ときには、標高を上げる。

2007-08-14 18:13:28 | 月刊!山岳民族
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何故、山に登るのか? または、何の為に山に登るのか?

『山岳民族』はこう言った後々重要になってくるであろうコンセプトを全く無視して結成された。つまりはノリで結成された。

 花巻の大空の滝に抱かれアルコールの力を借りては浮かれ、闇夜の彷徨(岩手山)の中で叫ぶこと数回、名も無き絶景の中でビーチボールで盛り上がっちゃったり…、全くそれらに意味を見出すことは、数年経った今でも、できない…。

 闇夜の彷徨…!!

 昨夜、ゆうべ、何とか流星群の下を独り、懐中電灯を頼りに進んだんだった。
 漆黒の闇は、馴されることを断固として受け入れない。自分の足音と呼吸音に不穏な気配を無意味に感じながら、時折、夜空を見上げては「ガサ!」という音にいちいち電灯を向ける。

 そんなことを、2時間半ほど繰り返し、薄闇の岩手山の山頂に立った。正確には、山頂から600m程東の岩壁の上に立った。ここで、朝日を待つのだ。いつか(昨年)来た道は、やはり僕をクタクタにした。流れるような汗はもう強風に飛ばされてしまった。体温を奪いにかかる、その狂暴に僕は少し安心し、しれっとシャツとジャケットを取り出した。

 間に合ったことに安心して、僕はお湯を沸かした。体を温めるものをこしらえる為に…、そう!焼酎をお湯で割る為に…。

 機嫌良く歩いている、どこでも見ることができるおっちゃんのように、朝日の温かさを手に入れた僕は山頂を目指した。スポーツドリンクで加速される酔いは、もう既に心地良さを通り越している。

 僕が創った『山岳民族』はまだ生きている!!
 

 山頂を後にし、出会う登山客に飲酒を覚られないように足を進め、慎重に朝日の出た方向を下ってゆくとき、不意に、思った…。


「何故、山に登るのか?」

 

(下に続く…)






(下に続く…)







(下に続く…)








「キャラ的に、海じゃねーから…」




 僕が、創った、『山岳民族』…は、まだ 生きて、いる。





*参考資料:鳥海山 2007-08-03

 

  

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