チェンマイひとり暮らし

物価の安いタイのチェンマイで貧乏暮らしをしています。
先物取引でリッチになって、日本に復帰したい。

バーツ高は止まらないようで

2007-04-28 03:36:57 | Weblog
日本にいる間に、バーツが安くなってくれたらなーーー
という願いは空しいみたいだ。

先月あたりまでのバーツ高に対する私の理解は、
原油高によるインフレを抑制するためにバーツ金利を引き上げたのだが、
インフレ率がどんどん低下しているのにかかわらず高金利を放置したので、
バーツ高が進んだ、というもの。

先月(3月)のタイのインフレ率は、コアで1.3%、総合で2.0%と下げ止まりの
気配は感じられない。

金利のほうは、今月に入り、0.5%引き下げ4.0%とした。
この引き下げ幅は小さくないと思われるが、インフレ率がこんなに落ちてしまった
状況では、金利引下げが遅いことは明らか。

とはいえ、金利が下がったことは確かなので、そのうちにバーツ高も
是正されるであろうか?

願望(バーツ安)が判断をゆがめている?

日本円を持ち込んでバーツに両替して暮らしている身にはバーツは
安いほうがいい。

それで、バーツ安となる要素(金利引下げ)を過大に評価してしまっている
かもしれない。

バーツ高が続く要素だってある。

日本のデフレの緩和傾向が続くのかどうか混沌としてきたものの、
タイの物価との比較においては、
タイの物価上昇率の下落スピードが大きい。つまりバーツ高要因。

それから、いま、タイの外貨準備が高水準で推移している。

タイの国内景気がぱっとしないため輸入が減り、それで貿易黒字が拡大、
結果として(自然体で)外貨準備が貯まったという見方もあるが、

タイ政府の意思として外貨準備を貯め込んでいる、という見方もある。

私は、景気を悪化させるおそれがあるのに、ずーっと高金利を放置してきた
ところから、どうも後者であると思われる。

タイ政府はバーツが高いことを望んでいるようだ。
バーツが安くなったら市場に介入してバーツ安を防ぐぞ、
という意思が外貨準備に表れている、ような気がする。

政府が望んだところで政府の思いどおりになるとは限らないが、
それでも政府の意思は大きい。

しばらく前に、バーツ高を憂えるとのタイ政府の表明があったが、
あれは、タイ国内向けのパフォーマンスだった可能性がある。
だって、言ってる事とやってる事が違うんだから。

バーツ高誘導したら景気が悪くなる、だからバーツ高放置はありえない、
なんていうのは、
バーツ安を望むタイ滞在者の「ポジショントーク」と思ったほうがよさそう、
かもしれない。
残念だが。