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Round & Round The Ring I Go

よもやまブログ。

The Boo Radleys: Kingsize

2009-03-23 20:42:00 | 音楽の短い感想
Kingsize一曲目、静かな展開から入る"Blue Room in Archway"を聴きつつ思う、「お、これはきっと、丁寧にプロデュースされたいいアルバムだね」と。
曲やメロディーがいいというだけではなく、重層的なアレンジでさらに底上げしてある。

ブー・ラドリーズのアルバムというと、出世作"Wake Up!"やその対(つい)ともいえるような"C'mon Kids"が思い出されるけど、どちらのアルバムも、良くも悪くも表題曲にして冒頭曲の"Wake Up Boo!"、"C'mon Kids"の印象があまりに強烈。あまりに強烈すぎて、他の曲が完全におまけ状態のようにも見えた。

このアルバムでは当初の予想が的中。神懸かった一曲というのはない代わりに、息切れすることなく一定の高いクオリティーがアルバム全体に行き渡っている。楽曲の展開も、こちらの予想よりも常に一枚上手を行く感じ。同じタイプのアルバムとして、オアシス"(What's the Story) Morning Glory?"や、メ[ル・マッカートニー"Memory Almost Full"なんかを想起させる。
楽曲のバラエディーは富んでいる。格調高いビートルズ系ャbプ、ハードなエレャbプ、オアシス風ロック・バラード、半分冗談のようなブー流ロネッツ、完全に冗談のようなブー流ソウル。それら楽曲が、躁状態の"Wake Up!"とも鬱状態の"C'mon Kids"とも違って、ある種淡々と全力投球状態で並んでいる。

このアルバムでバンドは解散してしまったのだが、解散すべきクオリティーではない。本人達からしたら全てを出し切ったと思ったのかも知れないが、端から見ているとむしろ「初めてブー・ラドリーズが作ったまともなアルバム」という気がする。終わりというより、ようやく始まりと思えるのだが。

もっとも、メイン・メンバーのマーティン・カーは音楽を続けていて、地味にソロやBrave Captainというユニットでアルバムも出しているらしい。今度聴いてみようと思う。

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Venus by Shocking Blue

2009-01-22 00:11:51 | 音楽の短い感想
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ヴィーナスといえばバナナラマの世代なのだが、どう考えてもこのショッキング・ブルーのオリジナルの方がかっこいい。なんとなく中毒性もあるようで、一度聴きだすとなんとなく二度三度リピートしてしまう。

ショッキング・ブルーを語っているロック本とか文章とかをほとんど見たことがない。まあ、ワン・ヒット・ワンダラー、しかも歌謡曲寄りなので、致し方ないのかも知れない。どういう人達だったのか、私も詳しくは知らない。だが、他の曲を聴いても一定のクオリティーを保っていて、きっちりしたスタッフが支えていたバンドなんだろうなと思います。

Basement Jaxx vs Luscious Jackson - Romeo Here

2009-01-10 00:43:14 | 音楽の短い感想
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ルシャス・ジャクソンの"Here"とベースメント・ジャックスの"Romeo"のリミックス。
かなり単純にくっつけただけど、元々の二曲より面白いものになっているような。

ルシャス・ジャクソン"Here"を見たくてYouTubeで検索した時に偶然見つけました。始めて見た時には冒頭部分に凄い衝撃を受けた。

ところでYouTubeと大手レコード諸社の契約が切れたというニュースをちょっと前に見たのだが、こういった映像もしばらくしたら削除されてしまうのだろうか。

By Ben Folds : Way to Normal

2008-11-23 22:03:13 | 音楽の短い感想
Way to Normalこれは傑作だわ。

あの、ベン・フォールズが帰ってきた。相変わらずピアノを弾いているが、今度のピアノは電飾付きだ。頭にはアヒルの帽子を被っている。
ベン・フォールズと言えば、やはりデビュー作の「ベン・フォールズ・ファイブ」の印象が強い。今聴いても飛んでもない傑作。ベン・フォールズ・ファイブとしてのセカンド・サード、ソロ作品もオリジナル・アルバムには駄作は全くなし、駄曲も全くなしだったけど、どうしても「デビュー作と比べるな…」という感があった。ふと聴けば凄くいい曲だと思うのだけど、「あのベン・フォールズの作品」としては常に物足りなかった。

ファースト以外、どうも格調が高すぎるのも気になった。ライブでの「ビデオスターの悲劇」のカバーや、「金返せ」を日本語での演奏、全然弾けないギターを使ってのパフォーマンスとかをかます下世話なお笑いセンスが、歌詞以外、どうも作品に反映されていないように思えた。

それがついに、遠慮無くお笑いも入れたアルバムを出してくれました。一曲目でいきなり度肝を抜かれた。ネタバレになるから細かく書けないけど、イメージとしては78年くらいの人気グループ?

アレンジにしても、今までの作品がモノクロだとすると、カラーにチェンジしたくらい、好き放題あらゆるアイディアを詰め込んでいる。それがまたセンスがいいんだよな。ボンゾズのファンもXTCのファンもジェリーフィッシュのファンもマシュー・スィートのファンもまとめて面唐ンようという勢い。バンド・サウンドも打ち込みもどちらでもOK。レジーナ・スペクターとの競演では得意の鰍ッ合いコーラスが久々に堪能できるし、ャGトリー・リーディングまで聴かせる。デビュー作とは全然違う方法で、比肩するようなアルバムを仕上げたことは尊敬に値します。

ところで、日本盤には4曲もボーナスがあってファンなら当然欲しい気持ちになるわけですが、一つの作品としては無かった方がいいと思います。



By MGMT : Time to Pretend

2008-07-17 04:09:06 | 音楽の短い感想
「ラスベガスをぶっつぶせ」オリジナル・サウンドトラックちょっと前、「ラスベガスをぶっつぶせ」という映画を観に行った。ラスベガスを舞台に天才数学青年と老練大学教授が組んで、数学的にブラックジャックで勝ちまくろうという趣獅フ映画。まあ、大した映画じゃなかったんだけど、この映画の冒頭のシーンが美しい。

空撮でチャールズ川が映し出され、小さく鳥たちが画面を横切っていく。やがてロングフェロー橋に画面は流れていき、そこを一人の青年が自転車でぐいぐい走っていく。自転車は橋を渡り川沿いに行き交う人々ぬって行き、大学のキャンパスに入る…、という感じで映画が始まる。

そのシーンで流れていたのがMGMTの"Time to Pretend"だった。躍動感のあるいい曲だなって感じ。ちょっとインダストリアルっぽいゴツゴツした味付けのャbプソング。強めのリズムに非常に甘いメロディーと混沌としたサウンドアレンジが心地よい。(若干褒め過ぎかも知れないが)ストーン・ローゼズの「エレファント・ストーン」やフォーマットの「ザ・ファースト・シングル」にも共通した高揚感がある曲。

とは言え、この曲のことはすっかり忘れていた。先日ラジオ「EARLY MORLEY BIRD」を聴いていたら冒頭に鰍ゥって、「お、いい曲だな」と。この番組、別に音楽番組ではないのだけど、ブレイク・タイムの選曲センスはなかなか。多分、出演者のモーリー・ロバートソンが選んでいるんだと思う。彼も「ラスベガスをぶっつぶせ」を見た口でしょうな。

"Time to Pretend"収録のアルバム"Oracular Spectacular"も聴いてみたのだけど、他の曲は割と地味かな…。もし"Time to Pretend"を聴きたければ、「ラスベガスをぶっつぶせ」のサントラの方がお得かも知れない。私自身サントラは未聴だが、映画を観ていた感じでは、他の選曲もまあまあ良かったように思う。

ところで曲とは関係ないが、映画「ラスベガスをぶっつぶせ」主演のジム・スタージェス君。角度によってはメ[ル・マッカートニーにもジョージ・ハリスンにも若干似ているという不思議な顔の持ち主。アメリカ人ということだが、絶対アイルランド系だと思う。