hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

The Sitter & Zombieland

2014年11月30日 | 映画
子役の子達の活躍が良かった作品。
特にお化粧したりオシャレが大好きでゆくゆくはセレブリティになって楽しい人生を送ろうと考えている小学生の女の子がすっごく可愛くていい感じ。
3 out of 5




うーん、評判の良い作品だけど私にはイマイチ。
笑いのセンスが好みではなかったんでしょうね、あーここで笑わなければこの映画の面白さはわからないってことなんだろうなー、でも可笑しいと思えないし、って場面の連続。
2 out of 5
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English Vinglish

2014年11月27日 | 映画
 娘が9月に secondary schoolという中高一貫校に進学したのですが、楽しみにしていたダンスやドラマのクラスがこの一学期の間ほぼ自習だったことがわかり、一体どういうことだ!とちょっと語気強めのメールを学年主任の先生に書きました。
 ついつい得意のいや~な物言いが出てしまい、

 立派なカリキュラムを作ってくれたところで授業がされていないんだったら意味なくない?

 とか

 no one is perfect (こっちの人がすぐ言い訳に使う)and everyone become unwell sometimes なので文句つけている私が間違っているのかしら?

 などと rude な文章含む。
 そんなレターにも珍しく丁寧な返事が返ってきたので、この先生は信頼ができるかなと思いました。
 以前に別件でメールを出したときは一ページまるまる言い訳の返信を書いてきたスタッフがいましたから。
 ただ、I am concerned と書いたはずが、やはり I am not sure about the complain regarding .....と、コンサーンと書いたのに相手がコンプレインととったことはちょっとイラついた証拠でしょうけどね。
 彼女はともかくダンスの先生が正直ではなく、クラブ活動をまともにやっていないことを娘やほかの子たちが悪いように言い訳をしたのがいかにもこっちの人、って感じで見過ごせなく、素早い対応にたっぷりお礼をしながらも、ダンスの先生の杜撰ぶりを指摘する返信を書いていると、横から息子にガンガン駄目出しがされました。

 うちの息子めちゃめちゃ冠詞にうるさいです!

 私とかつい甘えが出て、

 どうせ外人だとわかってるんだから文法とか適当でいいだろう、多分ほかの人たちよりましだし、逆にちょっと英語が変な方が無礼な言い回しとかも大目にみてもらえるんじゃないの?

などと思ってホントその辺適当に書いているんですけどね。
 気をつけていることは回りくどい書き方をせずに、一番言いたいことをガツンと書くことです。

 前置きが長くなりましたが、そんな風に息子に英語を直された後にたまたま観た映画がこちらの作品でした。
 作中、英語の話せない母親に対しての娘の態度がひどいんですよね。
 親ができないなら子供はサポートをすればいいだけの話なのに、馬鹿にして偉そうにしているんですよ。それには夫が子供のそういう態度をたしなめることなく一緒に下に見ているところがあるという原因も。良くないですねぇ。
 主人公女性も私と違ってすっごくデリケートなんです。性格があまりにも違うので、共感したというのとは別なのですが、なんだか始終涙ぐみながら観ました。
 私なんかは前にも書いたかもしれませんが、電話口ではろーと言っただけで日本人だとわかられてしまうくらいのカタカナ英語を堂々と話す人なので、子供とその友達が私の真似までし始めていますが、「あんにゃろーたちめ!!!」とは思うけれど、気にもとめていません。上達しませんよね、これじゃ(笑)
 カフェでも酷い目に合うシーンもあるのですが、主人公が英語を習いに行き始める一番の原動力は家族からの扱いだったと思うので、よい方向に向かったのが何よりです。
 
 ホント、カフェのシーンはつらかったですねぇ。私が例によってとっても語気が強くて嫌味たっぷりなコンプレインレターを代わりに書いてあげたいと思いました。
 英語学校でとても気のいい素敵な仲間に恵まれて新しい世界が広がったことと、彼女の思いが家族に伝わったということで、終わりさわやか。

 3 out of 5

 それにしても主人公女性、めっちゃめちゃ美しい!
 私のインドワールドにはいませんよ、って当たり前。
 子供たちが小学校を卒業したので、保護者同士の付き合いは希薄になりましたが、今週はなぜかママ友たちからお昼をご馳走になる日が続きました。
 そのうちの一つは、パニールというインドのチーズの入ったカレー(ベジタリアン)と自家製のナンです。
 このパニール、私も一度買って使ってみたのですが、日本のカレールーに入れてもあまり合いませんでした。その後余りをどう使っていいか思いつかず、野菜炒めにしてみたり和風スパゲティに入れてみたりしましたがいまいち。最後はやけくそで味噌汁に投入。チーズを味噌汁ですよ!でもお豆腐みたいで案外イケていました。
 インド人が家庭で作って食べているカレーはやっぱり辛いです・・・・
 ところで主人公が作っていたあの食べ物食べてみたいですねー。食べたことあるのかなぁ・・・あるだろうなぁ・・・・
 せっかくなので今度リクエストして作ってもらいます。その時はまたインド映画かインド小説とともにご報告します。
 
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The Believers

2014年11月18日 | 洋書
   

 Notes on a Scandal が映画化された人気作家 Zoe Heller の作品を読みました。
 Notes on a Scandal は映画しか見ていませんが、評判が良かったけれども私の好みではなかったので、今作もやや不安に思いながら手に取ったのですが、やっぱり失敗でした。

 9.11に関する裁判でテロリスト側の弁護をする男の家族の物語なのですが、夫が寝たきりになったため特に裁判に関する内容ではありません。
 家族のそれぞれが抱える問題について書かれています。
 ドラッグ中毒、宗教、夫婦のすれ違い、愛人隠し子問題、人種差別、格差問題、などなど色々盛りだくさんなのですが、どのファミリーメンバーも全く魅力に欠けるのでしょうもない。
 
 何より本人たち曰く「privileged white people」(大黒柱が国際問題を扱った弁護士なのだからそうですよね)なのに、口汚い話し方をするのがとっても嫌です。F words 連発。
 先日ベンアフレックの映画を観たときにも思ったのですが、普通にソーシャルクラス関係なく F words が飛び交っているのだろうか?
 オーディオで聞いたので荒っぽくてどっと疲れました。
 話し方がいちいち汚いだけじゃなく、他人に対してもともかく rude な態度なのでそれもまた嫌悪感しか持てなくて全然ダメ。気になっちゃって、内容がなかなか頭に入ってこない。

 ただ、最後は家族のそれぞれが成長をみせて終わるので、読後感はそれほど悪くはなかったかな。

 4 out of 10

 中で気になったことは、私も普段時々感じるのですが、「英語の不自由な外国人と分け隔てなくつきあうこと」が privileged people のステイタスの一つになっているんじゃないか、ということ。
 本人たちは全く意識していないのかもしれないけれど、チャリティをすることと同じ感覚なんじゃないの?と疑ってしまう空気感みたいなのは感じることもある。作中も privileged white な作者はただ人種差別をしないということを表現したかったのだろうけれど、「ここがな・・・・」とひっかかる場面が。ま、どっちにしろ全く相手にされないよりはいいんですけどね。

 
 今日の日記

 子供の送り迎えをしなくてもいい日ができたので、ちょいとパートに出ています。
 周りはアンティークショップや趣味でやってるような洋服屋さんやオシャレ系カフェなどが立ち並びます。
 一方大きい銀行などの会社もたくさんあります。
 それでですよ。
 私はずっと貧しい地域に住み、昼間にブラブラしている難民とタトューの入ったような白人たちしか見かけず、もしくは子供たちの学校関係でインドワールドにいたので、privileged white people に見慣れていないのです。そのため、

  見る人見る人が映画スターに見える

という馬鹿げた現象を起しています。いい年して恥ずかしい!!!
 この間対応したお客様は、キャップをかぶっていたので髪の色を確認できなかったのですが、あの鼻の下の長さはダミアン・ルイスだったのでは?とか、外を楽しげに歩いて行った若い男女のグループの中にマックス・アイアンズ(ジェレミー・アイアンズの息子)がいたんじゃない?とか。
 映画の観すぎですな、こりゃいかん。
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Shame

2014年11月16日 | 映画
 自分の生活のペースを保ちたく、特定の異性との関係を築くことのできないブランドン。
 そのため彼は性的な繋がりにのみ執着し、自慰も含めてセックス中毒となっている。
 そんな彼の元へ自由奔放でいながら依存心も強い妹が転がり込んでくる。
 土足で自分の領域に踏み込んで来られ、ペースを乱される彼は苛立ち、益々後腐れのないセックスに逃げ場を見つけ、それでいてそういう自分に嫌気がさして苦しむ。

 予想外に良かったです。
 マイケル・ファスベンダーが監督のスティーブ・マックイーンとタッグを組んだ作品を見るのは、「12 Years slave」「Hunger」に続き三作目です。この2作は全く好きになれなかったので、今回も全然期待していなかったのですが、結構好きなところのある作品でした。

 ファスベンダーがかっこいい&美しい!

 はっきり描かれていないのですが、兄妹の関係が性格の全く違う二人、求める片方と避けるもう一方、というだけじゃなくて、ブランドンはシシーのことを妹以上に思っていて、そのことから必死で避けていたり、嫌悪しようとしていたり、すべてがそこに起因して、ほかの女性との関係を築けないでいるのでは、と思うのは勘ぐりすぎなんでしょうかね?
 よくわからなかったので、勝手に解釈していいと判断し、そう思って観るとなんだか切なくてね・・・・
 妹の歌を聴きながら涙したり、無神経に露出気味でベッドに潜り込んで来られた時に必要以上にカッとなっているシーンなんかが好きでした。
  これ泣いているところ
 あとは会社の女性と食事に言って、相手を呆れさせる発言を連発して変な間がたくさんあったシーンが面白かったですね。その後、この女性のほうが彼を受け止めようと歩み寄ってくれたところもよかったなぁ。
 

 一方、ファスベンダーが電車の中、職場、どこででもいい女を見かけると「じと~っと」と上から下まで眺めまわし、目線を絶対外さない、という行為をするのですが、なぜか全然いやらしくないのが残念。
  この写真では電車内で向かい側の女性を舐めまわすように見て、その女性が立つと真後ろにピッタリ立っています。女性が掴んだポールのすぐ下を自分も握って・・・ちょっと怖いシーンのはずですが、ハンサムな人がやると気持ち悪さが半減?
 カメラマンのせいかなぁ、「シングルマン」を観た時のねっとり感やいやらしさ、ぞわっとした感じがないんですよね。ファスベンダーに色気がないというか、エロさに欠けるのかもしれませんね。
 家の中でも一人の時はフリチンでブラブラしているのですが、「かっこいいなぁ」と思うだけで、ドギマギはしませんでしたし。
 
 実は勝手にファスベンダーはゲイだと思っていたので、女性とのセックスシーンに「あ、NGじゃないんだ」とか「結構頑張ってるじゃん?本気で体当たり、みたいな?」とかそういう目線で見ていたんですよね。
 それで見終わった後にカミングアウトはしているかなぁと思い調べてみたんですけど、特に official になっているわけでも大方がそう思っているわけでもなかったらしい。え?そうなの?

 その過程で、James Franco がこの映画のことを雑誌で批判をしたという話を発見。
 作中でブランドンの行為をまるで中毒のように扱っているけれど、あのくらい普通じゃん?ということです。あれっくらいの行為をしている人なんて周りに結構いるよ!と言っていました。
 それにブランドンがゲイバーに行ったシーンを「未だにこの設定?いつの時代だよ!」と。看板も出ず、隠れ家的なところで真っ暗な中行為をするなんて時代錯誤、現代はもっとオープンで理解もあるだろうよ、ということでした。

 話は逸れてしまいましたが、私の映画の評価は 3.5 out of 5
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The Cold Light of Day

2014年11月06日 | 映画


ある一家が久しぶりに集まってボート上でホリデーを楽しんでいるところを何者かに襲われた。
母親と息子とその彼女がさらわれた。
理由は父親が元CIA だったことに関係していた。その彼は殺された。
偶然買い物に出ていたもう一人の息子は一人で家族の居場所を探し出し救出しようとする。

主人公は Henry Cavill。
やっぱりカッコいいけど華がないというか、現代劇が似合わないのねぇ、あなた。
アメリカ人のアクセントはなかなか上手に話せていました。時々やっぱり直し切れていないなぁという所はありましたが、かなりいい線いっていると思います。

3 out of 5 アクションシーンはそれなりだけど、内容自体に興味がそそられなかったのですよ。


話はズレますが、先日また Stowe に散歩に行ってきました。
前回はヴァージンの社長の出身校ということで紹介しましたが、Henry Cavill もこの学校の出身なのでした。 ちょっとマイナーですね、、、、
でも世界中の老若男女に知られているこのお方も Stowe school 出身です。


クリストファー・ロビン君でした。
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こういうの解りたい・・・・カフカ「変身」

2014年11月02日 | 和書
   

 おなじみの不条理文学の代表作。
 今回漫画で読んで、読み物として面白いと思ったが、そういうんじゃなくてもっとちゃんと読みたいと思った。
 なので本当の感想は原作を読んだ後にしたい。何か書けることはあるのだろうか・・・・
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