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内外行動日記です。blog復帰しました^ ^

ラバーダム防湿法3

2009-12-02 16:21:07 | 歯科臨床
1でクランプのかけ方。
2でむし歯の処置について記載しました。
今回は隣接面の歯冠修復について述べたいと思います。

むし歯の処置→修復の流れですが、
1、むし歯の除去、歯髄の保護
2、人工エナメル質の付与
3、防湿、複雑窩洞の単純化
3、歯冠修復
の流れで行います。
C2は、処置後に象牙質が露出します。
象牙質はエナメル質に比べ弱い組織なので人工的にエナメル質を補強してあげる必要があるのです。
今回はパナビアというフッ素徐放性のあるレジンセメントを用いました。
その後は象牙質色、をフローで、エナメル色をペーストで築成していくと完成です。

この治療で最も難しいのは何と言おうと防湿がしっかりできるかどうか?なのです。
ラバーが歯肉溝にしっかりと食い込まないと防湿はできません。
防湿が完全だと歯が乾くため、色が微妙に変化します。
なので、色あわせも非常に難しいのです。

パロデントという特殊なクランプをかけ、隣接面にコンタクトを付与します。
このコンタクトの付与も難しい操作です。
この特殊クランプで歯間離開を行うのですが、強すぎだと歯周靭帯への影響、弱すぎだと隙間ができます。
程よい離開ができてはじめで単純化できるのです。

ここまでが、わりと複雑な過程で、あとの修復はそんなに難しいものではありません。
この操作が難しいので、インレーによる間接法が多いのです。
この操作は、ラバーダムが出来ない時は行いません。
それは、隣接面の封鎖が不可能だからです。

『処置よりも前処置』

歯科の分野に関わらず、すべての分野に共通することだと思います。
綿密な基本設計なしに完成度の高い工程は不可能なのです。



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