エルミタージュ美術館の小さな番人たち

サンクト・ペテルブルグ市にある世界三大美術館のひとつ『エルミタージュ美術館』で暮らすネコたちの様子をお届けします。

着いておいで。

2009年12月08日 | Weblog

(冬宮地下室-宮殿広場側にて)

一年前と比べて劇的に変化したことがあった。

ネコ特有のあの糞尿臭さがなくなっちゃったのである。

「どうして、どうして?どうやったらこうなるんですか?」、早速、タチヤナさんに聞いてみる。

「ふふん、それはね。まず、脱臭効果のあるリノリウム床材を貼ったからなのよ。」(ちなみに、上記写真の場所は石畳のまま。)

「おお、それは凄い!効果抜群っすね!」

「でしょ。」

「それとね、これ見て。」、と大食堂部屋(ネコたちのご飯を作る場所)へと案内された。

「うちの技術スタッフが換気ダクトを作ってくれたのよ。換気扇も回るようにして、臭いがこもらないように工夫してくれたのよ。」

「なんとまあ、そんなものまで増設しちゃったんですか?」

「そう。壁に穴を開けて、通気パイプを通して、外までつながってるの。」

「うひゃあ。恐れ入りました。。。」

食堂の天井付近の壁を見上げると、直径20センチくらいの塩化ビニルパイプが、石の壁をズカンと突き抜け、
小さな換気扇がカタカタと小気味の良い音をたてていた。

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4 コメント

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お尻可愛い♪ (とも)
2009-12-08 11:37:14
なるほど・・・
ってかそこまでやっちゃうんですね
エルミタージュのニャンズは幸せだぁ

トイレ自体はどこでしているんですか?
容器は?


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着いていくにゃん! (gabinatu)
2009-12-08 22:33:27
この、非日常的な空間ー。
てっちゃんさんの写真は物語がいくつもできてしまうような想像力をかきたてる写真が多いですね。自分が見ているのは静止した1枚の写真だけど、頭の中ではその画像が勝手に動き出していろんな物語をつくっていきます。あ~、こうして今日も現実逃避(笑)
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Unknown (てっちゃん)
2009-12-09 06:44:38
ともさん
こんばんは。
いやぁ、エルミタージュそこまでやっちゃうみたいです^^;
もうやけくそ気味かもしれません。。。
トイレはですね、一応トイレ区画があって、そこに日本にあるようなプラスチックのトレー型のトイレがズラッと並んでおりました。
でも、実際には、石畳がはげて、土がむき出しになっているところや、人が入ることが出来ない、地下室の置くの暗闇でしちゃうことも多いようです。ここでは、3人ほどネコ係りがいますが、朝来たら、まずうんち広いからスタートだそうです。
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Unknown (てっちゃん)
2009-12-09 06:48:32
GAMINATUさん
こんばんは。
非日常。
そうかもしれないですね^^
写真の色味は、実際とはちょっと異なっているかもしれません、現実色よりも「地下室はこうでなくっちゃ」っていうイメージから来る期待色の感じです。写実とファンタジックと両面でいってみます。
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