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Round & Round The Ring I Go

よもやまブログ。

ターミネーター3

2011-01-15 03:38:00 | エイガ
映画「ターミネーター3」を見る。
以前も劇場でみたのだけど、なんかこれ、好きなのだ。

Wikipediaによれば、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが出演をオファーされたが、「この脚本にはドラマがない」と断ったとのこと。よく分かる。ひたすら恐い第一作目、シュワルツェネッガーを味方に据え、ターミネーター同士の戦いを描くというアイディアのあったT2に比べ、何となく漫然と作った映画という感が強い。一応、オチらしきものは用意されているが、基本的にはT2と同じく、旧型ターミネーターのシュワちゃん対新型ターミネーターの戦いという図式だ。

ただ、アクションに関しては非常に面白い。T2も見た当時は凄いと思ったが、画面の暗さで誤魔化したりしている部分もあり、結構雰囲気重視だ。一方「3」は雰囲気も何もなくCG等をふんだんに使い、とにかくターミネーター同士の戦いを克明に描いている。克明過ぎちゃって、コミカルさが勝ってしまって、笑っちゃうのだが。

最強のターミネーターT-Xが女性というのもアイディアとしてはなるほどとは思うけど、実際に見てみると、見かけと頑丈さのギャップがあり過ぎて、追いかけられても全然恐くないのだ。あと、何故かこのT-X、ドジッ子というか、不意打ちに無茶苦茶に弱い。出てきて早々シャワちゃんに車で思いっきり轢かれるし、ロケット弾の直撃を受けるし、男性用便器で頭から殴られるし、大型軍用ヘリに轢かれるしと、大変な目に遭いまくっている。そしてその攻撃のほとんどをなぜか逃げずに受けるという、男気のあるプロレスラーみたいなターミネーターなのだ。で、攻撃を受けた時に、毎度ものすごい勢いで吹き飛ばされる。その吹き飛ばされっぷりが見事で、ついつい何度も見たくなってしまうのだ。


飛んできたロケット弾を凝視中。


案の定直撃だわ。


吹き飛んだ。この人よく吹き飛ぶなぁと。この人が吹き飛ぶところを見るのがこの映画の醍醐味です。


吹き飛ばされて更に墓石に直撃、粉砕。一々「ゴンッ!」という小気味よい効果音が入っているところもいい。



アバター

2010-03-05 02:59:00 | エイガ
先日、「アバター」を観た。3D版である。

「アバター」は、アルファ・ケンタウリ系惑星・ャ潟tェマスの最大の衛星パンドラで活躍するスティーヴン・ラング扮するマイルズ・クオリッチ大佐の物語である。

まず、冒頭、パンドラに来た新兵達への言葉汚い訓示の場面からしていかす。

「よく聞け、青白い顔したヒョウロクダマどもっ
このパンドラに比べたら、地獄もリゾート地だっ
この建物を出たら最後、防毒マスクなしでは
20秒で意識を失い、60秒で死に至るっ
おまけに言うことを聞かない青白い原住民の猿どもがウヨウヨいるっ
やつらは生まれつき、特注品のカーボンファイバー製の骨格を持っており、
滅多なことではくたばらねぇっ
奴らだけでなく、森の中に入れば1ヤードと進まないうちに、
見たこともない怪物達にご対面だっ
動物のような奴
植物のような奴
その両方のような奴
どれも、捕まえて地球の動物園に持っていったら、
動物園は軍事要塞並みのセキュリティーが必要となるだろうっ
ヒョウロクダマのお前らには手に余るという訳だっ

いいか、一つのミスでお前らは永遠にパンドラの土と化すことになるっ
オレの仕事は地球に帰るまでクソッタレのお前らの命を守ることだが、
オレの仕事は多分うまく行かないだろうっ
この中の20%は地球に帰ることはねえっ
もしその20%に入りたくなければ、
耳を澄ませ、常に命令に従え、ここが地球じゃないことを片時も忘れるなっ」

(以上、うろ覚え。20%くらい本当、あと適当)

昔だったらデニス・ホッパーがやってそうな顔に傷持つタフネス軍人をスティーヴン・ラングが好演している。

この映画のハイライトは二つ。
一つは大佐が裏切り者を追うシーン。司令室で逃亡者に気づいた大佐はためらいもせず毒性ガスの充満したハンガーに飛び出し、逃亡ヘリコプターに機関銃を乱射。弾が尽きると即座にハンドガンを取り出し連射。全ての弾を撃ち尽くした後に、ようやく部下が持ってきた防毒マスクを装着する。

もう一つは物語クライマックス。ウォーカーギャリア風パワードスーツを身につけた大佐対凶暴大型肉食獣にまたがった原住民の女。「エイリアン2」でもパワードスーツを身にまとったシガニー・ウィーバー対エイリアンというのがあったが、その再演である。これは明らかにキャメロンお気に入りのシチュエーションなのだろう。

ただ、残念ながら映画全体では主役であるはずの大佐の登場時間はなぜか短い。「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」「ダンス・ウィズ・ウルブス」風軟弱なシーンが多く残念である。もっと大佐を前面に出し、監督はメ[ル・バーホーベンが良かったのではないだろうか。3Dである意味はあんまり感じなかったので、2Dでいいからもっとアクションシーンを増やして欲しかった。というかそれは原形とどめてないじゃん。



2012

2009-12-09 00:34:00 | エイガ
そう言えば、先日「2012」も観たんだっけ。いざチケット買おうという段になって、「ニーゼロイチニー」と発音すべきなのか「ニセンジュウニ」と発音すべきなのか分からなくて、一瞬焦っちゃいました。未だにどっちが正しいのか知りませんが。
結局、「ニーゼロイチニーを一枚」と頼んだんだが、返ってきた返事に驚いた。「次の回、吹き替え版になりますが、よろしいですか?」
ムムムム、となったが、まあエメリッヒだし、いいかと。しかし、何でまた吹き替え版なんかやるかね。実際観てみると、吹き替え版は若干迫力に欠けるかなと。集中もしにくいような気もする。まあいいんだけど、エメリッヒだし。

1999年頃はノストラダムスに因んだような、ディープ・インパクトやアルマゲドンやらの「隕石落下人類滅亡?」映画が流行ったが、今度はマヤ文明予言に因んだ2012年人類終末?映画である。そういえば、小学生の頃、学級文庫に置いてあった怪しげな本にそんなことが書いてあったっけ。

(以下ネタバレあり)

当然、ストーリーはあってなきが如し。超規模地殻変動であっちもこっちも大地震、火山噴火、大津波。主人公の逃げる車の後ろを地割れの波が追って来る! だが何故か間一髪セーフ! もっと頑張れ地割れ!という映像ばっかりのような。まあ、大変な大災害なんだけど、「でも、結局なんとかなんだろ?」と安心して観れるエメリッヒ方式。
CGを使った街の大崩壊/大隆起シーンは凝りに凝っていると思うのだが、いまいちのめり込めないのはエメリッヒの脚本演出が悪いのか、CG作家のセンスがないのか、私がこの手の映画にスレ過ぎなのか、吹替え版に入ってしまったのが悪いのか。(多分全部だ)
この手の大災害映像で一番秀逸なのは未だ「ツイスター」のような気がするし、一番泣かせる滅亡系映画は未だディープ・インパクトのような気がする。まあ、エメリッヒなんで、いいんだけど。
今後も「予算A級、内容B~C級」の映画を頑張って撮り続けて頂きたい。気が向いたら観に行きます。とりあえず、構想中という本作の続編「2013」はパスすると思うけど。

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イングロリアス・バスターズ

2009-12-08 01:02:00 | エイガ
先日、タランティーノ最新作「イングロリアス・バスターズ」を観た。
「キル・ビル Vol.1」以来、もうタランティーノ映画を観る気はあまりなかったのだけど、今回のは予告編が結構面白気だったので。
まあ例によって、予告編の方が本編より面白かったけど、呆れたり、途中で出ようかなと思ったりというのはなかった。

考えてみればタランティーノが初めて撮った映画らしい映画という気もする。大きな二つの流れが同じクライマックスに向かって同時進行していくというタラっぽさはあるのだけど、面白半分の錯綜編集はしていない。物語同士の分離もあまり感じさせない。普通に盛り上がっていく感じだ。CMでは「史実無視!!」みたいなハチャメチャ映画風な宣伝の仕方をしているが、セット・衣装小道具・言語(何語でしゃべるか)・世界観とも思ったよりはちゃんとした「第二次世界大戦もの」の映画だ。と思ったら、今Wikipediaを見た限り、この映画、同じタイトルのイタリア映画が下敷きなのだそうだ。だから結構正統的なのかもね。(まあ、あくまで映画のスタイルして正統的なだけであって、まじめな戦記映画ではありません。念のため)

お馴染みの銃の突きつけ合いや、無闇に緊張を誘う睨み合いシーン多数。残虐シーンも多数。ファンの要望に答えたといったところだろうけど、私にはちょっと派手すぎて、同じ脚本でジム・ジャームッシュあたりが撮ったら面白いかもなぁ、なんて思ったりして。

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ヤッターマン

2009-04-19 21:01:00 | エイガ
劇場版「ヤッターマン」を観てきた。かなりのヒットを記録しているようで、公開7週目にもかからず、満員でした。

作品の方ですが、すごい、頑張って作ったんだね…。こういう映像表現は「少林サッカー」が切り開いたものか。ちょっと前まではなかった発想の映像が当たり前にどんどん出てきて驚き。
凄いなとは思うのだけど、面白いかというと、どうだろう…。元々のタイムボカン・シリーズの面白さはリズムある小さいギャグの積み重ねだと思うのだよね。「ブタもおだてりゃ木に登る」「オシイ星人」「オロカブ」みたいに、何の役にも立たないメカが次々パッと出てパッと引っ込む。あるいは、悪役三人(特にドロンジョとボヤッキー)のリズムカルな鰍ッ合い。畳みかけるように「やるねぇ、男だねぇ、天才だねぇ」(急にダンディ顔になって)「惚れるんじゃねぇぜ、ミレンジョ」とか。続けてボヤッキーによる女子高生からのファンレター紹介、直後に爆発とか。これら、リズム・間合いは非常に微妙なもので、例えば「ヤットデタマン」後期では研ぎ澄ますだけ研ぎ澄ました絶妙な間合いを実現していたが、次のシリーズ「逆転イッパツマン」がスタートした時点では全くその切れが失われてしまったのを覚えている。多分設定や制作陣の微妙な変更が影響していたんだと思う。

実写+CGでその間合いを再現するのはもとより至難の業だとは思うが、全体的に明らかなのは、間が長いんだよね。この映画、121分もあるんだけど、全く同じ素材で早送りの多用やメ[ズ的な絵の短縮で90分程度にしたら、すごく贅沢で、面白いものになったんじゃないかなと思う。展開早すぎると思えば山寺さんの「説明しよう」ナレーションどんどん入れればいいわけで。

ヤッターマンのもう一つの良さはワンパターンさだと思う。毎週やられたドロンボー一味がキコキコ自転車で退散。その途中必ずお仕置きがあるとか。そこら辺はかなり意識的に再現されていて、よかったです。最終回再現シーンのドロンジョの赤いコートには笑いました。あの衣装をもう一度見るために、DVD買おうかと思ってます。

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