思いつくままに書くブログ

基本旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。そして忖度なくものを言う。いいものはいい悪いのは悪いと。

スーパーおおぞらは飢餓列車、兵糧攻め列車

2017-09-10 11:56:53 | 2017年の旅行記
どりあんで食事のあとは向かいのイオンへ。地方の店ですので売り場は小さいですがここへ来た理由は根室の地酒「北の勝」を買う事。このお酒は日本最東端の地酒で知られていますが地元消費が殆どで、札幌でもそれなりの酒屋とか日本酒に強いバイヤーがいるスーパーとかでないと売っていません。道東でも釧路あたりなら「福司」と一緒に並んでいることあるけど帯広まで行くとダイイチにあってフクハラにないとか。そういうレベルなんですが地元なので1升の紙パックがデンと並んでいます。実はそのために今回の旅行はキャリーケースで来たんですよね(笑)。詰めて帰るために。ほかにもよそじゃなかなか見ない歯舞昆布醤油の関連商品を買ったりして(札幌でも見たことないなあ、丸井今井ならあるのだろうけど)15時過ぎに駅に戻ります。



15時59分に釧路から列車が到着し、10分で再び釧路へ向けて折り返します。降りてきた客の半分くらいは旅行客でしたが4人ほど一目散に窓口に並んで「ご当地入場券」を買い同じ列車で折り帰す模様。この時間の根室ならどこかの旅館に一泊したいですね、私なら。そして手に持っている切符は私と同じ切符もいるけど青春18のほうが多い、釧路エリアなら不便な気もするけどね。

定刻通りに根室を出ると日本最東端の東根室駅のホームはいっぱい。また中国の観光客か!と思うかもしれないがそうではなくて帰宅の高校生の一団。根室高校の学生さんです、調べてみると過疎化のあおりで根室の高校はこの根室高に統合されるそうで、いずれにしろ日本最東端の高校でもあるんですが乗ってきた生徒を見てびっくり。さすが根室だなあと思ったんですがロシア人の女子高生がいるんですね。ぱっとみただけで分かるヨーロッパ系の顔の金髪が三つ編みおさげなんだからかわいいなあと思ったよ。あとウィキペディアでは当駅の乗車人員0人となっていますが、これでウソなのがわかります。ざっくり20人は乗ってきましたので、朝の列車でも同数が降りるということです。

そして昆布盛駅では5人下車、駅前には家族の迎えの車が停まっており3人が車、2人が歩いて帰りました。ここは6人になっていますから当たっていますね。



車内は旅行客がカメラ持ってうろうろ鬱陶しい、大人しく乗っていられんのかと思う。あと妙に50代女ひとり旅も目立つ、50代と言っても若い頃はバブリーだったからイケイケ姉ちゃんだったかもしれず、またこの頃から女一人で海外バックパッカーも多くなったように思う。車端部で前を見ている人など20代の頃は間違いなくかわいかっただろうなあって思うもの。移りこんでいる高校生も廣田あいかみたいでかわいかったですよ、アニメ声で鉄道は語らないでしょうが。通学客も厚床で降りてしまい殆どが旅行者になってしまった。いかに地元から見捨てられているということです。それでいて行政も「JRの責任で線路を残せ」というのは無責任な話で、沿線自治体も幹線に指定され廃止の可能性はゼロになった段階で危機感は持たなかったのだろうと思う。



浜中を過ぎると。



何とも美しい夕焼け、進行方向前方からは地平線に落ちる夕日が見えたものだから車内大騒ぎ(10人ほど)。それこそカメラ持ってバシャバシャ、しまいには途中の駅でホームに勢い余って降りてしまい、ドアが閉まって発車しかけた。ドアをドンドン叩き開けてもらっていたけど、運転士も「なんで降りた!?」と怒っていた、当然のことだ。厚岸で用務客が10人ほど乗って来て夕日もとっぷりと暮れた頃、上尾幌の手前でパンパンパンと警笛を連発して非常ブレーキを引いた。またあれだろうと思って窓かまちにしがみつくとドカン!!運転士が表情を変えずに席を立ちデッキ扉を開けニコッと笑ってひとこと。

鹿、轢いちゃいました


余りに軽い言い方なので笑いも飛び出しちゃった。今日二度目とはついていないな。運転士は降りて確認するもすぐに戻って来て「車体の下に入り込んだな」と。少しだけ列車を移動すると線路の間に轢かれたシカが。線路外に引っ張って移動して業務携帯で指令に連絡し12分遅れで発車。作業中、窓を開けて周囲を見渡したら暗くて何も見えないけどシカの鳴き声があちらこちらから。シカも「おい、あいつやられたぞ」とか「パパー」って感じの会話をしているのかもしれない。「ママー」かもしれないけどね。

その後遅れを取り戻すかのように制限いっぱいで飛ばし停車時間も極力カットして(15秒も停まっていない)釧路には7分遅れの18時58分に到着。ここで19時発札幌行き〈スーパーおおぞら12号〉に乗り換えるのですが、駅の放送は「遅れたことをお詫びいたします」と言っておきながら「札幌行きに乗り換える人は発車時間ですのでお急ぎください」ってのが矛盾している。結局1分遅れて釧路を発車、2号車の自由席は半分も埋まっていません。札幌までおよそ4時間乗ってゆきます。かつては3時間40分ほどでしたが減速ダイヤで130キロ→110キロになった影響で所要時間は延びています。

遅くなったから乗り心地はどうかと思えばキハ283って酷使しすぎたんだろうなあ。各車の動力制御がうまくゆかないのか加速時はガクンガクンとゆれる。それよりなにより

兵糧責めだ!!

当初通り釧路に着けば9分しかないが急いで改札を出て構内のセブンイレブンで弁当とビールを買う予定でした。駅弁はおそらく売っていないだろうという判断をしていましたので、それが遅れたことで不可になり、車内販売も合理化でスーパーおおぞらには乗らなくなってしまった。自動放送でも「車内販売はございません、車内に飲料の自動販売機もありません」と。

さすがにこれは由々しき問題じゃありませんか?結局札幌まで飢餓状態決定、辛かったなあ。



札幌で下車後、狸小路のニコーリフレに投宿し(札幌駅そばが良かったけど、夏なので比較的高止まり)風呂に入ってスタ丼とやらで空腹を満たす。ビールも頼んだが旨かったなあ。キライなスーパードライだったけど。



翌朝は新千歳空港に向かい9時40分発の中部行きのスカイマークに搭乗。20キロまで預けられるからスカイマークにしましたし、キャリーケースに酒を詰め込んでもいいのです。



道中ほぼ快晴のまま中部空港に着陸しましたが、9時40分定刻に新千歳のスポットを離れて「所要時間は1時間51分を予定しています」と言ったら本当に11時31分に着陸しちゃった。自分の中で笑いがこみあげてくるよ。

さて早く家に帰って仮眠、仮眠。夜勤ですから…。