思いつくままに書くブログ

基本旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。そして忖度なくものを言う。いいものはいい悪いのは悪いと。

仙台へ向かっての道程 その2

2018-04-07 08:39:08 | 2018年の旅行記
10時27分に651系の普通列車はいわきを発車。程なくして物腰のよい車掌が「切符を拝見いたします」。最近の普通列車では珍しくなったが、この先無人駅が多いだろうし、特急車両だから違和感が全然感じない。切符を間違えて手前まで買ったというばあ様がいて差額精算。やはり車掌は必要なのだ。



だんだん先に進むにつれて、汚染土壌を一時的に積んだ処分地が多くなり、このような復興団地も見えてくるようになる。



現在は富岡で終点、11時09分に到着。前回来た時は竜田までだったので1駅復活したことになる。



駅は津波で流されたので一から作り直したので立派、しかし仙台方面の線路は赤く錆びたままに。列車は信号の関係で常時3番ホームに発着する様で(1番線は下り本線、2番線は上り本線で折り返しができない)跨線橋を渡って駅舎へ。きちんと駅員がいたので「代行バスは11時半ですね?」と聞くと「昨日からダイヤが変わって10分遅くなりました」。ということは余裕が少し長くなったということですね。



運賃表を見るとここが終点なのをハッキリさせてくれる。夜ノ森・大野・双葉の3駅は存在しないこともね。さっき駅員がいると書いたが窓口は無くてすべて指定券券売機で対応。こういうところが東日本らしいが、券売機の稼働率を考えたら窓口対応のほうがよさそうに思う。



駅舎はコンクリート造りで頑丈に。



その駅舎に併設してコンビニがあった。普通なら東日本ならばNEWDAYSになるところだがNREによる経営で店の半分がコンビニで半分が食堂になっている。これからバスに乗り継ぐ人が何人か食事しています。私は目的があるので我慢。



値段も内容を考えたら割高な気がしますけど、当地では食堂はまず無いだろうからそれなりに繁盛するでしょうねえ。私はファミチキのようなチキンをカウンターで買って食べました。そうしていると浪江行き代行バスが到着。





前回同様の浜通り観光のバスで添乗員のおばさん(お姉さん?)も一緒の方のような気が…。20人ほど乗せて11時40分に発車。8割がた青春18の客と言っても過言ではないでしょう。裏を返せば普段は代行バスに乗って行き来するのは通学高校生くらいでしょう、恐らく。

バスはすぐに帰宅困難区域内の国道6号線を北上、窓は当然開けることができませんし故障でもない限り停車することもありません。車窓は前回来た時と何も変わっちゃいない。壊れたままの店舗、しまむらやローソンは商品がそのままになっているのが見えます。ガラスは割れていますが地震によるものか、火事場泥棒によるものなのかは判別付きません。ちなみにバス車内設置の線量計は2.4マイクロシーベルト/hを表示します。



30分ほどで浪江に到着、ここから再び鉄道の旅になります。



この駅も窓口を封鎖して指定席券売機、どうも理解できないな。でどうせ慣れないジジババに駅員が補助して券売機操作している姿が目に浮かぶ。



この駅も信号の関係で3番ホームから、仮通路を渡ってゆきますと。



12時20分発原ノ町行きは719系の4両編成、長すぎる気もするが同じ車両が行ったり来たりしているのでしょうが、719系自体廃車が始まっているようなので、こういう末端区間しか使い道がないのでしょう。でも小高で高校生が大挙乗車してきて面目躍如。



原ノ町で18分の接続で仙台行きに乗り換え。昔は駅弁や立ち食いそばがあったような気もするがNEWDAYSしかありません。



仙台行きはE721系なのはいいとして2両編成。予想通り混雑、何とか車端部のロングシートを確保して座ると車掌が忙しそう。放送があって「ただいまトイレが故障しており水が流れません。流れませんが使うことは可能です」っておいおい。うんこそのままにされたら困るじゃないか!素直に使用停止にするのがよろしい。鹿島・日立木・相馬と進めば津波による大きく付け替えた区間。単線ながら高架線区間が多く、なめるように列車が結構スピードを出して走る様は新幹線に乗っているような錯覚さえ感じてしまう。決してオーバーな表現ではないですが。



遮光ガラスなので色が付いていますが、周囲は津波で洗い流されたままで復興などできるのでしょうか?