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「惑星ソラリス」
原題は、ロシア語で「Солярис(ソリャーリス)」、英語では「Solaris」。
監督・脚本、アンドレイ・タルコフスキー。
1972年、ソビエト連邦(当時)製作。
SF映画の佳作。二十代のときに観て、かなりの衝撃を受けた作品。
原作は、ポーランドのSF作家スタニスラフ・レムの長編小説「ソラリスの陽のもとに」。
映画では2部構成で、「地上のプロローグ」と「惑星上のエピローグ」としている。
「ソラリス」は、宇宙の果てにある謎の惑星で、生物の存在は確認されていないが、
理性を持った有機体と推測されるプラズマ状の「海」によって表面が覆われていた。
そこに世界中の科学者たちが注目し、何度か「海」と接触しようとするが、どれも失敗に終る。
やがて、ソラリスの軌道上にある観測ステーションが原因不明の混乱に陥いり、
心理学者のクリスが原因を探るために、ステーションヘと飛び立つ。
彼を待っていたのは異常な静寂とすさまじい荒廃だった。
同行した物理学者は謎の自殺を遂げ、残った二人の科学者も何者かに怯えている。
そして、クリスの前に10年前に自殺した妻ハリーが現われる。
実は、彼女はソラリスの「海」による幻だった。
「海」は人間の潜在意識を探り出してそれを実体化していた。
妻の自殺に悔恨の思いを抱いていたクリスは、やがて幻のハリーを愛するようになるが、
科学者としての使命感と個人的な良心との相剋に悩まされ……。
全編、美しい。
心地よい。
日常の繰り返しで凝り固まった価値観や、
放っておくとどんどん矮小になってゆく身の周りの世界、
それらから、卵の殻を割るように、トントン、トントン、と
優しくゆったりと開放してくれる。
ちなみに、「地上のプロローグ」の未来都市のシーンは東京で撮影された。
近未来の象徴として首都高速道路をとらえ、
延延と流れるフロントガラスからの画はとても印象的だ。
このロケ撮影のために、タルコフスキー監督は1972年に来日している。
ただ、東洋哲学、特に日本中世思想に傾倒していたタルコフスキーにとって、
意外にもこの来日が最初で最後であったらしい。
梅雨時の午後、
心地よい雨音を静かに聴きながら、
ゆっくり映画鑑賞もよいですよね。
最近は、メール下さいが無いのねっ!(寂)
ぜひ共有しましょう!
メールください、無い? だって、ぜんぜんメールくれないじゃん! くれえー
んじゃ 今度貸してよ。
流れはゆったりですよ。眠くなるかも。ああコレ、持ってませーん すんませーん ケロッ
ま、まじでー!わけえー! あでも、オタマジャクシくらい?