ケセランパサラン読書記 ー私の本棚ー

◇ 近所の歯医者さんでの、出来事(^_^;)

“地上の星” と言ったのは、宮沢賢治だったでしょうか……。

予約の5時、歯科医院へ行って来ました。
家族で診て頂いている近所の歯医者さんです。

こちらの歯医者さんご夫妻も旅好きで、奥様はJTBのツアーコンダクターだったそう。
いつも診察台でも、旅の話になる。

ところが、今日はいきなり、レントゲンの画像を指し示しながら、「下の右奥歯の2本目の神経が、分断されてますね」と、言うではありませんか。

見ると、確かに!
まるで、腕の骨が骨折でもしているかのように、分断し、しかもずれている。

驚愕😱 & 動揺😵 
「7月1日から1ヶ月の旅にでますが、このままだとどうなりますか?」と問う。

「腫れて、痛みで七転八倒ということもありえますねー。治療しなくてはダメですね」と、歯医者さん。

「どんな治療ですか?」と、私😥 

「抜歯ですねー」と歯医者さん。

「旅に間に合いますか? 抜歯したあと、旅でなにか問題が起きませんか?」と、私😫 

歯医者さんは、カレンダーを見て、私の“おくすり手帳”のコピーを見ています。

おもむろに、
「火曜日、抜歯しましょう。今のところ投薬内容からみても、気になる疾患もないようだし、抜歯しても旅行に影響ないですよ。」と、歯医者さん。

「いえ、今でもいいですけど。」と、私😠 

「大丈夫です。間に合います。」と、笑顔で歯医者さん。

と言うわけで、火曜日、抜歯することに決まった。
取りあえず、抜歯したあとには、仮のブリッジ入れ歯をするようになるとのこと。
旅から戻り次第、抜歯の後の処方について話しあうことになった。

そんなこんなの、話し合いが済むと「今度は、どこへいかれるんですか?」と、歯医者さん。

「ヨーロッパです。」😁 

「どのあたりですか?」

「KLMでスキポール空港に降りて、あっちこっち寄りながら列車で南下して、ミュンヘンです。それからルフトハンザで、ポーランドのクラクフへ行って、ワルシャワからは、ポーランドエアでバルト三国に入り、リトアニアとラトビアへ行って、エストニアのタリンからフェリーでヘルシンキに行きます。フィンエアでオスロまで行って、ベルゲンからは、ドイツかオランダへ行って、そしてスキポールから8月1日に帰国便に乗ります。」と、私がとくとくと、喋る😂 

「ベルゲン! ベルゲンまで行くんですか? ノールウェーの!」と、驚いた風で歯医者さん。

続けて、「ワルシャワにバルト三国!! 大丈夫ですか?」と、今度はあきれた風で言う歯医者さん。

「はい。一日がかりですが、フィヨルドを船で渡って、列車に乗り換えます。ロシアも旅客機は落とさないでしょう。間違うことはあるかも知れませんが」と、私😆 

更に歯医者さんは、たたみかけるように、
「こんな凄い距離と一ヶ月間のツアー、あるんですか?」と、訊く。

「ツアーじゃないです。プライベートです。いつも。」と私😊 

歯医者さんは、「ええっー!! いつも? 全部自分で手配してるんですか? ホテルも飛行機も?」と、驚愕の声。

「はい。今回の旅も殆ど、準備は終わってます。ベルゲンからドイツに戻るか、オランダに戻るかだけ、まだ決めてませんが」と、私😁 

「ご主人は、なんと?」

「呆れているというか、諦めているというか」😙 

「いやぁー、これは驚いた。わかりました! 旅に間に合うようにしますからね! 大丈夫です。任せて下さい!!」と力強く言ってくれた。

今までも、旅の前に診察に行くと、いつも旅に役立つ品を下さる。
小さな歯磨き粉チューブとか、医療用の使い捨てスリッパとか。

歯医者さんが、リスボンのヨーロッパ最西端のロカ岬へ行った時の、その断崖絶壁から下を見下ろした恐怖感は凄かったと、話してくれた。

高所恐怖症の私は、まったく同感だと言う😇 

旅好き同志が、喋っている間に、気がつくと歯科衛生士の方も事務の人もみな、帰ってしまったらしい。

歯医者さんが、会計してくれて、私は6時半過ぎに歯科医院を辞した。

近所の長いお付き合いの歯医者さんって、有りがたいものです。

この歯科医院、実は私の結婚前の苗字と同じ、なんです😁 

* * * * *

<追記>
右奥歯の神経断絶の件。
自覚症状はなかった! と思ったけれど、よく考えてみたら、時々、歯が浮くというか、変な痛みを感じたことがあったのです。
そのうち、その痛みが消えたので忘れていました。

私の場合、病院で診察されて、驚くことが、ままある。
そのまんま、入院、手術ということもあった。
よく我慢していたものだと、医師に言われる。

でも、我慢していたのでなく、自覚した時に診察を受けると、そんな具合になっているのです。

夫が、反社の人の特徴は、痛点が鈍いということだと言って、まさに私はそれだと、私をからかう。
反社と言われれば、まったく違った意味で、協調性に劣り集団行動が苦手な私は反社かも知れない。

けれど、きっと、子ども時からの慢性リウマチで、関節痛に我慢する癖が付いているからかも知れないと思うのです。
身体のどこかが、痛くない日というのは、1年のうち、何日あるだろう。
多分二桁もない。

後藤竜二さんに、よく「元気な病人」と言われたけれど、まさにそれ! 当たってる。














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