ここは、冬宮の大きな中庭。前から疑問に思っていたことがひとつ。この中庭は、小エルミタージュや旧エルミタージュの中庭とはアクセスがない。この中庭に住むネコは、ここ以外の場所には行くことができないと思っていた。
ところが、私の一番のお気に入りの三毛がいなくなったり、見たこともないネコたちが時々姿を現す。まさか、ミリオンナヤ通りから人の多い、宮殿広場を横切ってまで遠征してくるとは思えない。
でも、ネコたちは現れたり、消えたりする。
これまで、4ヶ月通っていて全く気が付かなかった穴がひとつだけあることを発見した。エメラルドグリーンの壁は、紛れもなく冬宮の建物。その窓から出てるのは、暖房の排気口。排気口に触れると温かい。熱くはない。排気口の左手に、開いた小さな窓。
近づいて、中を覗き込むと、電線やら水道官、お湯官、電話線、下水管などがたくさん詰まっていた。ネズミたちは、配線などを齧ることが好きである。確かに、ネズミたちに被害から、宮殿を守らなければならなかっただろう。
「これか!ネコたちが住む地下迷宮というのは」一瞬で心が躍った。ここをネコたちが通るのだ。これを出入り口にして、巨大地下迷宮を通じて、他の中庭へと抜けるに違いない。しばらく、この場所を離れてから、もう一度戻ってみると、やはりネコがいた。温かい排気管の上に座っている。そうだよね、ここなら寒い冬でも安心だよね。
見つかってしまったネコ。これも初めて見る子だった。今後は、ここも見回りポイントに加えることにしよう。それにしても、このエルミタージュには一体何匹のネコがいるのだろうか。居住スペースは限りなく広い。
どの写真も素敵なんですが、この写真は、写真だってわかってるのについうち覗いて奥のほうを見てしまいました(^_^) なんだか 私まで ルミタージュ美術館のそばにいるようです。まだ行ったことはないのですが^^
こんばんは。
だいぶ過去の記事にまで遡ってご覧いただいたようですね。新年早々恐縮です・・・
確かに、私もこの窓の穴に気が付いたときには覗き込んでしまいました。そして、自宅で写真の整理をしている時にも、同じように写真の奥深くを見てしまいました。当時は、この中に入りたくて入りたくて、気が変になっていたのかもしれません・・・
エルミタージュ美術館、いつかお越しくださいませ。美術品も宮殿も雰囲気も最高ですよ。