goo blog サービス終了のお知らせ 

MS「多発性硬化症」と共に生きる

難病の「多発性硬化症」患者です。家での映画鑑賞とガーデニングが趣味でです。薔薇が好きになり信仰に支えらながらの毎日です。

実習生

2024-02-11 15:47:00 | 入院
実は私に看護学生が2週間ついた。
月曜日から金曜日の2週間で、私が木曜日に入院したものだから、木曜日に挨拶に来た。
その時は私はそれなりに元気だった。
そして昨日の金曜日までで実習は終わった。
寂しくなった。

手術の日は手術室まで入って、私の手術を見ていたそうだ。
私は見ていないのに、ビデオでも回して欲しかったと心の中でつぶやいた。

私のバイタル(検温や血圧など)を取って、看護師さんに報告する姿は凛としていた。

トイレに行くのに、いちいち看護師さんを呼ばないといけないので(車椅子を持ってきて、私は勝手に操作出来ない、)、躊躇していると、トイレは
大丈夫ですか?ナースコールを押しましょうかと、背中を押してくれた。

私はいつも右足を固定されている状態だから、私がしたくても出来ないことをしてくれた。

そしてよく話した。彼女に質問して彼女が話すのより、私が彼女に話したことの方が遥かに多いだろう。  

看護師さんに言えないこと、例えばトイレに連れて行ってもらって、向かい合った状況で下着を降そうとするので私は物凄く屈辱を感じたことを彼女に話した。

それからは自分で出来ますと言って、曲芸のような格好で自分で必死でやった。恥ずかしさには変えられない。

あとは30分お風呂作戦を立てた。
右足が太くなっているので脱ぎ着に時間がかかり、右足に厚手のビニールを巻き付け、ゴムで縛るのでそれだけでかなり時間かかる。
だから私が頭を洗い、彼女が身体に石鹸を塗り、看護師さんが身体をこするという役割分担だ。いつもギリギリセーフだ。

二人で楽しかった分、寂しくなった。
最後に彼女が去る前に、彼女の方から私の手を握り、私も握って別れを惜しんだ。
ハグしたらよかったかな、と思っている。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かかと歩き

2024-02-09 16:26:51 | 入院
今日は午前中は何もなかったのに、午後からは忙しかった。
これまでリハビリはベッドサイドでしていたが、今日から下のリハビリ室に降りてかかと歩きを初めてする。
実際にしてみると、最初はかかとが割れるように痛くて、皆んなそう言うというPTさんの言葉に触発されて、歩けるようになった。
かかと歩きは歩き始めはいいが、だんだん集中力が低下して、PTさんに注意される。
まあこれくらいかな、で今日は終わった。





その後、お風呂に30分で入らなければいけないから大変だ。
看護師さんと実習生との3人で、チャップリンの「モダン・タイムス」
のように機械のように必死で動くので、お風呂場を出た時には自ずと笑いが込み上げてくる。


そしてどこかの間でレントゲン写真を撮る。
綺麗なままだといいが…、気がかりである。

でも夕方先生が来られて、きれいだったよと、言われて嬉しかった。


関係ないが、歯が欠けた。
困ったものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の杖

2024-01-20 13:14:00 | 入院

皆に綺麗ですね、と言われる私の杖。20年近く使っているが、まだ綺麗なままだ。

 

何度も何度もパタンと落とす私だが、その衝撃にも耐えて元の状態を保ってくれているのには感心する。

 

ただ、雨の日に濡れた所でスルっと滑って危ないと思い、濡れてないところでつくようにした。

でも同じようにスルっと滑った。

 

これは底部のゴムの問題だ、と思った。すると杖を買った時にそのゴムの替えも同時に買っていたことを瞬時に思い出した。

 

よかった、と思いしまったおいた所を探したら出てきた。凄いなあ、随分前の事なのに…と思いながら、取り替えた。

 

この杖を買ったのは、脊髄小脳変性症のS子さんが綺麗な杖を持っていたので、どこで買われたのですか?と聞いて、わざわざ退院時に三越まで行って買った。

 

今ではどこにでも置かれているかも知れないが、その頃は珍しかったと思う。

 

S子さんの病気(脊髄小脳変性症)は、段々喋れなくなることを知っていた私は、

S子さんに携帯を持つことを勧めた。

 

メールが出来れば今後の生活にも役立つだろうと思ったからだ。

 

まもなくS子さんからメールが来た。S子、「ハイヒール履きたいの」とお洒落さんのS子さんは書いてあった。

 

何度も何度もメールのやり取りは続いた。でも、いつしかメールは来なくなった。

 

多分、病状が進んだんだろうな、と思いながら、今出来ることは直ぐしようとまた思うのだ。

 

お家に遊びに来て!と言ってくれたS子さんの家には、行くことが出来なかった。

 

多分、私は働いていたからだろうな、仕方なかったな、と思うしかない。

 



 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする