春のおしごと。

2013-05-11 18:10:48 | コドモオトナ(開墾日誌)
雪が溶けて、川になって、流れてゆきます。その傍らで、雪解けを待ってきた山野草が、他に先んじて花を付けます。今のうちに、やっておかねばならぬこと。他の草花が背丈を伸ばさないうちに、花を付け、種を撒く。その傍らでは、人間が石油を使って何やらうるさい音を出しています。それも、やはり、やらなければならないことなのでしょう。 . . . 本文を読む

火というもの。

2013-04-24 23:30:39 | コドモオトナ(開墾日誌)
もう何年も前から、ムカついていた。葦(よし)にムカついていた。草刈り機にガソリンを満載して、突っ込んでいっては何度も跳ね返されていた。全く、自然というもののタフさ…、といったら、葦(よし)だった。対抗で、ヨモギ。ちょっと前から燃(も)すことが、ちょっとしたブームだ。葦原(よしばら)も、燃(も)してしまおう!ということで、多分、何かが動き始めた。 . . . 本文を読む

火というもの。

2013-04-24 23:30:39 | コドモオトナ(開墾日誌)
もう何年も前から、ムカついていた。葦(よし)にムカついていた。草刈り機にガソリンを満載して、突っ込んでいっては何度も跳ね返されていた。全く、自然というもののタフさ…、といったら、葦(よし)だった。対抗で、ヨモギ。ちょっと前から燃(も)すことが、ちょっとしたブームだ。葦原(よしばら)も、燃(も)してしまおう!ということで、多分、何かが動き始めた。 . . . 本文を読む

細川剛写真展 十和田市現代美術館

2010-09-11 20:25:16 | コドモオトナ(開墾日誌)
この人の写真は、ちょっと特殊で、何とも現代美術にフィットするんです。足元の断片を断片として、愛しみながらサッと、切り取る。完成。子供のような感性で乱暴に収集。そういう場面を、僕は何度も見てきています。そういう人の展覧会です。皆さん、是非。凄く、いいですよ。  . . . 本文を読む

小さな世界

2009-11-26 18:04:12 | コドモオトナ(開墾日誌)
11月にもなると、今年を振り返りたくなる。気分が落ち込むのは、そういった年だったわけではなく、そういうもんだから。後悔みたいなのはないし、後悔を検証する時間もない。ただ、ひたすらに、足下の小さな世界に目を凝らした、そんな年だった。空を見上げた時は、大体、疲れていた、そんな一年だった。 . . . 本文を読む

ぼんやり、しているんだ。

2009-09-04 19:55:17 | コドモオトナ(開墾日誌)
割と、いつも、ぼんやりしていて、そのことは皆から指摘され続けているんだけれど、ぼんやりしているのは、僕だけだから、どうぼんやりしているのかは、実感としては僕まで届いてはいないだろう。余りに、言われ続けるもんだから、その辺は注意して、ぼんやりしないように努めているのだが、どうも、僕の努力に反して、意識すればするほど、ぼんやりしてしまうような気がしている。 . . . 本文を読む

春には似つかわしくないような、

2009-04-15 14:47:30 | コドモオトナ(開墾日誌)
遅れても、何をしても、どんな理由があろうと春は律儀に毎年やってくる。ちょっと早めの野営を敢行した翌日、僕はコーヒーを沸かしている間、暇を持て余したので、その辺りの散策に出ることにした。少し歩いていると強烈な『赤』が目に飛び込んで来た、眩暈がしたのは不意を突かれたからだと思う。全然、準備ができていなかった。春の朝日の陽光の中に、『赤』なんて…。 . . . 本文を読む

視(み)かけ上の直線、役割上の直線。

2008-12-02 19:02:45 | コドモオトナ(開墾日誌)
視(み)かけ上の直線には、ちゃんとした役割がある。限りなく真っ直ぐにすることで強度が増すらしい。面に関しても同じことが言えて、なるべく平らにすることで侵食が起こりにくくなる。不真面目に削る、不真面目に叩く。飽きない程度の態度で。疲れない程度の緩慢さで。退屈に見られない程度の目の高さを意識する。…前回の記事から続く話。 . . . 本文を読む

最初の一撃は、侵略者のそれと同じだった。

2008-11-17 18:43:59 | コドモオトナ(開墾日誌)
まだ、何も生まれない状態で、夏が終わり秋も去った。思いもよらない半年は、僕の身体を少しだけ強靭にした。概念やイメージに酔っ払い、僕は触ったことのない道具を振り下ろした。刻々と変化するように見える、目の前の自然は、次の週には元通りになりかけていた。もっと、「概念やイメージを強化し、もっと酔っ払わなければ…」そんなことを呟いていた、と思う。 . . . 本文を読む

クヌギの森にて、クヌギはふかふかの土から生えている。

2008-09-02 20:51:19 | コドモオトナ(開墾日誌)
本を借りに行ったら、一戸に行くことになった。高速を走り、しばらくしてクヌギの森を歩くことになり、カタカタと動く山繭に怯えたんだ。何故か、手には絶版のアルマイト製薬缶が握られていた。僕は、もう、…引き返せない。帰り道を忘れたんだ。 . . . 本文を読む