丸善ギャラリー展が終わって早くも二週間が過ぎました。時間のたつのは速い! 途中経過は前に書いたけれど、結果も似たようなもの。全体の売上は下がりました。高額の品がまったく動かなかった。 吾店もカストリ1点がトップクラス。和本はホボ全敗。撤収の結果、これまでと同じようにほとんど「嵩」は減っていない。 困ったことです。クタビレ儲けというところ。 店のことで・・・。大牟田の人々の「古本屋」についての認識が いかに吾店の思うことと乖離しているかを実感させられることが このところ続けてありました。 「この本ありますか」と紙切れを差し出す、あるいはスマホの映像を差し出す。いずれも 新しい本で 「さあどうでしょう、関連のがそのあたりにまとまってるのだ見てみてください」と言ってもまったく動かず、「ありませんか」と訊くだけ。「○○さんの本ありますか」「文庫はその棚です、出版社別にしてありますから見いてみてください」と言われて棚の前に行ってもその目線はとても「探す」という様子ではない。 「○○はなかでしょなあ」という人の中には「無かなら、おたくにはどげんが本のあっとですか、小説のごたっとばかりですか」と。目の前の棚を見もしないでのたまう。吾店は郷土史、炭鑛関連、美術、文藝系と大雑把にではあるが分けて置いてあり、ガラスケースの中には白秋が、表側には全集ものが並んでいる、にも係わらずのこのやり取りである。「せっかく(あるいは、わざわざ)来たのに・・・」ほとんどの人がそういう。本屋に来るのがそんなに大仕事なのか! 昔式に言えば「菊判」今いうA5判・函入りの本などは大牟田の人が買ってくれた事ははおそらくこの数年、いや十年以上ないのではないか。繰り返すけれどたまに、黙って棚を見る人のほとんどが「他所」からの来店者。彼らはまさしく「せっかく」来てくださっているのですよ。(これらのことは決して誇張ではありません、念のために書き添えます)
新刊屋の売れ残りを安く売っている店 という大牟田の人々の固定観念 の打破は無理としても少なくとも棚の本を見るという事くらいできないものでしょうか。何か対抗策は無いものでしょうかねえ。 で この三日間 店頭の来客ゼロ・まったく無し です。困った。
新刊屋の売れ残りを安く売っている店 という大牟田の人々の固定観念 の打破は無理としても少なくとも棚の本を見るという事くらいできないものでしょうか。何か対抗策は無いものでしょうかねえ。 で この三日間 店頭の来客ゼロ・まったく無し です。困った。