暑かった夏、きっと夏バテだと思ってました。
お薬飲めば治ると思ってました。
8月の10日頃から、わんこの体調が急に狂いだしました。
前日までは元気でよく食べ、眠っていたわんこが、
その翌日からご飯を食べなくなり、体調は最悪で、眠る回数が多くなっていきました。
病院の薬を飲ませても一向に良くならず、嘔吐と下痢の日々。
点滴しても、注射打っても全く効果が無い。
むしろ体調が悪くなる傾向。
そんな日々を繰り返した3週間。
体調は益々悪化した。日曜日の午後に少し遠くの初めての病院へ連絡を入れ、
駆け込みました。待ってる時間が長く感じて焦りだけを覚えてます。
血液とレントゲンの検査で今まで12年間、一度も言われた事のなかった病気が判明。
甲状腺機能低下症。T4。それに加えて、もうすでに腎不全と心不全を併発していると。。。
入院しても積極的な治療が出来ない状態で、一晩持たないかもしれないと。
それならば連れて帰ろうと思いました。余命はどれほどかと聞いたが「分かりません。一晩かもしれないし、
数日間かもしれない」と。どっちにしても覚悟しなければならないと言われているのでした。
車の中、大きなイビキをかきながらぐったりと抱かれているわんこ。
家に戻りベッドへ降ろしてもそのままで、立っても立てない程弱ってました。
その夜は静かに過ぎていきました。
明けた翌日も状態は変わらず、ベッドで眠ったままでした。
そして・・・急に始まった小さな痙攣。徐々に大きなものとなり、1時間後徐々に収まりましたが、
鼓動は弱く小さく今にも消えそうで、近くで息遣いを聞きながら話しかけていました。
涙がどんどん溢れ出します。これで逝けるならまだ良かったのに、
次の痙攣がやってきました。最初から大きく激しい痙攣で、手を握っても声を掛けても
何をしてもなかなか収まらず、時間をみれば1時間半も経過していました。
何故ここまで激しいのか?こんな小さなわんこにここまで苦痛を与える必要があるのかと。。
看取ることがこんなに苦しいものであるとは思いませんでした。辛くて辛くて辛くて。。。
静かに逝けると思っていた私には想像を絶する時間でした。
すると徐々に落ち着いてくるのを感じ、手や体をさすっているところへわんこの飼い主が来たので、
変わって貰ったとほぼ同時に、わんこは低く小さな声で3回唸りました。
「あんたに遅いと怒っているわ」と冗談を言った時、娘は「心臓が動いて無い!」と叫びました。
慌てて胸に手を当てたら、わんこの体が背伸びをするように伸び静かになりました。
すぐにまた伸びをしてそれ以降は全く動く事は無くなりました。
12年の生涯を閉じたわんこ。
その後は家族や兄弟への連絡やセレモニーへの連絡に追われました。
顔をみれば眠っているかのように穏やかで、それが涙を誘いました。