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トレモロ奏法 嘆きの少女

2017-10-05 12:50:00 | web lesson
左右の指(主に人差し指)を交互に使って、同じ高さの音、あるいは複数の音を、小刻みに連打する「トレモロ」の演奏法をご紹介します。

5弦カンテレで、
右人差し指スタートで、右左右左右左右左、と、5弦を連続して弾いてみましょう。
55555555
ララララララララ・・・というような、同じ音の連続になりますね。速さをアップしてみましょうか。

次に、右だけ移動してみます。左指は5弦のままで、
やはり右スタートで左右の指交互に、

5555 4545 3535 2525
ララララ ソラソラ ファラファラ ミラミラ

となりますね。
右手でメロディの音を出していくイメージです。

もちろん、左手も、5弦以外の音でトレモロを奏でることも可能ですが、左手はずっと5弦の音をキープすることで、とても5弦カンテレらしい美しい響きが生まれます。

この奏法を使った名曲、Itkevä tyttö 「嘆きの少女」を弾いてみました。
https://youtu.be/7aSkLhI9Rqc



ハーモニクスとマッタ(マッターニ)

2017-10-03 11:04:00 | web lesson
ハーモニクスは、倍音を利用して、弦を普通に弾くときよりも高い音程の音を響かせるテクニック。
マッタ、またはマッターニと呼ばれるのは、くぐもった音を鳴らすテクニックです。

ハーモニクスは、まずは弦の、正確に半分の位置に左手指を触れ、右手で弦を弾いた直後に左手を離すと、1オクターブ上の音が鳴ります。
弦の長さを変えつつ、響きを止めないイメージです。更にその5度上の音、もとの弦の2オクターブ上の音、が出るポイントもありますので、見つけてみてください。


マッタ(マッターニ)は、弦を留めているピンの際に左手指を触れて、やはり右手で弦を弾いた直後に左手を離します。ポワーン、という感じの不思議なニュアンスの響きになります。
初心者の方は、マッタを先に練習すると、ハーモニクスのときに左手を離すタイミングがつかみやすいと思います。

動画
マッタ(マッターニ)
https://youtu.be/ZCdbCYoDaOM

ハーモニクス
https://youtu.be/a-Os4mkxiBI

ハーモニクスを使って、「スカボローフェアー」のメロディを5弦カンテレで弾いてみました。
https://youtu.be/E5fHTDUINuA



なお、ハーモニクスは、片手で弾く方法もあります。
右手の親指や、中指などでハーモニクスポイントを押さえながら、ほかの指ではじきます。
もう片方の手は別のものを弾きたいときや、音質の違いを生かしたいとき、使うとよいと思います。

5弦カンテレのミックススタイル奏法

2017-10-01 16:04:00 | web lesson
「ミックススタイル」は、弦を爪弾くプラッキング奏法と、コード奏法を混合したスタイルです。
右手は基本的にはコードを奏で、コード以外の音は、コードを押さえていた左手指が、その押さえていた弦をはじき鳴らします。

1人で演奏しても、メロディと、コード感、リズム感を出すことのできる奏法です。

この奏法の名手、Antti Rantonenアンッティ・ラントネンの名を取って、「アンッティ・ラントネン・スタイル」と呼ばれることもあります。

5弦カンテレのミックス・スタイル奏法
https://youtu.be/6Y6r-y-WD6Y

実際に、ミックス・スタイルの曲を弾いてみましょう。
Maaherranpolska「知事のポルスカ」
https://youtu.be/bouLr7Q4fHQ

出したいメロディの音によって、右手で弾く位置(主として弾く弦)を意識すると、メロディがくっきりします。

5弦カンテレのコード

2017-10-01 15:53:00 | web lesson
小型カンテレのコード(和音)を弾くには、鳴らしたい音をそのままはじく方法のほかに、「鳴らしたくない」音の弦に指を置いてミュート(音が出ないようにする)して、ほかの弦をストローク(かき鳴らす)方法があり、この弾き方を一般に「コード奏法」と呼んでいます。

5弦カンテレの場合、コードはとてもシンプルで、左手指を2本の弦(2と4、1と3、3と5)に置くことで、最も多用するスリーコードを弾くことができます。

メジャーの場合
https://youtu.be/OakxPdO6d6Q

マイナーの場合
https://youtu.be/D-fB-3MWjH0


次は、プラッキング(爪弾く)奏法とコード奏法の混合で、1人でメロディと伴奏を奏でる、ミックススタイルをご紹介します。


5弦カンテレの基本的指使い

2017-10-01 10:51:00 | web lesson
「カンテレを習いたくても習えない」というお声を、最近でもよく耳にします。お近くに先生がおられなかったり、お仕事でご都合が合わなかったり、それぞれご事情がおありでしょう。

習いたくても習えるところがない、というのは、私がカンテレを始めた25年以上前にまさに直面していた事態で、人ごととは思えません。

このブログでずいぶん以前に数字譜をベースにしたweb lesson記事を書いていましたが、動画も交えて久しぶりに更新してみたいと思います。
11弦や15弦のカンテレを弾く方も、ぜひ5弦から見ていただけたら、と思います。


5弦カンテレの、ベーシックな、プラッキング(はじいて弾く)奏法の場合の基本的な指使いです。

基本的と言われる指使いも何通りかありますが、11弦などにもそのまま移行しやすいとしてフィンランドでも推奨されているパターンでご紹介します。

固定の指で固定の弦を、指の腹でしっかりはじき上げます。

メジャーにチューニングした5弦で。

https://youtu.be/JUwePynAbbI


マイナーでも、指使いは同様。
https://youtu.be/KxK-sxJHfJ0


「カレワラのメロディ」を弾いてみました。
https://youtu.be/0JgVhLrIPgQ

(たいへんお手数ですが、リンク先動画が開かないときは、
動画アドレスをコピーペーストのうえ、開いてくださいね)

次は、コードをご紹介しますね。