
以前も劇場でみたのだけど、なんかこれ、好きなのだ。
Wikipediaによれば、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが出演をオファーされたが、「この脚本にはドラマがない」と断ったとのこと。よく分かる。ひたすら恐い第一作目、シュワルツェネッガーを味方に据え、ターミネーター同士の戦いを描くというアイディアのあったT2に比べ、何となく漫然と作った映画という感が強い。一応、オチらしきものは用意されているが、基本的にはT2と同じく、旧型ターミネーターのシュワちゃん対新型ターミネーターの戦いという図式だ。
ただ、アクションに関しては非常に面白い。T2も見た当時は凄いと思ったが、画面の暗さで誤魔化したりしている部分もあり、結構雰囲気重視だ。一方「3」は雰囲気も何もなくCG等をふんだんに使い、とにかくターミネーター同士の戦いを克明に描いている。克明過ぎちゃって、コミカルさが勝ってしまって、笑っちゃうのだが。
最強のターミネーターT-Xが女性というのもアイディアとしてはなるほどとは思うけど、実際に見てみると、見かけと頑丈さのギャップがあり過ぎて、追いかけられても全然恐くないのだ。あと、何故かこのT-X、ドジッ子というか、不意打ちに無茶苦茶に弱い。出てきて早々シャワちゃんに車で思いっきり轢かれるし、ロケット弾の直撃を受けるし、男性用便器で頭から殴られるし、大型軍用ヘリに轢かれるしと、大変な目に遭いまくっている。そしてその攻撃のほとんどをなぜか逃げずに受けるという、男気のあるプロレスラーみたいなターミネーターなのだ。で、攻撃を受けた時に、毎度ものすごい勢いで吹き飛ばされる。その吹き飛ばされっぷりが見事で、ついつい何度も見たくなってしまうのだ。

飛んできたロケット弾を凝視中。

案の定直撃だわ。

吹き飛んだ。この人よく吹き飛ぶなぁと。この人が吹き飛ぶところを見るのがこの映画の醍醐味です。

吹き飛ばされて更に墓石に直撃、粉砕。一々「ゴンッ!」という小気味よい効果音が入っているところもいい。