仰(あふ)ぎ鳴(なく)しかの泪(なみだ)や月の露
行春の鳥も蛙(かはづ)も泪哉
らうそくの泪(なみだ)氷るや夜の鶴
我泪(わがなみだ)古くはあれど泉かな
雨乞に曇る国司のなみだ哉
餉(かれいひ)にからきなみだやとうがらし
月見ればなみだに砕く千々の玉