冬の宮殿(現エルミタージュ)を設計したのは、イタリア人建築家のラストレッリ。
典型的なバロック様式で、良く言えば壮麗で艶やか、悪く言えばゴテゴテしていて少々派手派手しい。建築を依頼したのは、時のロシア皇帝エリザベータ。これまた、大変派手好きな女帝としても有名で、彼女の没後、なんと1万5千着ものドレスが出てきたという。当時の国費を自分の趣味のために相当浪費したことは想像に易い。
しかし、そんな女帝が残してくれた遺産が現代に受け継がれ、国内外の観光客などを魅了し続けているのもまた事実である。
さて、ラストレッリを連れてきて、最大級の仕事、つまり冬の宮殿の建設を申し付けたはいいが、残念ながらエリザベータ女帝は、冬の宮殿の完成を見ることなく1762年に息を引き取ってしまう。異国の一般庶民のわたしが、女帝様に言うのもなんだけれど、完成した宮殿を見せてあげたかった気がする。
次の皇帝は、ロシア史上、最も有名といってもいい、エカテリーナ2世が歴史の舞台に登場する。彼女の生い立ちなどは、語り始めるとキリがないので、割愛するが、エリザベータの好んだ派手派手しいバロックスタイルを「野蛮人のための様式」だとし、早速、ラストレッリを解雇してしまう。エカテリーナが愛したのは、より優雅で落ち着いたクラシックスタイルであった。
二人の女帝の趣味はさておき、ネコという動物は、どのような建築スタイルにもマッチするように思う。西洋の宮殿でも、東洋の仏閣でも、回教のモスクでも、アステカ帝国の遺跡でも、エジプトのピラミッド前でも、古代ローマ遺跡群の中でも、東南アジアの怪しげな市場通りでも、バラック小屋が軒を連ねる街角でも、荒涼とした砂漠のオアシスでも。。。(以下、延々と続く)
こんばんは。
失礼しました。仕事にかまけて更新をさぼっておりまshた^^;
これからも、また、不定期更新になると思いますが、立ち寄ってやってくださいませ。