登山靴の寿命はソールを2度張り替えると
大体時期的に縫い目の糸も切れてきます
メーカーにソウルの張り替えと同時に修理を依頼すると
「接着材で接着だけで縫う事はできません」と・・・
そのほとんどが踵部分の糸です
拡大すると
まあ寿命って事
そこで『やって見よう~~精神』で修理してみる
計画は先ず接着してから縫う
真っ直ぐ中まで針を通すと・・
防水の内張を貫通してしまうので
曲がった針で縫う
縫った針目はシールする
まず
剥げた所を綺麗にしてゴム接着材を丹念に入れ
万力で圧を加え固定しますが~~
内側に型を入れなければ全体を圧着する事ができません
以前作った踵の型を・・その記事(踵の型を作る)
そしてそれを中に入れ
万力で圧着
皮用の縫い針を
Uの字に加工・・・温めて
曲げ
カットし、先を研磨
再度焼き入れ焼き鈍しをし・・
これで縫える~~と
がしかし・・・
2針目で折れ・・
数回作り直すも
焼き入れ過ぎると折れるし
焼き鈍し過ぎると針金の様に曲がるし・・・と
自作U針は断念
皮用のU字針無いかと探すと~~~
ドイツ製であった~~~早速購入
一番小さいNo5番針を使います
先ず上下に通し
思った通りに~~
硬い所は急にUターン出来ず縫い目が広くなりましたが・・まあ90点
ペンチで力いっぱい曲げながら押し込み
曲げながら引き抜き・・
針を酷使するので
針が変形・・その都度修正
針目と同じ方向に反っているのでどうしても針目が長くなりましたが
目的は達したと・・
今度は横に縫います
一旦戻って2針目
小学校家庭科の授業で習った何とかスッテッチ?
繰り返し
見かけは・ちょっとで30点の赤点・・ですが
ちゃんと縫えました
一目ごとに曲がった針を修正しながら・・なんとか持ちこたえ
一番お値段の高いのを選んだ甲斐があったかも~~さすがドイツ製
工作道具のお値段は、けっちてはダメです
高価な物にはそれなりの理由が有ります
この針硬いけど曲がりますでも折れません、多分材質が特殊です
針が太いので開いた針穴と糸をシールします
アライテントを買った時に付属していたシール材
このシームコートは流動性が高く水の様に染みこみます
黒い所が染みこんだ跡
前接着した接着材の溶剤と今回の溶剤が同じなので
前の接着が剥がれるおそれがあり再度
踵の型を入れて固定
一晩経ちゴムノリで補強
ついでに色を付けようと~~
色合わせ・・
色合わせが上手くいかず途中で諦め
さらに見かけが悪化!!
左右並んで~~御対面~~~
大昔の人は魚の骨の針などで縫っていた事を考えると
金属U針も接着材も無いなか・・・凄いですね
出来映えの点数は見かけがちょっとなので60点かな~
やって見よう度は楽しかったので100点
しかし、これで履けるでしょう~~
「この靴いつ履くの?」
「・・・ソールの張り替え出した時とか^^」
「もう一足予備の古いのあるじゃん・・・」
確かに履くタイミングは限りなく少ないです
しかし、捨てるにしろ
『ありがとうございました』
と直して捨てた方が気持ちいい~~と思う
のは
私だけか・・・
だれか使ってくれる人居ないかな~~