自民党総裁に再選された安倍首相が発表した「新3本の矢」とは
(1)希望を生み出す強い経済 (2)夢を紡ぐ子育て支援 (3)安心につながる社会保障 ですが、「これはは的であって、矢なんかじゃない!」 とある番組の解説者が一刀両断されているのを聞きました。
その解説者は、「“その的”に誰も文句はないとしても、そこに向けて放つ具体的な方策=矢が何も示されてない!」と云って、安倍政権に鋭く苦言を呈しておられ、「その通り!」と思いましたが、今回のリバティ記事を読むと、その解説者も見抜けていない、安倍政権の本質に関わる危険性が否応なく明らかになった感があります。(“自分の見解に固執しない”のは、管理人の長所でもあり、弱点でもあるので…スミマセン!)
まあ、財務省に政治家がアタマが上がらないのは、今に始まったことではないのですが、安倍首相は最近の首相のなかでは一番マシ…ということで、国民の一人としては少しは安倍政権に期待する処はあったのですが…、その夢もいよいよ潰えてしまったようです
リバティの記事です。
「新3本の矢」は消費増税10%への布石 でも確実に折れる
2015.09.27
安倍晋三首相がこのほど、「アベノミクスは第2ステージに移る」と宣言。「新たな3本の矢」の政策を発表し、「1億総活躍社会」を目指すことを表明した。新3本の矢とは、(1)希望を生み出す強い経済 (2)夢を紡ぐ子育て支援 (3)安心につながる社会保障、の3つだ。
1本目の「強い経済」では、2014年度に490兆円だった名目GDPを、20年を目標に600兆円まで増やす。そのために、女性や高齢者、障害者らの雇用拡大や地方創生を進めるという。
2本目の「子育て支援」では、1.4程度である合計特殊出生率を1.8にまで回復させることを目標に掲げ、幼児教育の無償化、結婚支援、不妊治療支援などに取り組むという。待機児童の解消も進め、企業での男性の働き方の改善も促す。
3つ目の「社会保障」においては、家族の介護を理由に退職する人を減らし、介護離職ゼロを目指す。厚生労働省は、介護休業を分割で取得できるように、法改正を検討中だという。
経済成長を阻んでいるのは安倍政権!?
「新3本の矢」というと聞こえはいいが、これは政府による事実上のバラマキを強めるもので、2017年4月から消費税率を10%に引き上げるための布石と見ていい。裏を返せば、アベノミクスの第2ステージの柱は「増税」である。
だが、このまま行けば、「新3本の矢」はおそらく折れてしまうだろう。もともと進めていた金融緩和、財政政策、成長戦略で構成する「旧3本の矢」も、2本目の財政政策でかげりが見え、3本目の成長戦略で挫折した。成長戦略を実現するには、本来、個人や企業が自由に経済活動できるように規制緩和を進め、「小さな政府」を目指さなければならない。だが、それを阻んでいるのが、国民を統制する傾向性を持つ安倍政権自身である。
例えば、今年9月の経済財政諮問会議で、安倍首相が、携帯電話料金の値下げの検討を指示したことが報じられると、たった2日間で、国内携帯大手3社の株価が大幅安となり、3社の時価総額が2兆円以上減った。基本的に、首相が民間の経済活動に口を出すことは慎むべきだ。安倍首相に自覚はないかもしれないが、明らかに国民を統制する「大きな政府」をつくろうとしている。
「地獄への道は善意で舗装されている」
この大きな政府は、国民の自由を奪い、長期的に国力をも弱めることは、ソ連やナチスドイツ、そして、サッチャー以前のイギリスの歴史などを見れば明らかだ。政府が「ゆりかごから墓場まで」国民の面倒をみると言っても、国民は決して喜んではいけない。「地獄への道は善意で舗装されている」という言葉を思い返すべきだろう。
政府がなすべきは、国民の自由な経済活動を阻害しているさまざまな規制の撤廃や緩和を進め、個人や企業がアイデアを自由に実現し、切磋琢磨する環境を用意することだ。政治家は、政府主権の「垂直権力」を強化するのでなく、国民主権の「水平権力」の中で、国を繁栄させていくべきである。(泉)
【関連書籍】
「垂直権力」「水平権力」について知りたい方は……
幸福の科学出版 『政治の理想について』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=112
幸福の科学出版 『「経営成功学の原点」としての松下幸之助の発想』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1251
【関連記事】
2015年5月号記事 安倍政権のジレンマ - デフレスパイラルかインフレによる混乱か - The Liberty Opinion 2
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9385
2015年2月号記事 「失われた25年」を克服する新・3本の矢(Webバージョン) - 編集長コラム
悪用するのではないかと。
悪用している方々が、ほとんどではないかと。
個人的には、垂直権力を掴んでから応用したいですね。
戦後の日本のように、占領国による徹底した洗脳と国家弱体化が行われた国では、そもそもサッチャーのような強いリーダーの出てきようがない気がします。
未だイギリス病に学ぶ知慧すら政治家にはなく、先ずは景気回復!経済復興!と云う舌の根も乾かぬウチに、増税ありきの政策に終始するなんて!
しかも年金や社会保障費の捻出のための増税なら、国民も納得してしまうという、正に善意で舗装された地獄への道、まっしぐらの日本デス。
本気で国民の活力を引き出そうとする、政治家が見あたらないのは、国民が本気でソレを望んでいないからでもあります。
垂直権力も立ってないのに、日本の水平権力…ナンテ、リバティに云われても何かピンときませんね。
日本の主権者は国民ではなく、様!
それなら、すごく納得します。
日本は神々が集う国。
たった一回戦争に負けたからといって、なし崩しにされて良い国では無いはずです。
神々をないがしろにして、米国流戦後民主主義を有り難がってはいたら、エライ目にあうでしょう。
自民党では、最近テレビでよく見かける稲田朋美さんの方が、安倍首相よりよっぽど男気があって頼もしい感じがします。
幸福実現党の釈党首など、ああ見えて中身はサムライの本家本元「源頼朝」だし、「売国奴翁長国連スピーチ」に見事なカウンターパンチを浴びせてみせたのは、うら若き我那覇真子さんだし、周囲に気を使ってナンボの閉鎖社会の日本を尻目に突き抜けていけるのは、女性なのかもしれませんね。
しかし彼女らを担ぎ上げ“檜舞台”に立たせる為には、縁の下の力持ちに徹するサムライ組織の力がどうしても必要です。
政治家や官僚がサムライで無くなって久しい日本では、お国の為の周到な準備や根回しが、そ外交官でさえ出来なく(いつの間にか仕えるべき“お国”が違う!)なってますが、組織に忠誠を尽くす精神だけは、脈々と受け継がれていますから、「守るべきもの」さえ間違わなければ、日本人はサムライ精神を発揮する民族だと思います。
日本人のサムライ魂に火をつけるのが、これからのリーダーの仕事なのかも知れません。