中小企業の為の人を育てる行動評価制度

行動評価制度の導入により、社員のやる気を出させ、能力を向上させ、そして成果が上がる仕組みづくりにお手伝いいたします。

厳しい課題を課す。

2012年03月14日 07時17分00秒 | ビジネス
中小企業の事業主のみなさん、時々京セラの稲盛さんが書かれましたPHP出版の『心を高める、経営を伸ばす』の中の一節をご紹介していきます。
この本は難しい理論の屈指するのではなく、経営者として、また、リーダーとしてあるべき姿が書かれています。しかも一つの項が見開きページで完結していますので非常に読みやすい内容となっています。皆さんの手元に置かれてはいかがでしょうか。


井上光労務サポートオフィスの井上 光(イノウエ ヒカル)と申します。

経営者の皆さん、おはようございます。

関西は今週は真冬並みの気温です。今朝も冷え込んでいました。


本日は「厳しい課題を課す」からです。

では早速ご紹介していきましょう。

「”板子一枚下は地獄”という言葉があります。創業まもない企業の社員というのは、このような言葉で表される、明日の保証がない、危機的状況の中で懸命に働いていたはずです。ところが会社が発展し、豊かな状態した知らない、新しい世代が増えてくるにつれ、社員の働く姿勢、意欲が変質してしまいます。」

私は京セラから、第二電電(今のKDDIの前身)の創業に出向で参加しました。ちょうど通信の自由化となり、第二電電だけでなく、日本テレコム、日本高速通信が参画して熾烈な顧客獲得競争が行われました。日本テレコムの中心母体はJR、日本高速通信は道路公団やトヨタです。それに対して第二電電は京セラでした。新聞紙上では圧倒的に第二電電が不利な状況ということが書かれいました。

しかし創業時の第二電電の社員はまさに『明日の保証がない、危機的状況の中で懸命』に働いいましたね。本当に稲盛さんが書かれている内容は、実感できます。


では続きを紹介していきましょう。

「それは当然かもしれません。鋼鉄船の船に乗った人に”板子一枚下は地獄”の気分になれと言っても難しいと思います。危機的な状況の中では、周囲の環境が怠惰を許さず、必死にならざるを得なかったのですが、設備もあり、資金もあり、という豊で恵まれた環境で、ベンチャー精神を鼓舞して、新しい事業を起こすことは、精神的にはるかに過酷なことだとおもいます。」

本当にそうですね、京セラという京都の一企業が、JRや日本道路公団、世界のトヨタを相手に戦ったのですから、相手は資金力が十分ですので、”ベンチャー精神を鼓舞”というのは難しかったのでしょうね。

結果第二電電が圧倒的に顧客を獲得しブッチギリの1位でした。


そして最後は以下の文章で締めくくられています。

~中略~

「精神的に自分自身を追い込める人、つまり楽な方向へ流れようとする自分に、厳しい課題を課すことのできる真摯な人間性を持ち、真剣に自分の仕事で悩む人でなければ、この豊な時代に、新たな活路を開くことはできないとおもいます。」



稲盛和夫 『心を高める、経営を伸ばす』PHP研究所より抜粋。
アマゾンで販売していますので、みなさんのそばに置いてみてはいかがでしょうか。
素晴らしい本は何回でも読んで、それを周囲の人たちに伝えていきたいものです。

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