土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
前作記事の続きです。
朝鮮半島に、日本占領をもくろむ勢力が入ると、日本の国防は危機となります。
これは地理的条件ですので、日本人はこの運命から逃れられません。
これが日清・日露戦争の、日本側から見た要因です。
朝鮮半島の利権目的、侵略目的では、当時の清やロシアでは、リスクが高すぎです。
動機は、純粋に国防であった・・・としか思えません。
「ロシアは、朝鮮が手に入れば、念願の不凍港が手に入る。」
「だったらロシアは、それで目的達成でしょ?」
「それがなぜ、日本に占領に来ることにつながるのかなぁ?」
「土佐のくじらさ~ん、それは被害妄想だよ~。」
きっと、こういう人もいますよね。
でも、世界地図を逆さまにして良~く見てください。
これで、中国大陸側から見た、日本の位置がよくわかります。
大陸側の人々の視点で日本を見ると、日本という国が出口を塞ぐように存在しているのですね。
カムチャツカ半島から台湾までが、当時の日本の影響下にあるとしますね。
ロシアからすれば、朝鮮半島を占領し、念願の不凍港を手に入れたとしても、
日本という国の地形が、太平洋の防波堤の役割をしていて、完全に塞がれているのですね。
日本を占領するか、屈服させるか、仲間に引き込むか、
そのいずれかをしない限り、絶対にロシアは、太平洋に出られないのです。
そういう地形であるし、位置関係なのですね。
ですから、ロシアによる朝鮮半島占領→日本侵攻は、確実におこることなのです。
地形と、彼らの心の願いを読み取るならね。
同じように、アメリカから見たならば、日本を占領するか、屈服させるか、仲間に引き込むか、
そのいずれかしなければ、アメリカの極東進出は、絶対にできない地形なのです。
ハッキリ言って、これが太平洋戦争の要因だと私は考えるのです。
これは日本の地形の問題ですので、日本人はどうすることもできません。
我々は、受け入れるしかないのです。
これは日本が外交上、また国防上、どのような判断をするかで、
日本のみならず、アジア否、環太平洋にある国々の運命が変わってしまうということです。
世界の人々の生き方を決める上で、極めて重要な位置に、日本という国家があるということです。
ですからこれは、今現在においても、状況は全く同じです。
時代が変わっても、未来永劫日本は、この運命から逃れられないのです。
よく左翼主義的な思想をお持ちの方などは、「冷戦も終了したのに、何で今さら軍事の話など言うのか。」
「そんなのは時代錯誤もはなはだしい。」などと言いますよね。
しかし、
冷戦が終わったのが、国と国の政治的・経済的、そして軍事的バランスによってもたらされたものであるならば、
そのような平和はまた、国家間の政治的・経済的・軍事的バランスが変わることによって、当然崩れるものなのです。
戦後、長期にわたった冷戦が、あっという間に終わったように、
冷戦後の平和もまた、終わる時には、あっという間に終わると思っていた方が良いです。
世界の人口は、今後も確実に増え続けます。
増える人口に合わせて、食料やエネルギー、そして富の総量が比例して増えない限りは、決してバランスは保てません。
私には左翼主義者のよく言う、『時代錯誤』の意味が、全くわかりません。
冷戦終了時の中国はまだ、世界の貧国でした。
今中国は、世界第2の経済大国であり、軍事大国です。
北朝鮮は核兵器を持ち、ミサイル技術を手に入れました。
バランスは、冷戦終結当時と違っているのです。
ブッチャケて言うならば、もうバランスは崩れているのです。
左翼主義的教育信奉者は、地図も、人の心も、そして時代の流れも、全く読めない人たちであると、私は断言いたします。
「土佐のくじら」より転送http://blog.goo.ne.jp/orbakuchan/e/dfaea820253d8e8af07d5555f6ddb890