今まで、民衆のパワーが国家権力に押しつぶされた韓国光州事件、中国の天安門事件、そして民衆が権力を無力にしたベルリンの壁崩壊、そして最近は香港の民衆パワーへの中国の国家権力による力尽くの横行。
20世紀後半から21世紀初頭の同時代を生きる者として、歴史に記されるような民衆の力というものに遭遇してきた。
しかし、今回のアメリカの現職大統領トランプの民衆を煽るような演説に発した連邦議会議事堂へのデモと議会中の議事堂への侵入には、絶句である。
アメリカの建国精神である民主主義は、いったいどうしてしまったのだろう。
トランプのひと言で、このように雪崩をうったように議事堂へおしかける民衆をみてしまうと、国家元首の人格、その偏向性というものに、ただひたすらに恐怖を感じる。
