Konyのお部屋

往復76万kmを旅した電波はどうなってしまうのでしょうか? (Sri JAPANESE only)

EME局開局までの道のり その11

2008-03-30 | Memoirs
落成検査が書かれているホームページを見ますと、前日になって急にアンプが動作しなくなったとか色々なトラブルが付き物、落成検査には魔物がついているのかなぁ・・・
かくいう私にも魔物が襲い掛かったみたいで、検査の1週間前になんとHPAが動作しなくなってしまったのです。

プレートには電圧がかかっている、アイドリングも問題ない、トランスバータの出力は・・・んんんっなんか変だぞ!プロテクトがかかっているみたい。
とりあえずHPAと切り分けして調査、トランスバータにダミーロードをつけてみる・・・OK、ということはアンプかぁ
アンプをスルーしてみるがこれもOK、となるとグリッド回りか・・・/hiyoko_cloud/}
これには参った、とにかくHPAばらしです。

開けてびっくり玉手箱、なんと入力側の同軸リレーからグリッド側に向かう同軸がポロリ外れている、良く壊れなかったね!
修理して再度確認、OK 本当に焦った。。
このアンプもオークションで購入したもので、かなり年代的には古いし・・・

さて、ちょっとしたトラブルがあったものの何とか検査当日を迎えました。
朝5時にはおきだして最終チェック、出力も出ている・・・良かった。

駅まで検査官2名を当時乗っていたカロゴンでお出迎え、カロゴンにはまだHF~1200MHzまで出られる設備が搭載されていましたので、この車自体何か言われないかどきどきでした。
随分賑やかにやられてますね!なんて冷かされましたが、こちらは緊張してましたから、そうですねとしか返せませんでした。

さて、自宅に到着しいよいよ検査の開始。
”電波法第10条に基づき落成検査を開始します”この一言で緊張はピークに達しました。

1.書類審査
変更許可通知書、従事者免許証、電波法令抄録、無線検査簿、電波障害調査用紙をみせる・・・問題なし

2.自宅周辺の説明
検査官と一緒に自宅周辺を回りまして、アンテナの構成説明、敷地境界線の説明、TV中継所などの説明を行いました。
何で敷地の境界線??・・・あまり近いと隣人宅への鳥の糞害があって、総通にも苦情を持ち込まれるとか、いずれにしても境界越境は隣人宅との話でOKになっていることが最低条件、でも普通は越境なんてお隣さんは認めないですよね。

3.ダミーロードを使用し設備の検査
事前に測定データを提出してまして当日も同様の出力、100Vで動作させてますので450Wと低かったのですが、アマチュアには下限なしということでOK。
その他の検査もクリヤー。

4.試験電波発射+インターフェアチェック
まず1分間程度送信する周波数をモニター、ところがアンカバーが出ていて一応周波数をQSY、ここは静かだということで、EX EX EX DE ・・・そしてVVVVVVVVVV
この間一人の検査官はTVの各チャンネル・電話・FM放送・AM放送などにインタフェアが無いかチェックされてました。

月が無いこともあって、これで検査は終了。
無線検査簿に”合格”の文字が記入されました、合格は何度あってもうれしいですね。
ということで、無事500Wの免許状を戴くことが出来ました。
 
その代りに10Wの免許状は返納。

その後、お茶を飲みながら検査官と1時間半ほど雑談しまた駅までお送りしました。
というわけで晴れて500W EMEの仲間入りです!、色々と困難はありましたが、免許に至るまでに沢山の方々にご協力を戴きました、本当にありがとうございました。
特に悩んでいた私の背中を押してくれたカミサンには感謝です。

このシリーズの最後に、
申請書の提出書類や検査内容については、各地方総合通信局やご覧になっている皆さんの周囲環境により大幅に異なります。
申請前に総合通信局の職員さんの話を良く聞くこと、そして不明点は遠慮せずに問い合わせましょう。
今の職員さんは何にでも親切に対応してくださいます。
特に最近は電波防護指針・スプリアス・TVIに対しては非常に厳しいです。


前回書くのを忘れましたが、民間登録点検業者での代行検査も当然可能ですが、是非一度は総通の落成検査を受けてください、いい経験です

しかし、関東とは言っても目の前は東北・・・職員2人出来たら大赤字だろうな

                      THE END
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6 コメント

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一番知りたいところでした (TNL)
2008-03-30 23:20:32
こんばんは。
毎回見させていただいてます。
一番「見たい」「知りたい」の核心部分ですね。
非常に参考になります。

場所にもよると思いますが思っていたよりも和やかそうで・・・

先日、総通に思い切っていろいろ問い合わせてみましたが親切にいろいろと教えていただけました。

大昔(25年ほど前)、移動局50MHz50W変更申請で不合格(最終的にスプリアス基準クリアできず諦め)の経験があり恐怖心ありましたがずいぶんと管理局(総通)の雰囲気が変わってるのですね。

問い合わせの中でも「アマチュア的には云々」っていう文言が多く出てきたので少しほっとしています。
返信する
いやはや (Kony)
2008-03-31 01:25:37
お恥ずかしい限りです・・・参考になりましたでしょうか?

スプリアスは事前にデータ取得可能であれば、確認しておいたほうが無難ですね、
是非早期に申請してくださいね!
返信する
申請と検査 (JM1WBB)
2008-03-31 13:15:00
茨城で赤字だったら父島で検査を受けたおいらたちは… 

小笠原では kW@160-6m, 500W@2m, 100W@70cm の免許を降ろしましたが,JD1BLY が主で JD1BMP は設備供用ですので,面倒くさい書類は全部 BLY が作成してくれました.なので稲敷での申請は苦労しそうです(笑
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それは (Kony@休憩中)
2008-03-31 15:23:37
出血大サービスですねぇ・・・
BLYの書類をパクリでOKですな
返信する
緊張しましたねぇ. (ja8rxd/JJ/YB)
2008-04-04 20:54:29
オバンデス.

 たった数ヶ月前の事なのに,随分と月日が経ってしまった気がしています.
 こっちへ来ているからかもね.

 民間の検査でしたけど,あの感覚はそう何度も経験したくはないっすね.
 EMEと違って短波帯のみで,電波防護指針の計算は一般的になってはいましたけど,それでも指摘があって再計算した輩です.Hi

 今なら計算書は1回で通せる自信はありますが.Hi
 経験はやはり大切と痛感しています.
 それとあの緊張感を思い出しますね.

 ところで,来年,更新ですか? そろそろ準備した方が良いでしょ.
 1年前から大丈夫だから,もう申請した方が...Hi
 こっちは平成22年だから,来年になったら速攻で更新します.

返信する
これはjjさん (Kony@家)
2008-04-04 23:01:35
ご無沙汰してました!
経験は確かに大事ですね!jjさんも時間があれば
総通検査だったのでしょうね。

EMEと移動する局も来年ですので、一気に出しましょう
返信する

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