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Round & Round The Ring I Go

よもやまブログ。

1/35 フセイン像

2010-04-17 02:50:00 | 1/35の珍品
ミリタリー・プラモデルのスタンダートである1/35スケールの中の脱力系模型をご紹介する、「1/35の珍品」シリーズ。

Verlinden 1/35 1972
Saddam Hussein Statue



1/35フセイン像。
無論このおっさんが全面的に正しかったとは思いませんが、アメリカが全面的に正しかった訳ではないことも、明白な訳で。
よく考えるとかなりの悲哀も感じるが、多分現実の世界のでは一つも残っていないフセイン像が、1/35の世界では堂々販売中なことに、多少のおかしみも感じる。

二つ購入して、一つは台座を切り離し、人間の色に着色、フセイン像の前で同じメ[ズをとってご満悦のフセイン、なんてモチーフも面白いかも知れない。

1/35 日章旗

2010-04-14 05:14:00 | 1/35の珍品
ミリタリー・プラモデルのスタンダートである1/35スケールの中の脱力系模型をご紹介する、「1/35の珍品」シリーズ。

今回ご紹介する製品は日本人としてはいささか辛いものがあるのだが、「何でそんなモンを1/35かするかね?」という、珍品的意味合い、「完成度低っ」という脱力的意味合いが強いので取り上げてみようと思う。

Masterbox 1/35 3542
Japanese Imperial Marines, Tarawa, November 1943



ウクライナ人が日本人の「タラワの戦い」を1/35で模型化するこの不思議。
タラワの戦いは、1943年当時タラワ環礁に拠点を置いていた日本軍を米軍が襲った上陸作戦で、日本軍はほぼ玉砕、米側にも相当数の犠牲者を出した激戦だそうです。
この模型でも一人が銃弾を受けてもんどり打つ姿となっており、日本人としてはいやはや何ともという感じです。

こういう製品をウクライナ人が作ること自体、「なんでやねん」という珍品感はありますが、この品のャCントは日章旗の寄せ書きがおまけで付いてくること。



「そこに反応したんかい!」と思わずツッコミたくなるような。

21世紀の今でも、テレビ中継でオリンピック観客席なんかに寄せ書き日章旗が舞ってたりしますが、考えてみると国旗に寄せ書きするって、白地が多い日の丸をもつ日本人独特の習慣なのかな? あまり他国の旗の寄せ書きって見たことがないような気がする。まあ、外国人から見たら「ありゃ、何? 一体何が書いてあるの? というか国旗に色々書くってあり?」みたいな感じで印象的なのかも知れません。

上に画像を掲げた1/35日章旗は、多分資料を基にどっかの日本人が模型用に書いたものなのでしょうが、中々字が下手クソで、インチキ日本製みたいで面白いかなと。

1/35 恐竜

2010-04-13 02:03:00 | 1/35の珍品
ミリタリー・プラモデルのスタンダートである1/35スケールの中の脱力系模型をご紹介する、「1/35の珍品」シリーズ。

タミヤ 1/35 60106
ブラキオサウルス情景セット



1/35本家本元のタミヤからでている恐竜世界シリーズ。タミヤ・ホームページによると、「同じく1/35スケールのMMシリーズと比較すると、その巨大さを実感できます」とのこと。確かに上のブラキオサルルスの画像、足下にいる1/35の人間と比較すると大きさがよく分かる。本当にでかい! いや、ブラキオザウルスがでかいというより、この模型がでかい! すごい邪魔そうだ。体高440mmというのだから、以前取り上げたV2ロケットよりまだ大きいわけだ。


さて、恐竜世界シリーズ、ブラキオザウルス以外の人気恐竜も当然ラインナップされています。

タミヤ 1/35 60102
ティラノサウルス情景セット




タミヤ 1/35 60101
カスモサウルス情景セット



↑これは陸ガメとトカゲがおまけについて来るのが魅力的。現代にも存在するので流用出来るじゃないですか。陸ガメを使うAFV系ジオラマってどんなのかは想像出来ないけど…。

タミヤ 1/35 60107
小型恐竜セット



↑これもワニが現代にも流用出来ますな。


これら1/35の恐竜を見ていると、どうしても横に戦車などを置いて、戦国自衛隊的シチュエーションにしてしまいたくなりますが、よほど凝らない限り下品なジオラマになりそうですね。
もし出来たら素晴らしいなぁ、と思うのは、博物館のジオラマ。そうすれば場所も時代もある程度自由に設定できるわけで。ただ、そうなると肉付けしてある恐竜より、骨格恐竜がいいなぁなんて思っていたら、過去に学研からその手のものが出ていたのですね。

学研 1/35 恐竜骨格モデルシリーズ01
トリケラトプス



学研 1/35 恐竜骨格モデルシリーズ02
ディプロドクス



残念ながらこちらは絶版のようで。型が残っているなら、タミヤから出し直してもそれなりに需要がありそうに思うのですが。

1/35 スチール棚

2010-04-12 03:04:00 | 1/35の珍品
ミリタリー・プラモデルのスタンダートである1/35スケールの中の脱力系模型をご紹介する、「1/35の珍品」シリーズ。

Verlinden 1/35 #2545
Metal Shelving (small)



スチール製の棚。渋いですな。よく学校の準備室なんかに並んでいたものを思い出します。上の品はサイズ(小)ということで、「#2553 Metal Shelving (large)」=サイズ(大)も存在しているようですが、それぞれの正確な大きさは不明です。

1/35 80年代的可愛いさのWWII女性兵士

2010-04-10 05:53:00 | 1/35の珍品
ミリタリー・プラモデルのスタンダートである1/35スケールの中の脱力系模型をご紹介する、「1/35の珍品」シリーズ。

1/35というスケールでは「女性の可愛さ」を表現するのは大変困難である。小さすぎるのである。また、第二次世界大戦という現実の戦争をテーマにした物が多いという事情もあり、「可愛さ」など不必要だし、世界観と馴染まない。非常に珍しい例外が以前に紹介したSwash DesignのG.I.girl "Jenny"シリーズだ。これは「1/35 50年代アメリカ軍ピンナップ風可愛娘ちゃん」というかなり複雑な設定のモデルだ。

だが、もっとストレートに「可愛い第二次世界大戦女性兵士が作りたいんだけどね?! 作っていいよね?!」と言わんばかりのシリーズがあることを知った。オーロラモデルの1/35ミリタリーシリーズである。


オーロラモデル 1/35 ML-018
WWII ドイツ少女同盟少女 Ver.3



オーロラモデル 1/35 ML-002
WWII ドイツ少女同盟少女



↑「可愛さ」の解釈が完全に日本人によるものなのだよな。「萌え」的な要素もあるにはあるが現代のものではなく、なんか1980年代っぽい。その頃のアイドルとか、よくこういうメ[ズでグラビアに収まっていたように思う。
ともかく、時空を越えて80年代アイドル的可愛さと第二次世界大戦のドイツ少女同盟少女を結びつけしまったのは作者(SOLO氏)の「作りたかったから」という気持ち一つによるものと思われる。動機的にも技術的にもかなりの衝撃作だ。


オーロラモデル 1/35 ML-007
WWII 独軍SS女性戦車兵 1947



オーロラモデル 1/35 ML-008
WWII 独国防軍女性戦車兵 1947


↑なんとなく「宇宙漂流バイファム」のマキっぽい感じのドイツ軍女性戦車兵。そういえば、上のドイツ少女同盟少女も、美樹本晴彦っぽいニュアンスが感じられる。80年代アニメ的可愛さの解釈である。
ところで、「ドイツ軍に女性戦車兵なんていたのかいな?」と思いつつ商品名をよく見たら「1947」とある。え、WWIIなのに1947?慌てて商品説明を読んでみると

「WW2ドイツ軍SSタイプの戦車兵つなぎ服を着た女性。もし第二次世界大戦が1945年に終っていなかったら・・・?というコンセプトで、洒落で作ってみました♪」

とあった。何と!作りたいもののために史実まで大幅にねじ曲げてしまっていたとは! 世界中に1/35ファンはいるけれども、これ程高度な遊びをしているのは日本人だけでしょうなぁ。