一応定期的に夫婦だけの時間をとるようにしているフィルとクレア。お互い心の中じゃ「それもただの習慣化してるくらいなら別に無理してしなくてもいいんじゃない?」なんて思っているけど、相手に気をつかって続けている。
そんな中家族ぐるみでお付き合いしていた夫婦が離婚を決意。なにか特別な理由があるわけでもなく、ただのルームメイトになっているような、義務的に夫婦の営みをおこなったり、そんな生活は解消しようではないの、と。
夫は夫同士、妻は妻同士で語り合った後、フィルとクレアはそれぞれ「このままじゃいけない!」と危機感を感じる。
いつもの近所のレストランに行くとはわかっていても自分を奮い立たせるためにドレスアップするクレア。そんな妻を見て前に彼女が話していた今一番話題のレストランへ連れて行きたいと思いつくフィル。
予約でいっぱいのレストランで、時間通りに現れなかったカップルに成りすましてテーブルをゲットした二人はちょっと特別な夜を楽しんでいたのですが、特別なのは料理だけでは済まなかった・・・・・この二人、とんでもない犯罪に巻き込まれて行きます。
カーチェイス&ドンパチを含むアクション映画&ドタバタコメディではありますが、この二人の夫婦がもうとっても素敵な関係でですねぇ、すごく気に入りました。二人ともユーモアのセンスがあり、思いやりがあり、信頼し合っている感じがなんとも言えないくらいよく書かれてるんですよ、なんというかベタっとした感じではなく程よい加減で。
印象的なシーンは、友人に「なぜブッククラブなんかにまで付き合うんだい?」と訊かれたフィルの返答。詳しくはわすれちゃたけど、「Because it matters to her.」だから例え自分が浮いている感じでもひんしゅくをかうコメントをしがちでも、それくらいはお付き合いしようと思って、というような、「しかたなくあいつのためにやっている」という意味合いではない返答をしたんですよね。それから、妻の方も毎回旦那のアイディアがとてもいいとは思えなくて任せてみたり、そのせいで事態が悪化しても責めない、何度も失敗しても彼のことを諦めない態度が素晴らしい。私だったら早々にイニシアチブを握ってですねぇ、「もう口出ししないで!私の言うとおりにやりなさいよ!」となりますからね。
映画の楽しみ方が少しズレているかもしれませんが、なかなかいい作品だと思いました。
3.5 out of 5
「The Women」
はぁ~・・・・・長かった・・・・・面白くないのに長かった・・・・・
メグライアン、アネッタベニングを中心に豪華キャスト、そして徹底して女性だけ出演するという面白い試み、それなのによくもまぁ・・・・・
セレブな生活を楽しんでいたメグが人づてに夫の浮気を知って・・・・
基本的に他人の家庭の事情や恋愛事情に友人があれこれ口出しして事を面倒にする話が嫌いだから面白いと思えない。
おばちゃんたちのガールズトークを売りにするならそれはそれでいいけど、そういうわけでもなし。気のきいたセリフひとつなくてねぇ・・・・・
娘との関係も、最初から最後まで彼女のために何もしない、何の声かけすらしないのに「いつの間にか上手くいっている」みたいな変な流れも、それだったら最初っから取り上げなければいいのに・・・とかね。
夫の浮気相手のエバ・メンデスの下着姿が一番印象的だった、かな。
2 out of 5