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ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆『月山』 森 敦 著  河出書房新社

『秘宝月山丸』についてふれたなら、ここは森敦の『月山』これを記さずしてどうしよう!!

 『月山』は名作である。
 


                       


 解説に小島信夫がー「あの世の山」とされた月山。「わたし」は、「この世」と隔絶されたような、雪深い山間の破れ寺でひと冬を過す。そこには、現世とも幽界ともさだかならぬ村人たちの不思議な世界が広がっていた。ーと記している。

 まさに、その通りだと思う。


  小説『月山』は、素姓も定かならぬ放浪者の「私」が、ふらりと訪ねた注連寺で、寺男のじさまと二人きりで厳冬期を明け暮れする物語である。この地区は全戸が「渡部」姓を名乗る薄暗さ、ドブロクを密造して現金収入を得ている犯罪性、さらに行き倒れのやっこ(乞食)をいぶしてミイラに仕立ててしまうという噂のある排他性のある集落だという。

 実際、行ってみると、森敦の小説世界に納得してしまう情景が存在していた。

 月山麓にある村の湯殿山注連寺(実在する)には、即身成仏したといわれる鉄門海上人のミイラがある。
 主人公「わたし」はひたすら写経をし、その半紙を天蓋のようにぶら下げ、その下に座る。
 それは、まるで繭のなかで、お蚕がじっとしているが如く。
 この写経の天蓋は、私は30年ほど前に訊ねたときには、あったが、今はわからない。

 印象的なシーンは、真冬の豪雪の中から現れるセロファン菊である。
 セロファン菊とは、どんな菊かと気になるのは私だけではなく、検索すると情報が沢山、出てくる。

 注連寺の庭に咲いている。  

 雪のなかでも、まるでセロファン用紙のように花弁の色を残していることから地元では、そう呼ばれているという。

 
 『月山』は、森敦62歳の時に、芥川賞を受賞した作品である。




                                

 今日はツレアイと外でランチ。
 ブルゴーニュ出身のオーナーシェフのレストラン「ダニーズレストラン」。

 ガレットと、モンサンミッシェルのオムレツ。  
 
 チーズと生ハムのガレット。  

 デザート。すっごく美味しかった!!  

 
 









 

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