せんたーぜよ

「こうちけんしんりんそうごうせんたー」の裏山で撮った木の写真などを掲載します

ユズリハの葉 (2005年5月2日)

2005年05月02日 12時11分59秒 | 常緑広葉樹
 時々「落葉樹は落葉するけど常緑樹は落葉しない」と思っている方がいらっしゃいます。実際日本では、落葉樹は秋に古い葉が落葉して春に新葉が展開するから冬の間に葉っぱがない期間があるが、常緑樹は春に新葉の展開と古い葉の落葉が起こるので葉っぱがない期間がないという事です。常緑樹でみられる春に新葉展開と古い葉の落葉が起こるという特長はクスノキやユズリハを見ると非常にわかりやすいかと思います。
 ユズリハは、春に新しい葉が出て古い葉が落葉する様子が席を譲るように見えることから譲り葉となりました。写っている赤い葉っぱはこれから落ちる古い葉っぱです。落葉とは植物の老化現象の一つで植物にとって大変重要な生理作用です。落葉する前に、葉っぱの中の蛋白質,核酸,クロロフィルなどが分解され、その構成成分であるチッソ、リン、カリウムなどの栄養素は植物の体内に転流されて再利用されます。葉緑体には、緑色のクロロフィルと黄色のカロチノイドがありますが、クロロフィルが壊されて緑色の色素が無くなり、黄色の色素カロチノイド残ります。これだけだとイチョウみたいに黄色くなります。転流されずに残った糖分から赤色の色素アントシアンが出来て葉っぱは赤くなります。
 代々譲っていくという縁起物と言う事で、橙(ダイダイ)と共にお正月の飾り物に使いますね。


ユズリハ 別名:オヤコグサ、ショウガツノキ
ユズリハ科ユズリハ属(Daphniphyllum macropodum Miq.)


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