蔭か、暑かったこの夏もずっと庭は湿り気を帯びて濃い緑に生い茂り、季節の花が、今年も順々につぼみをつけ、美しく咲いてくれた。手入れの行き届かない庭で、「叢(くさむら)」という漢字を見ると、自分の庭を思い浮かべてしまったりする。行き届かないながらも、庭のことは楽しい。

この「日蔭の庭」という曲をアルバムに入れることを決めて、アルバム全体のイメージがすこし自分なりにまとまり、「Garden」というアルバムタイトルが決まった。だからこの曲はアルバムタイトルそのものではないけれど、影の(蔭の?)タイトルチューン。
アルバムの録音の日、自分では少し粗いかなと思ったテイクを、たまたま聴いていてくれた扇柳さんが「乱反射っぽくていい」と言ってくれて、自分の曲なのに、そのとき、この曲のイメージがとてもクリアになった。

aasian kukkaヴァージョンでは、木製フルートのインプロヴァイゼーションもたっぷりお楽しみいただけます。こちらも是非聴いてください。