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カンテレ・キャンプ・レポート1 Vilmaの5弦レッスン

2006-11-16 17:44:49 | kantele camp 2006
 昼間のみぞれが、夕方にかけて雪にかわってきました。

 まだ今年の遅い紅葉が盛りだった11月3日~5日に行ったカンテレキャンプin北海道の模様を、少しずつ報告していこうと思います。


photo by ナカムラちゃん

 ヴィルマ・ティモネンさんには、5弦と10-15弦のグループレッスン、キッズカンテレ、そしてカンテレ全体(各種カンテレを交えて)のグループレッスンを担当していただきました。

 5弦カンテレも、10弦・15弦のカンテレも、ヴィルマさんのレッスンは、まずは弾くときのポジションと姿勢から。
 膝がちょうど直角くらいに曲がって、脚がブラブラしたり爪先立ったりしないようなちょうどいい高さの椅子に腰掛け、トラッドタイプもウィングタイプも、ももとおなかの角のところに斜めにカンテレを立てかけるように構えます。

 そして、右手のひらの一部(小指側手首近くの肉厚になったあたり)と、左手親指をカンテレに添えて、しっかり安定させます。こうすると、弾いているときにカンテレが動かず、安定していてどんな奏法も弾きやすくて、また音も前方に出るのでよく聞こえるようです。おなかともも、そして右手と左手親指でしかり「ホールドすること」は何度も繰り返して注意を促していました。

 そして背筋はまっすぐ。顔は上げて。手元は見なくても「指が知っているから」大丈夫。



村は新月を待ち

2006-11-08 20:39:41 | kantele camp 2006
まだ直接お会いしたことはないけれど、いろいろな面で支えてくださる貴重な友人のお一人、Fさんより、すばらしい贈り物をいただいた。
森本覚丹訳「カレワラ」(講談社学術文庫版)。

底本は、昭和12年に出版された日本初のカレワラ翻訳で、その2年前の「カレワラ出版百年」を記念して出版された、背皮装、天金、限定150部、という豪華本だったそうだ。
覚丹はすでにその十数年前に、カレワラ全50章をフィンランド語から翻訳し終えていたのだという。

香り高い言葉の選び方、文語のややかっちりした響きが小気味よく、脚韻や繰り返しによって生まれるリズムが、フィンランド語で語られる「カレワラ」と通じるものを感じさせる、ような気がする。


ヴァルティナなども演奏しているフィンランドトラッド ”Kyla Vuotti Uutta Kuutta”「村は新月を待ち」は、四分の九拍子のゆったりと美しい曲。
この曲を、札幌ザ・ルーテルホール、斜里・網走のコンサートでは、エヴァ・アルクラさんとaasian kukkaでアンコールに演奏し、カンテレキャンプでは、2日目夜のコンサートで、エヴァさんのコンサートカンテレに合わせ、ヴィルマさんが15弦を弾き語った。





”Kyla vuotta uutta kuutta”の詩は、カレワラの第25章、イルマリネンがポホヨラから花嫁を連れて家に戻る「新郎新婦の帰宅」の場面からとられたもの。イルマリネンの母ルッカが花婿と花嫁を待ちつつ歌った長い詩の一部。

「村は新月を待ち、
若者は陽(ひ)を待ち、
子供は漿果(くだもの)の成る所を探し、
水はタール塗りの舟を待つ、
我は虧(か)けし月を待たず、
また陽を待たずして、
我が同胞(きょうだい)を待ち、
同胞と嫁を待ち、
晨(あした)にも夕べにも視はり、
程もなく帰り来ると
彼が忠実に誓いたるに、
早く帰り来らざるは、
再び帰り来る前に、
一子を挙げしものなるや、
子供をもうけしものなるや、
彼らに何事の起こりしやを知らず。

・・・(以下、続く)・・・」
     (森本覚丹 訳)

3日間のキャンプが終わって札幌へ向かった夜は満月だった。
月が海に大きく映り、漣が銀に揺れて、この上なく美しかった。

カンテレキャンプ終了!

2006-11-05 02:01:51 | kantele camp 2006
 11月3日から5日まで3日間の『カンテレ・キャンプ』、お蔭様で盛況のうちに終了しました。
 
 充実した楽しいレッスンと、素晴らしい演奏がぎっしり詰まった、本当に贅沢な時間を過ごすことができました。始まる前から、絶対に楽しいに違いない、と確信はしていたのですけれど、それをはるかに上回る楽しさ、面白さでした!そして参加者の皆さんも、とても楽しそうにしていらっしゃるのが、本当に嬉しかった。

 素晴らしい演奏家であり、とても充実したレッスンを展開して下さったエヴァ、ヴィルマ、ミンナ、センニ、クリスティーナ、ミリヤ、オッリ、パシ、そして札幌はじめ東京や関西などからも参加してくださった素敵な参加者の皆さんたち、ひとりひとりに、心からのありがとうを伝えたいと思います。

 そして、いい会にしようと一生懸命動いてくださったスタッフの皆さん、キャンプ会場の「小樽天狗山本館」やコンサート会場の「小樽倉庫No.1」のスタッフの皆さん、遠くから近くから応援してくださった方たち、このイベントを支えて下さった社団法人北方圏センターの皆さん、ありがとうございました。

 レッスンの模様など、随時アップしていきたいと思います。













カンテレキャンプ目前!

2006-10-31 16:44:26 | kantele camp 2006
 カンテレ・キャンプ、いよいよ今週末です。
 小型カンテレのレッスンを担当してくれるヴィルマ・ティモネンさんや、ヘルシンキ・コト・アンサンブルのうちの3人も、フィンランドを発ちました。

 レッスンのタイムテーブルの調整も完了、どの種類のカンテレも、そしてアコーディオンやフィドル、笛などのレッスンも、たいへん楽しみな、密度の濃い時間割が出来あがりました。

 キャンプには参加できなかったけれど、内容に関心があった、という方は、ぜひ最終日11月5日(日)13時から15時、「小樽倉庫No.1」での発表会を兼ねたコンサートにお運びください。



キャンプ下見ツアー

2006-10-22 10:37:53 | kantele camp 2006
 昨日の土曜日、エヴァさん、カンテレキャンプ実行委員の皆さんと一緒に、小樽のカンテレキャンプ会場とキャンプ最終日午後のコンサート会場となる小樽倉庫No.1の下見と打ち合わせに行きました。

 黄色が先行していた紅葉も、このところ赤い葉もにわかに色づき、今がちょうど盛りです。キャンプまであと2週間もってくれると嬉しいのだけれど。

 講習の会場は古いスキー用のロッジで、決して立派じゃないけれど味のある建物です。
昨日はかなり冷え込んでいて、すでに火が入った薪ストーブのそばを離れがたい気分。参加される皆さんは、くれぐれも温かい服装でいらしてください。

 皆で頭を突き合わせて部屋割りなど相談したのち、コンサート会場の小樽倉庫No.1へ。昼食をとり、ちょうど録音で小樽に来ていた扇柳さんにも加わってもらって、音響やセッティングの打ち合わせ。

 11月5日(日)のカンテレキャンプ・ファイナルコンサート(13:00~15:00を予定)では、受講者のグループ演奏と、講師の演奏を聴いていただけますので、どうぞ皆さん、お気軽に聴きにいらして下さい。入場無料ですが別途飲食代がかかります。コーヒー1杯でもOK。小樽倉庫No.1では、地ビールの「小樽ビール」も飲めますよ!