一つの可能性

むかしむかし、ぼくたちのお父さんやお母さん、いや、若い子の場合はもうおじいちゃんおばあちゃん
かもしれないな、まあそれはいいとしてお父さんやお母さんの若い頃に政治意識の高い若者は全学連や
全共闘に入って暴れていました。彼らは若いなりの価値観と正義感を掲げて社会主義という理想を掲げて
闘いましたが結局やることはセーガクの政治運動ごっこ、就職するときに結局現実に負けて辞めたり、
互いにミクロの差違にこだわって互いに内輪もめ起こして自滅したりしました。

今でも二部がある都心の大学には結構生き残っていますが、全体的に高年齢化が否めずはっきり言って
不自然な連中になってますが彼らは貴重な純粋種です。まったりと観察してあげましょう。

しかし、髪を切り社会に適応したフリをしても彼らの魂は結構不滅でした。特に、政府批判してナンボ
と言う側面もあるマスコミや、組合の強い教育界中心に結構学生のままの純粋な心を持った人が結構
今でも存在します。勿論そのほかにも政界・財界・法曹界・医学界などにも彼らの理想を持ち続けた
人間が何人もいます。その意味で、革命こそ起こせなかったけど、漸進的な社会構造の是正には左派は
とりあえず成功したのです。

翻って、今の右派・保守派を見てみましょう。ちなみに現在右派・保守派にとっては戦後日本史上
稀に見る追い風が吹いています。ついでに従来の対米追従路線への見直し論も高まっていますし、
憲法論議も始まっています。

…何をやってるんですかお前らは。左派が「同志」を多数日本の様々なところに送り込んだというのに、
右派が今んとこやってるのはオレには「バカで自意識過剰の最も右派が嫌悪すべきガキ」に口当たりの
良い言葉を流し込んで甘やかしているだけにオレには見えますが。それともこのまま「私怨を国に転嫁
しようとするダメ人間」を大量生産してカリスマを押っ立ててミュンヘン一揆でもするつもりですか？

でも、間違いなくヒトラーは生まれないだろうね。せいぜい、「国に裏切られた想い」で自我崩壊する
ガキがいっぱい生まれるぐらいだ。そして、精神科医にこう言うんだろう
「ボクは愛国者なのに国は振り向いてくれません」って。