障害者とともに...

障害児(者)福祉についての私的な考えをつづります。

あと一ヶ月・・・

2004年11月30日 00時52分00秒 | 井戸端会議室
 今年も後一ヶ月になる。本当に1年は早いものだ。

 今年は、と言うか、ここ数年、年の終わりにホントいろんな事が起こる。制度改革が打ち出せれる。年の瀬が迫ってきて忙しい時に…

 今年も色々最後になってやってきそうだ。

 改革のグランドプラン(案)これを下敷きにするかのように、制度改革が出てくる。

 介護保険との統合とか、施設体系の見直しとか・・・

 福祉を考える時、やっぱり何よりも当事者のニーズとか、権利とかがちゃんと守られているか
 グランドプランの中では、「三位一体」の名の下に「地域間格差」が広がりそうな気配・・・
 そして、仲間たちの財政負担もどうやら・・・

 また今年の最後もいろいろ忙しくなりそう。

生まれた苦しみ・・・

2004年11月28日 02時55分47秒 | 実践日報
 障害を持って生まれた事・・・僕はその当事者ではない・・・だから、きっといい加減な事なのかもしれない。

 突然・・・何の前触れもなくパニックを起こす仲間たち・・・

 何がなんだかわけも分からず・・・ただ見ているだけの自分がいる・・・

 いじめられた事・・・その体験は、いつまでも心の中に根強く残る。

 いままで、誰にも理解されず、苦しくて、それを言葉にできなくて・・・

 仲間のその気持ち、理解できないかもしれない。

 僕も、中学生の頃、いじめられた事がある。精神的な苦痛・・・

 僕は、仲間たちのよき理解者でありたい。偽善なのかもしれない。

 仲間たちの事を簡単に悪く言わせない。僕はその防波堤になる。

 そんな大きなことはできないとしても、
 ・・・せめて、作業所の中では、みんな一番でいて欲しい。
 彼らのことを、悪く言ったり差別したりする人は、少なくとも作業所の中にはいない。
 そして、外の世界で、もしいじめられる事があっても、
 それでいらいらしたり、パニックになったりしても、その事を攻めないし
 唯一発散できる場をつくりたい。

 そして、作業所からまた外の世界に元気で生活して欲しい
 つらい事があったらいつでも作業所に来て愚痴ってください。発散していってください。

 

買い物

2004年11月26日 03時00分13秒 | 実践日報
 今日は給料日でした。

 仲間の一人が

 「本屋行く!ウルトラ本こうたげる。」と言ってました。

 その仲間は本が大好き!ウルトラマンや、車(特に救急車・消防車など)の本が好きなんです。

 その日の帰り、給料袋を持ったまま、本屋に行ってウルトラマンの本を自分の給料で
買いに行ったそうです。

 家についたその仲間から電話がありました。

 「ウルトラマン買いました。」
 「あしたお仕事あります。」

 彼にとっては、自分の給料で本を買う事がお仕事をする事・・・そんな感じです。

 ほんとは、もっとたくさんお給料が出せるぐらいの仕事を考えないといけないのですが


・・・・ごめんね・・・・

 あしたもお仕事がんばろうね・・・

特殊な能力なのか?

2004年11月24日 03時22分07秒 | 実践日報
 今日、テレビの番組で「記憶の力」とかいうのをやっていた。
 「記憶」に関していろんな視点で、専門家の意見も参考にしてドキュメンタリーなタッチで描かれていた。
 すごい記憶力を持った方が紹介されていた。

 一度聴いた音楽をすぐに歌ったり、演奏できたりする子ども

 景色を丸ごと、細かいところまで記憶し、描く事のできる青年

 何年ものカレンダーとその時の出来事・世界の人口を記憶している青年

 記憶する事が一切できない青年


 すごい記憶力の持ち主には、アスペルガー症候群の方もいた。
 また、重度の知的障害の人も・・・

 確かに特殊な能力だ。その記憶力を生かして、アーチストとして活躍している人もいる。

 自閉症・・・これは能力なのだろうか?
 能力と言う点も大事にしたい気持ちはあるが、

 障害と能力

 障害と個性

は別のものではないのか・・・

 実際、記憶力が優れている彼らは、「忘れる事ができない」で困っていた。

 カレンダーを記憶している方は、「時々、頭の中が数字でいっぱいになって、パニックになる」「眠れない事がある。」と言っている。
いつか記憶容量が、パンクしてしまわないのか。

 この手の番組が出ると、僕はなんだか悲しくなる。
 確かにすごい事なのだが・・・せっかく世界から、偏見や差別がなくなろうとしているのに また偏見みたいなものが復活するのではないか・・・

 こんなこと考える僕自身が、差別や偏見を持っているのだろうか?

・・・・・・




地域福祉について考えた(3) たとえばこんな1日・・・

2004年11月22日 23時17分13秒 | 障害児(者)制度
 こんにちは!僕の得意分野(?)もしもこんな作業所だったら・・・みたいな視点で考えてみました。

 ☆たとえばこんな1日☆

 「今日は誰が来るのやら・・・」そんなことを思いながら、作業所の玄関を開けた。

 あさ9:50ごろAさんがやってくる。

 「おはよー!今日の仕事何ある?」彼はそう聞いてくる。

 Aさんは、作業する事を目的に毎日作業所にやってくる。
 作業は2階の部屋でやっている。

 「今日は宅配弁当作りの日」である。近所の独居老人に、週3回宅配弁当を作って配達!

 「OK!」と言ってAさんは2階の調理室へと向かった。

 ほとんどの人が、2階の部屋で毎日何らかの仕事に取り組んでいる。

 昼食時間、1階の食堂に仕事を終えた仲間が下りてくる。

 そして、休憩を終えると2階にあがって午後からの仕事が始まる。

 もうすぐ午後2時・・・そろそろ学校帰りの子どもや、近所の世話好きのおばちゃん?
 が1階の食堂にやってきて、「雑談?」が始まる。

 それを見計らったかのように、2:30にもなると2回で仕事をしていた仲間たちが
 一服しに来る。

 一日の仕事を終えた仲間たちが、食堂でアフターファイブ(?)を楽しんでいる。
 そこに、近所の作業所や、一般企業に就職している仲間たちも集まってくる。

    ・・・・・

 今回の記事は、妄想も混じった記事になっちゃいました。作業所ってなんなんでしょう
 もちろん、仕事をするところ・・・(地域の中での)仲間の居場所・・・矛盾している
 地域福祉の事を考えると、必要な矛盾(?)