
この本が出版されたのは、去年の秋のことである。
私は、ずっと、毎日、この本を眺めている。
掌で撫でては、ため息をついている。
書評書きって、やだなぁ…と思う。
読み手として、力不足でも、書き手と、真っ向対峙したいのである。
なのに、対峙、できない自分の力のなさが分かっているから、逃げまくってしまう。
そうして逃げまくって、ほぼ半年が経った。
いい加減、覚悟をきめなくてはいけない……んだよね。
作家と評論家は、両輪だと言った人がいる。
確かに、そうだ。
だけど、
その車輪の片方が、ガタピシャなんだ。
だけど、
いい加減、覚悟をきめなくてはいけないのだ。
書評書きは、
見栄を張っちゃ、いけないぜよ。
だけど、
むむむっ………。