北関東ばんがいち

ネットの極地に住む、ダメ大学生が日常と社会を淡々とつづるブログ。ネットで会ったおもろい人紹介アリ

何処逝くスレへのチラシの裏

2006-06-11 14:55:34 | 社会とかそういうことについて
何処逝くスレで、こんなことを書きました。
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/kova/1149398251/258

結構な実感。

大学入ってから趣味で政治思想がらみの本大量に買ってるんだけど、
日本の右と左はやっぱり魂の双子なんだよな。
ソウルツインズというかなんというか

かたや右に老荘会辺りから始まって国家社会主義や一水会へも繋がる
「社会主義への理解」を示す態度があって、戦後の経済的発展がほぼ
戦時中のフォーマットでなされたことも(ついでに戦後まもなくから
大平内閣まで日本の政権担当者の多くが日本の官僚として戦時中重要な
ポジションにいたことも考え合わせると)事実として日本史に刻まれていて、

かたや左も新左翼のアジア解放武装路線(だっけ?)を持ち出すまでもなく
戦後間もなくの共産党のイデオローグが「反米独立」で日本の武装化さえも
積極的に容認してきた過去がある。

日本の場合、右と左は決して対立軸の上だけに存在するんじゃないんだよね。
むしろ、権力へのスタンスを見ればなんでもかんでも「天皇」に持っていくのが
右で「市民」や「民衆」に持っていくのが左としかオレには言いようがない。
いや、むしろ小林よしのり以降「天皇」にさえこだわらなくなった右は最早
左と大差ないのかも知れない。昨日のNHKの某番組で、プロ市民への緩衝体
と化してしまった小林のある意味「居心地の悪さ」を見ながらオレはそうとも
思ったりする。

だからどうすればいい?と言われたら困るけど、とりあえずちゃんとそういう
「彼ら」は勉強すべきなんじゃないのかなあ。「国学」や「仏教」をテキトーに
曖昧な知識でいじくっているより日本の思想の流れについて松本健一や橋川文三
辺りを読んでキッチリ日本の近代のナショナリズムと現代のナショナリズムを
つなぎ合わせるための学習を積み重ねた方がオレは良いと思う。

少なくとも、体裁の上では入門書の体裁を取りつつ多様な良書を紹介する
実は小林よしのりの戦争論初期と本質は大差ない浅羽通明のちくま新書の
シリーズや、左翼について簡単になぞりながら(敵を知るのも大切なこと
なんだがな・・・。大川周明や北一輝のように。つーかなんで大川は一発で
エイトックでも変換できねえんだよかんしゃくおこす!!1!!w)
日本近現代思想史についてざっと勉強できる小熊英二辺りは押さえておいて
欲しいなと思う今日この頃。