障害者とともに...

障害児(者)福祉についての私的な考えをつづります。

地域福祉について考えた(2)

2004年11月21日 01時49分11秒 | 障害児(者)制度
今回は、地域福祉について考えた(1)の第2弾と言う事で私的な考えですが、つづっていきたいと思います。

 ☆地域を作る事☆

 今回は、障害者が安心して暮らせる街づくりを考えたいと思います。
 まずはじめに、障害者に優しい街づくりってどういうことなのか・・・バリアフリーと言う事なのか?もちろんそれもあります。でもその前に、触れておきたい事は、障害者に優しい街づくりって、障害者だけに優しい街づくりなんでしょうか?僕の答えは違います。障害者だけに優しいとか、そういうことは結局、それは差別につながる事なのかもしれません。障害のあるなし関係なく、誰もが住みよい街づくりが大事な事なんだと思います。少子高齢化、核家族、隣近所ですら知らないような社会の中で、悲しい犯罪が多くある今、設備の面では確かにバリアフリーが進んでいると思いますが、ソフト面…意識の面では人と人の間が大きく開いているような気がします。地域福祉計画の中では、様々な形で地域のネットワークが広がってきています。「地域福祉委員会」みたいなものがあります。そして、このネットワークは、別の見方をすれば、一部の人の手によって形作られたものでしかないのです。
 僕たちが、作業所作りをする中で大事にしている事は「作業する事」そして「地域とのつながりを深くする事」なのです。
 障害を持っている仲間たちの事をいろんな人に知って欲しいし、仲間たちにもいろんな人と接して欲しい。そしてともに育ちあう、地域の仲間として、地域社会の一員として当たり前の生活をして欲しいと思うのです。
 確かに、「口うるさい近所のおばちゃん」の存在が少なくなった今、そんな役割も作業所で担っていくべきなのかもしれない・・・そう思います。

 地域福祉・・・はそんな誰にでも優しい街づくりの一歩を踏み出す事なのかも知れないと思います。

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして。 (えじぷしゃん♪)
2005-02-19 17:32:56
ブログ巡りして流れてきました。

私は今も“福祉に貢献するぞ!もっと良くするぞ!”と言う熱い情熱は持っていません。が、彼らと仕事をするのはとても楽しいです。彼らが、ずっと安心して働ける環境は守ってあげたいな、と思っています。



>設備の面では確かにバリアフリーが進んでいると思いますが、ソフト面…意識の面では人と人の間が大きく開いているような気がします。



強く同感致します。

それに設備面でのバリアフリーは身体障害者だけへの配慮ですから。(あ、あと老人もかな?)知的障害者に対するバリアフリー、難しいですね。だから、もっともっと彼らの事を多くの人に知ってもらいたいと思ってます。知る事が第一歩です。知らなければ、差別や偏見の意識が生まれても仕方ないと思います。



あと、混同している方も多いと推測しますが、「差別」と「区別」は違いますね。必要な環境、支援などは健常者と違いますから。区別は必要です。区別までも差別と感じる当事者/家族の方、結構見受けられる気がします。

(あくまでも私の持論です。誤解が生じる事もあるかと思います。お許しください。)
返信する