hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

The Mystery of the Missing Money

2014年03月31日 | Nancy 10 読書


kindle で無料だったのでダウンロードして読んだのですが、ウーン・・・面白くないなぁ。子供に薦める気にならない。次の巻もダウンロードしてあるんだけどいらなかったなぁ。
うちは母娘そろって少年探偵団的なものはあまり好みじゃないかもしれません。
二人ともコナン君のあの子たちは大好きですけどね。娘は灰原さんが好きだそうです。私はミツヒコ君が好きですね。なんとなくあのポジションってスネ夫的なキャラや弱虫を想像してしまいがちなのに、あの子、いい子でしょ?それにここぞという時に勇気もあるし。

娘が最近読んで投げ出したのは、From the Mixed-up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler です。


姉弟の謎解きものです。
評判が良い割には、私も面白さがわからなかったので、このままチャイティショップ行きです。

最近は以前私が読んだ児童書をどんどん薦めています。特にあまり好みではなかったものから(笑) 本棚のスペース作りのためにそうしているのですが、私ほど好き嫌いが激しいわけではないし、何度も繰り返して読むタイプなのでなかなか手放したがらずうまく進みません。
でも、私も子供たちもどうも kindle が性に合わないみたいです。なので、これからもやっぱり紙の本を入手していくことに決めました。
子供たちもボチボチ読書を再開したので、少しずつアップしていこうと思います。
とりあえず、最近私が観た良い映画がいくつもあるのでそっち優先で(笑)
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Doubt

2014年03月29日 | 映画


ひゃー、怖かった、怖かった、怖かった!
陰気臭くて退屈する覚悟でいたのが、最初っから最後まで緊張のしっぱなしでよそ見をする暇もありませんでしたよ。

カソリックスクール校内にたった一人の黒人の転校生と神父のフィリップシーモアが不適切な関係にあるのではないか、と疑った校長であるシスター、メリルストリープの孤独な闘い。

対峙する二人の間に挟まれたのは男子生徒の担任の若いシスター、エイミーアダムズ。最初に疑い問題を持ち上げたのは彼女だが、途中から神父は無実なのではと思い始め、責任を感じ苦しみます。

神父は本当に本人が言うように孤立した少年の心の支えになっているだけなのか、それとも・・・・・

元々は舞台だったものを、その作者自身が映画用に書き換えたらしく、簡潔に無駄のない脚本になっていて楽しめました。

4.5 out of 5

今、いくつかの日本語のレビューを読んだのですが、全部が結論も疑惑のまま終わっていると書いてありました。
え?そうなんだろうか?「Bad Education」と違って、そういう露骨な場面が映らなくて良かったなぁ、なんて暢気に思っていたんだけど、そういうことじゃなかったのかな?
私は少年の母親のセリフから答えは出ていたと思うんだけど・・・・・・どんな翻訳がついていたのかなぁ・・・・・
ま、私の読み取りもあまり当てになりません。結構勘違いも多いみたいだし。一番酷いのは、Braveheart の終わりは公開レイプだと思っていましたから、私。
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A Serious Man

2014年03月27日 | 映画
コーエン兄弟の映画の「シリアスマン」。
コーエン兄弟の作品はどちらかと言えば苦手なものが多いのですが、これはめちゃめちゃ面白かったです。
数々の脚本賞にノミネートされていただけあって、とても独特で妙ちくりん。
真面目で地味な主人公に次から次へと災難が起きるのですが、起こる事柄はベタなもののはずなのに、それに関わる会話の数々と対応がもう、は?へ?と頭の中にクエスチョンマークがポコポコ表れる感じです。
正直言って、主人公のおじさんと一緒に私も周りの登場人物に振り回された様な気分になりました。私なんかは彼と違って口が達者ですけどね、それでも相手に気圧されることも意外と多くあるもんですから。
とにかく会話の成り立たないこと成り立たないこと。主人公以外の人たちのまわりくどい話し方や、焦点が合ってなく空中に浮いてるような話し方やらとにかく面白いのですが、でもそれほど現実とかけ離れてはいないところがまたツボ。上手いところでキュッとブレーキをかけてあるんです。


この写真は我慢強かった主人公がちょっと壊れかかったところ。
行き詰まり、ラバイの元に相談に行くのですが、その時の効果音がまた摩訶不思議。
そして最初に会ったジュニアラバイの妙な例えの入ってくる話も?ながら、次に会ったラバイのオチのない話もおかしすぎる。
かなりたくさんの箇所で笑い、今までなぜそんなに評価されるのか全然理解できずに来たけれどコーエン兄弟は天才なんだな、と納得したところで、この映画の最後もラバイの話と同じくオチがなくプツッと終わった。
え??エー?!と最後まで笑わしてくれました。

5 out of 5 なんだか面白いってことをしつこく書いただけの記事ですなー

ところで、最近の私も思わぬ不運続きで主人公と同じくらい実に不愉快な出費が嵩んでいるのですが、それ以上に今朝きた電話!
政府が貧しい家庭には無料で新しいボイラーをつけてくれるとのこと。ちょうどボイラーの調子が悪いので嬉しいなぁと思っていたら、、、、
家庭内の年間収入はいくらいくら以下かと聞かれたので、違う、それ以上だと言うと、ベネフィットはもらっているかと聞いてくる。もらっていないと言うと、ok, that's fine. と言いながらまた年間収入はいくらいくら以下かと同じ質問を繰り返す。ノー、ベネフィットはもらっているか、ノー、、、、、、この質問がなぜか10回くらい繰り返される、、、、、、、、、何か言っても遮られてまた同じ質問。しかもお互い相手のアクセントが聴き取れず、間に何度ともなく perdon の嵐。
主人公と違って私は早々に声を荒げましたよ。だけど、10回も実りのない同じ質問を受けたら怒る権利あるよね?

No, you listen to me! 

what part of No don't you understand?

I already said our income is not under 15,000 pounds and we don't receive any benefits.
I don't think we are entitled to get a free boiler. OK?

 yes, it's ok. Is your annual income under 15, 000?

NOOOO!!!! もう一回同じセリフを繰り返し、Do you understand me?
この後も少し同じ会話をして、なんとか終了。これ朝の話。

ちょうどお昼頃。また同じところから電話。今度は多少聴きやすいアクセントながらも同じ質問。
今朝 そちらから電話が来て、うちはもらえないって事で話はついてるはずなんだけど、と言うと、

That's fine. Is your annual income under 15,000?

No.

Have you received any income support?

No.

Ok. Is your annual income.............

Please listen to me. I beg you! I had a call from your company this morning and being asked same questions so many times. Our income is not under 15,000 pounds and we don't receive any income support. We are not entitled to get a free boiler. Ok?

Yes, ok. Just want to confirm. Is you annual income........

またまた同じ会話が延々と続きましたとさ。
そんなわけで、このタイミングでこの映画を観たので本来の倍以上に楽しめたのでした。
お勧めです。
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フィクションにムキになるのもなんですが(しかも月9)、「それはダメじゃない?」とどうしても言いたい!

2014年03月26日 | テレビ
すみません、いま「失恋ショコラティエ」見終わったところなんですけど、どうしても黙っていられないので、ここで吐かせて下さい。

ソウタ君の自分勝手で一方的な気持ちに振り回されて、サエコさん可哀想!しかも何度も長々とした自己陶酔した告白聞かされたり、、、、お気の毒。
と、いうのが私の全体的な感想なんですが、それより何より、

DVを受けているサエコさんをそのまま放置

って制作側の態度許せないんですけど?
社会問題を取り上げるなら、最後まで責任のある取り扱いをするべきだと思うんです。



ソウタ君も自分の気持ちを伝えるばかりでサエコさんの気持ちを尋ねることもほとんどなかっただけではなく、彼女の旦那からヒントを与えられているのにそのまま放置。
薫子さんは実際それらしいところを見ているのにそのままにするし、何より立派な大人のはずのソウタ君のお父さんは彼女の痣をみているのに知らないふり。

何もしないなら、そういうシーンは入れなければいいんじゃない?
ドラマチックにするためだけにこういうのとか、特に軽々しく流産とか取り入れちゃう演出がすごく嫌いです。

子供さえできれば彼も変わるかも、なんて間違ったメッセージだけ残して終わっているのが非常に良くないと思いましたよ。
我慢しなければならないこともたくさんあるけどいい時もある、なんて、「キレられたり暴言吐かれたり殴られたりするけど、優しい時は優しいから」という典型的なDV被害者の言うことじゃないですか。それを、フーン、そうなんだ、本人がそう言うなら周りは見守るしかないよね、で終わらすのってダメじゃないですかね?
娯楽だとしても、です。 すみません、頭固くて。

そもそも、不倫の末に妊娠したから夫の元に戻る、という陳腐なストーリー展開はもうやめとけば?って言うのは、だったら月9は見るな、という話ですね。
以上。

ちなみに上の写真はこの番組とは関係なく、私以外の我が家の三人が初めて食べたマカロンです。
娘がずっと憧れていて食べたくて夢にまで見ていたので奮発して買ってきたのです。スポンジボブの作るハンバーガーがマカロンに見えてきたと言い出したので、これは重症だと思ってわざわざロンドンまで出かけて買ってきました。
三人ともあまりの美味しさに大感激していました。
The Husband's Secret でも年配のレイチェルが初めて口にして、本当はお嫁さんに貰った物なんか素直に喜びたくなのにとっても美味しいので、悔しいながらも催促してもう一度食べさせてもらっていました。
マカロン人気はなかなか続いていますね。
私も最近は結構甘いものを食べるようになってきましたが、マカロンは甘過ぎて苦手です。恥ずかしながら一個食べ切れません(笑)
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The Husband's Secret

2014年03月24日 | 洋書


I hate autumn.

何をいきなり?今イースターシーズンなんでしょ?ミスプリントかな?

The day had started out suitably dour for a Good Friday but had suddenly changed its mind and decided to twirl about and show off its autumn colours after all.

しばらくしてまた出てくる・・・・・・なんなの一体?
あー!! そうだった、そうだった。

オーストラリアを舞台にした作品です。なので秋にイースターがあるんですね。
忘れていた・・・・でもイメージも湧かないかも。だってイースター=ひよこ、うさぎ、チョコレート、ダフォデイルがセットになって頭の中にあるから・・・・

三人の女性が主人公です。

セシリアはスーパーマム。ビジネスで成功していて、学校ではみんなから頼りにされるPTAで大活躍、家もいつでもモデルハウスのように綺麗に整えています。
ある日、屋根裏で夫の書いた自分宛ての手紙を見つけます。「私が亡くなった時に読んで下さい」と添え書きがあります。
その手紙を読んでしまった日から、街のみんなが羨むハッピーファミリーではいられなくなります。

セシリアの子供たちの通うカソリックスクールのレセプショニストをしている年配のレイチェルは、26年前に娘を殺害されたのだが、未だに犯人は捕まっていない。事件が解決しない限り現在を生きることができず、娘との過去の想い出に浸り、娘が最後に会っていたとされる男性を犯人に違いないと疑い続けている。
唯一の楽しみは息子夫婦のもとにいる孫のジェイコブとの日々。ところが息子の家族はニューヨークに数年暮らすことになる。

テスは幼い頃からいつも一緒にいるいとこのフェリシティと夫の三人で広告代理店を経営しているが、ある日この二人から「恋に落ちてしまった」と打ち明けられる。浮気をしてしまった、過ちを犯してしまった、ではなく、fell in love だなんて!
その上、どういうつもりなのか、今後は「三人で暮らそう」と提案される。向こう二人がカップルとしてで、テスは子供の母親として、ですよ。なんてこと!
最も信頼していた二人に裏切られた彼女は絶望的な気持ちになり、子供を連れて母親の住む地元へ帰ってくる。

この三人が同じ町の中で一定の距離を保ちながら絡んでいきます。

面白かったです。笑いあり、涙あり。出だしはコメディドラマのような感じで、後半にはグッと落ち着いていきます。
特に心情描写が優れていると思いました。難しいことを言うわけでもなく格好いい言い回しもありません。ただただひたすら主人公3人の正直な気持ちが丁寧に書き込まれています。そこにユーモアがありウィットに富んでいるため、楽しく読み進められます。

感想というよりは、気になった個所を抜き出しておくことにします。
セシリアの義理の母親がこう言います。

Your family comes first. Your husband and your daughters. They come first.
I don't need to tell you this, do I? You're a mother. You'd do anything for your children, just like I'd do anything for mine.

これは「他人のことより」ということなのか、母親は(妻は)自分を犠牲にして、という意味なのかちょっと明確ではなかったのですが、シチュエーションによっては義理の母親からこんなことを言われたら背筋がヒヤッとしそうですね(笑)
その後セシリアがある決意をするところの描写がこうです。

Cecilia F, who always volunteered first, who never sat quietly when something needed to be done, who gave up her time to help someone, who knew the difference between right and wrong, was prepared to look the other way. She could and she would allow another mother to suffer.
Her goodness had limits. She could have easily gone her whole life without knowing those limits, but now she knew exactly where they lay.

ここが一番印象的でした。

8 out of 10

同じくページターナーだったオーストラリアを舞台にした作品「The Light between oceans」を読んだときは、主人公女性に一瞬たりとも共感することができなかったのが、今回は3人ともにたっぷり共感できてしまいました。そのことも読み心地よさの大きな理由でしょう。
それにしても「女性って扱いに気をつけないと・・・・・」と今更ながら思ってしまいましたよ・・・・
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The Sea Inside

2014年03月20日 | 映画
尊厳死をテーマにしたスペイン映画。
2004年のゴールデングローブ賞とアカデミー賞の両方の外国映画賞を受賞しただけあって、素晴らしい作品でしたよ。
実際に全身付随になり、28年間尊厳死を求めて闘い続けた男性の手記を基に作られた作品です。
依存する人生が辛くて死を望む主人公と、自己犠牲も厭わず献身的に彼を世話する家族の葛藤を中心に、彼の意志を尊重するボランティア団体と弁護士、拠り所を求めるローカルの女性など様々な人間模様が描かれます。
中でも一番直接彼の世話をし彼の願いを叶えてあげたいと考える兄嫁の存在と、自らも難病に犯され尊厳死も考えながら揺れている弁護士の女性との交流は見どころです。

4.5 out of 5 泣きましたよぉ~

主演のハビエル・バルデムは、これまで何をやっても私には魅力ゼロゼロでしたが、これは良かったですね。なんというか、哀愁感もいいのですが、気難しい感じがすごく出ていました。老けメイクもすっごい良かったです。若い時の回想シーンが出てくるまで彼だとは気づきませんでした。

以前、尊厳死を認めている国は意外と多くあることを「 Me Before You」の時に書いたと思うのですが、スペインでは違法です。幇助した者も重く罰せられます。
主人公の行く末が気になる方は是非ご覧ください。実話なので調べると結末はわかってしまいますが、知らずに映画を観ることをおすすめします。
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The Zookeeper

2014年03月19日 | 映画


ははは、こんなタイトルなんですね。まぁ、ちょっとしたロマンティックコメディなんで、こんなもんでいいでしょう、許す。

心優しい動物園の飼育係の男性が、忘れられない元カノと復活するために奮闘する話です。
そこに動物たちがかなり手を差し伸べるという感じで、ファンタジーです。
うちの子供たちは、特に娘は声を立てて笑いながら楽しんでいましたが、評判はすこぶる悪かったみたいですね。確かにオリジナリティはあまりないかもしれませんね。
動物の特撮も結構良かったと思うんですが、声の出演が超豪華なんですよ。スタローン、シェール、アダムサンドラーなどなど。わ、忘れてた!ニック・ノルティもいました。彼もアフレコなんてするんですね!

3 OUT OF 5

私は主演のケヴィン・ジェイムズが好きなので、内容はともかく「彼、キュートだなぁ」なんて素直に楽しめたのですが、これが違うコメディ俳優だったら、2 だったかもしれませんね。


そういえば、同じく声の出演が豪華なのに評判の悪かった映画、前にも観ました。えっと、なんだっけかな・・・・・
今、必死で探して出てきました、「Marmaduke」。声の出演は豪華だったけど、出演者は地味だったので覚えていなかった・・・・・

おっと、これまたタイトルが・・・・
オーエンウィルソン、エマストーン、ファーギー、キーファー、そしてスティーブクーガン!よく見ると豪華だからうっすら覚えていたというより、クーガンだったからですな。
内容は、犬が家族の転勤先で新しい仲間と出会い、その土地のボスとちょっと揉め、恋に落ち、飼い主の仕事上のピンチを救い、みたいな話でしたっけね。

2 out of 5 言わずもがな、主人公の男にまったく魅力を感じないため。
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12 Years a Slave 原作

2014年03月18日 | 洋書

三月の本は「12 Years a Slave」でした。
オーディオブックとキンドルで読みましたが、なかなか頭に入って来なくて、何度も何度も聞き直しました。
が、やっぱり気持ちが入って行きませんでした。
原因の一つは、最近大袈裟な展開のあるフィクションばかりを選んで読んでいたので、メモワールのような淡々とした文章に惹き込まれなくなってしまったこと。
もう一つは、一文が長いこと。丸々1ページ近くが一センテンスだったりすることが多々ありました。そうすると聴き読みだと余計に頭に入って来ないよう気がします。

朗読は、落ち着いた黒人男性の声で、その毅然とした雰囲気から、まるで主人公本人が読んでいると錯覚してしまいそうです。

それで結局のところ「そっかそっか、そんな酷いことがあったか。世の中、本当に理不尽だ!」くらいの感想なので、本当のところを感じるのは私は映画の方でに期待をしたいと思います。

映画では、Chiwetel Ejiofor が主人公を演じていますが、雰囲気が合っていると思います。私、彼は好きなんですよね。Dirty Pretty Things の彼がすっごく良くてね、あの映画も大好きですし。
そして「すっごくハンサムなのに何故か地味」路線で、私の中ではヒュージャックマンの次を行く、マイケルファスベンダーが極悪非道な役をどんな風に演じているのか楽しみです。あと、個人的に演技が上手いと思うポール・ダノのこれまた非情な役にも期待大。

評価はなし

本に興味がある方は、日本のアマゾンで100円前後で買えるみたいですよ。
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One Day

2014年03月11日 | 映画
アンハサウェイ主演の大人気小説の映画化ですね。
原作の方は全く興味が湧かなかったのですが、映画は気になっていました。
前半は悪くなかったのですが、後半は飽きてしまいました。
主役の人物設定が微妙なんですよね。男女とも魅力があるような、無いような、、、、
二人の行く末が気になるような、どうでもいい様な、、、、とりあえず、どっちでもいいからさっさとして!って感じ?
良かった点は映像が素晴らしく綺麗。人物の撮り方もいいし、エジンバラ、ロンドン、そしてパリの風景も美しく撮られています。

3 out of 5 悪くはないんですけどねぇ、、、、、

相手役のジム・スターゲスは可愛い顔しているし、スタイルも良いし、演技も悪くはない。なのに何を見ても覚えられないなぁ。





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Heartbreaker

2014年03月09日 | 映画

別れさせ屋を生業にしている三人組に大富豪から娘の結婚を阻止するようにとの依頼が入る。

楽しいロマンティックコメディでした。
とにかく三人組の仕事ぶりに笑いながらも感心してしまう、それくらいプロの手口。
いろいろなシチュエーションで、変装をするので衣装やメイクも見所。

ただ、結婚相手のどこにも悪いところが見られないのがちょっと引っかかりましたよ。
結婚式のオープニングで花嫁に逃げられた Andrew Lincoln が気の毒でした。でも、個人的には彼が珍しく綺麗な人の相手役で良かったね!と言いたくなりました。何度もオバちゃんみたいな女優の相手役をしてるのを見てきたもんですから。


3,5 out of 5

ちょっと必要以上に長いというか、テンポが悪かったですね。

あとは、、、、ヴァネッサ・パラディの歯が気になりました、、、、、、あとぺったんこの胸も、、、、
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The Lincoln Lawyer 映画

2014年03月08日 | 映画


面白かったです。
一番ウケたところは、依頼人が年を聞かれて32歳だと答えるところ。
いや、あんた、どう見ても20代前半でしょ? と思ったら、

ライアン・フィリップ

だった。なるほど。それにしても相変わらずだなぁ、、、、、実際は39歳らしい、、、、

3・5 out of 5

原作は人気シリーズなので、機会があれば読んでみようかな。


今日の日記;

あら・・・・アカデミー授賞式って終わったの知らなかった・・・・
上の記事で主演なのに何のコメントも書かなかったマコノヒーが主演男優賞だったんですって?
映画は観てないけれど、彼、いいと思う。よかった、よかった。
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The Marrying of Chani Kaufman

2014年03月05日 | 洋書


先月の本がファンタジーだったので、次は「身近な」テーマなものが読みたいと思い選びました。
どれくらい身近かというと、基本的にユダヤ人の多い地域なので、向かいにオーソドックスのユダヤ人スクールがあり彼らのパーキングマナーに悩まされている、とか、ユダヤ教の休日は交通渋滞がなくて朝ゆっくり自宅を出られる、とかですか。結構日常生活が左右されます。
ちなみに子供達の学校の先生たちもユダヤ人が多いです。クラスメートは四分の一くらい。地域人口は多くても、彼らにはユダヤ人スクールがたくさんあるので、普通のローカルの学校にはあまりいないのです。

それにしてもですよ、想像以上にドンピシャにローカルな話でした。
出てくる通りの名前もカフェすらみんな知ってる。
今住んでいるところも十分近いのですが、以前に住んでいたところはそのまま主人公たちの住む町でした。本当のところ、通りに non Jewish ( goyって呼ばれているらしい)は私達家族だけだったんですよ。
そんなわけで、近くのショッピングセンターに行った帰りのバスの中で、誰かの日記を拾って読んでしまったような感じでした。

作者は自身もユダヤ人ですが、南ロンドン出身で校内に一人だけのユダヤ人だったという環境で育っています。両親もこの本に出てくる orthodox でがなく、彼女はorthodox の学校で働き始めて彼らの生活ぶりを改めて知り、興味を持ったのだそうです。

この本の登場人物達のようなultra orthodox とは会う機会はたくさんあっても話すチャンスはもちろんほとんどないので内情を知ることはないとはいえ、基本的な知識は私もあるので、残念ながら正直なところ全く目新しいことのない作品でした。
一般的にすでに知っていることに、ありがちなarranged marriage のエピソードや、異教徒間の恋愛、夫婦のすれ違いなんかを混ぜ合わせた内容です。
ただ、登場人物の一人一人が魅力的です。彼らの行く末が気になってどんどん読み進めることができました。 そう考えると、ストーリーがそれについて行っていないのが非常に残念。

後半はそれほど感じなかったのですが、前半から中盤にかけて、作者の orthodox community に対する嫌悪と蔑んだ態度が隠し切れていないのが感じられて嫌な気分になっていました。
これまでも何冊もカルチャーの違いや宗教をテーマにしたもの、醜い戦争を描いたものなどを読んできましたが、そういった作品も必ず当事者へのリスペクトや理解を示していたものばかりだったので、それが全く見られないこの作品は私の好みからは大きく外れるし、なぜ評価されたのか疑問です。

私の読み間違いかとも思い、途中彼女のインタビュー記事を読んだのですが、これまた大変ルードでやな感じでビックリしました。
そこで私の妄想が始まるわけですが、学校の送迎時には絶対ダブルイエローライン(駐車禁止)に平気でレンジローバーを停めて交通渋滞を巻き起こしていそうな母親だなぁ、ちょっと注意しようものならものすごい勢いでまくし立ててきそう、、、、、とかね。
でもホント、新聞記事にもありましたが、この本を読んで嫌な思いをした人ってたくさんいたと思いますよ。私も作品から滲み出てくる作者の人となりが嫌です、ほんと。その代わり、登場人物の生意気な女性たちの会話は生き生きしていて面白くてたくさん笑えましたけどね。

5 out of 10

man booker 2013 のロングリストだったので目について選びました。
以前に読んで非常にがっかりした「ピジョンイングリッシュ」もそうですが、ちょっと知られていないカルチャーのことを明け透けに語れば内容がどうあれ評価されがち、な風潮を感じるのは私だけ?

Jewish つながりで最近見た映画「Keeping Up with the Steins」。


あら、日本のアマゾンにあってビックリ。
ユダヤ人の男の子が13歳になり、一人前の男として認められるお祝いの会バーミツバをめぐるお話。
どれくらいお金をかけてどれくらい豪勢なパーティを開けるかが、親の財力と子を大切にしているかを世間に披露する大事なチャンス。
うちもエリアがエリアだし周りに多いし、一回くらいは御呼ばれするのではないかと楽しみにしていたのですが、今年ちょうどバーミツバの年齢ですが、残念ながら全く仲の良い友達は居ずに招待ゼロ。学校にも結構いるはずなんですけど、仲が良いのは相変わらずほぼインド人。ちまたではみなさんも知っているような大スターがゲストに来たなんてパーティの話もチラホラ聞こえてくるんですけどね。残念。
おっと、映画は親が同級生のパーティに張り合い、張り切って素晴らしいものを用意するけれど、子供がちょっとついていけてない、といった内容。いまいちの 2.5 out of 5
同じバーミツバをテーマにしたものなら以前紹介した「Sixty six」の方が断然お薦めです。

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Made in Dagenham

2014年03月03日 | 映画
1968年自動車メーカーのフォードの工場でミシン担当女性労働者たちが起こしたストライキを基に作ったドラマ。
事実を基に作ってはいるが主人公女性は架空の人物だということです。実際彼女たちが得たものを考えると、実在の人物にかなり主人公に似た存在がいたであろうと思います。
この頃の労働賃金を調べたところ、女性は似たような仕事をしている男性より15%低い金額で支払われていたのでした。
当時はあちらこちらでストライキが起こり、政治家たちは頭を悩ましていたようですが、女性がここまで強行にストライキを貫き通したのはこのフォードの一件が初めてだったようで大問題になりました。現在以上に車の生産量が国の経済に影響を及ぼしていた時代です。
会社側はもちろん簡単には譲歩しませんし、女性たちがシートとなる部分の縫製をしない限り、男性の働く部署も機能しなくなり、この工場都市ではたくさんの人たちの仕事がなくなったのです。
夫婦そろってフォードで働いていた者も少なくはなく、家庭に収入がなくなるだけではなく、夫婦の関係も悪くなっていきます。



このストライキで女性たちは8%差まで賃金を上げることに成功し、これをきっかけにその後の1970年には男女の賃金が平等であるべきだという法ができました。

4 OUT Of 5

良い作品でした。
登場人物の会話は少し難しく感じました。労働条件を話し合っている場面はなかでも簡単な方で、逆に夫婦間の会話や職場でのちょっとしたおしゃべりなどのイギリス人コミュニティ内での英語が難しくてよくわかりませんでした。
主演のサリーホーキンズは素晴らしい演技です。
でも一番の魅力はヘアメイクとコスチュームです。髪型もメイクもドレスもどれもセンス良く賞をあげたくなるくらいです。60年代のファッションってすっごい素敵ですよね。



ところで、私のストライキ体験は日本で仕事をしていた時ですが、就職したその日のうちに組合長から電話が来てものすごい勢いで迫られて(ほぼ脅し)、仕事をする=組合員になる、かなぁとぼんやり考えて入会しました。
年に1、2回「いついつにストライキを決行します」みたいな会議があり、全員が「よし、やろうぜ!」と威勢のよい声を上げるのですが、結局のところは「自分たちより生徒たち優先だろう」という話になりキャンセル。
毎年毎年同じ流れで、この映画のように代表の人たちがプライベートの時間を割いて話し合いをしているとわかってはいても「どうせそういうこと言うなら、最初っからやらなきゃいいのに」なんて正直思っていました。かといって抜けようとも思わなかったのですけど。

ところが転勤先では、若い職員や本州から来ている人たちなど何人もが入会していませんでした。
組合に入らないだけではなく、学期中に海外旅行に出かけた子もいたし、家族のお誕生日の度に休暇をとったりする人も。生徒たちのために授業時間確保を最優先という考えはどこへやら?
一緒に働いていると、その分カバーに入らなければならなく、ただですら職場で一番授業数の多かった私は「ありえない!何それ!」と思いましたが、彼らの真似ができていればもっと気持ちも楽だっただろうし、時間にもゆとりを感じられたのではないかと当時を振り返る度思います。しかし、それでもやっぱり組合を辞めようとはしなかっただろうとこの作品を観て改めて思いました。
主人公の姿に、給料カットにも負けず信念を貫き闘い続けている地元の友人が重なりました。
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In a better world

2014年03月01日 | 映画
2010 年にゴールデングローブ賞とアカデミー賞の両方の外国作品賞を獲ったデンマークとスウェーデンの映画。
デンマークとスーダンの難民キャンプを舞台にした、理不尽な暴力に対する抵抗、復讐、赦しをテーマにした作品です。

とてもいい内容でした。
難しいテーマですが、作り手の気持ちがしっかり描かれているところが魅力です。



少年2人の演技も良かったのですが、スーダンで医師として働く父親役のこの写真の彼は、どうもお国では大スターのようで、普段はアクション映画で活躍しているようですが、この重厚な映画の中でもさすがの貫禄でした。

4.5 out of 5 気に入りましたが、なんとなく他でも見たことありそうな内容の作品にも思えました。
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