
凝ろうと思えば際限なく凝れる作業だが、とりあえず、下記の方法で当面は手を打ちたい。
使用スキャナはキャノンDR-2510C。
1.裁断。
2.カバー表紙をスキャン。
プリンタ設定:ファイル形式=JPEG、モード=24ビットカラー、用紙サイズ=自動検知、解像度=600dpi、読み取り面=片面、コントラスト=4。
コンパネ→スキャナとカメラ→DR-2510C→プロパティー→メンテナンス→長尺モードを選択しておけば、一気に表紙をスキャン出来る。
カバーは回転、トリミング、サイズ変更などをすませ、仕上げる。高さ1400。ファイル名001~003。
3.コミック本体部分、横向き・元々の本のきれいな裁断面(小口側)をスキャナ側に向けてセット、スキャン。スキャンする際のページのガタツキを最小限に抑えるため。カバー表紙とは別のフォルダに出力しといた方が後で作業しやすい。
プリンタ設定:ファイル形式=JPEG、モード=24ビットカラー、用紙サイズ=自動検知、解像度=600dpi、読み取り面=両面、コントラスト=6~7、画像回転=270度。
最終的にグレースケールにするのだが、カラーでスキャンした方が仕上がりがいいようだ。以上2~3のスキャン設定は「ジョブ登録ツール」でスキャナ本体のボタンにそれぞれ割り当てておけば、効率的に作業出来る。
4.コミック本体部分ファイルを傾き補正ツールのeTilTranで傾きを補正。自動でやってくれるので便利。ただ、マンガ家さんによってはコマを斜めに切る手法を多用している人もいて、使わない方がいい場合もある。
5.スキャンしたコミック本体部分の画像ファイルをFlexible Renamerのようなリネームソフトでリネーム。004~。
これによって、ファイル名偶数は見開き左ページに、ファイル名奇数は見開き右ページとなる。後で作業しやすいように左ページと右ページを別々のフォルダに移す。例えば、エクスプローラなどで「*0.jpg;*2.jpg;*4.jpg;*6.jpg;*8.jpg」と検索すれば偶数ページだけピックアップ出来る。
6.XnViewの一括変換機能で仕上げ。その際、a)内表紙のような左右に余白のないページ、b)右側に余白のある左ページ、c)左側に余白のある右ページに分けて処理をする。
いずれの場合も、ファイルリストで該当画像を複数選択→右クリック→一括変換。
a)サイズ変更=高さ1400、グレースケール変更=256、自動コントラスト、トリミング=幅900・高さ1400。
b)サイズ変更=高さ1400、グレースケール変更=256、自動コントラスト、キャンパスサイズ変更=幅885・位置左中、キャンパスサイズ変更=幅900・位置左中。
c)サイズ変更=高さ1400、グレースケール変更=256、自動コントラスト、キャンパスサイズ変更=幅885・位置右中、キャンパスサイズ変更=幅900・位置右中。
bとcは、この作業で余白部分の影をカットできる。それでもカットしきれない場合は一度目のキャンパスサイズ変更の数字を小さく。逆にコマが切れてしまう場合は数字を大きく。
以上a~cはそれぞれスクリプトとして保存しておくと便利。
以上のサイズは新書サイズのマンガ用。青年マンガサイズは横幅を965にカットして980に戻すくらいが適当か。いずれにしても出版社・作者によって微調整が必要な場合が多い。全部やり直すのは時間の無駄なので、ランダムに数枚選んで試してみた方がよい。
7.一つのフォルダにまとめ、一応完成。Hamanaなどで見開きで見ることを考慮すると、冒頭部分の空白ページを一ページ分削除、または空白ページをダミーとして一ページ分追加。
左右連続の見開きページなどがある場合は手作業的に色々やらなければならないだろうが、通常のマンガだったら、これでかなりきれいに出来るかと。