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会田玲二のブログ

HCI顧問・会田玲二のブログです。

アウトレットコンサート長柄は3月で閉鎖

2009-08-21 10:05:23 | 物件、開店、閉店情報

 千葉県へ出かけるついでに、例の、「立地の悪いアウトレットコンサート長柄を見てこよう」と住所を調べたら、「3月31日で閉鎖」と知った。

 私は、2004年4月に開業した同モールを見て、「これは間違いなく潰れる」とセミナー等で話した。その後も2回ぐらい見に行ったが、閑散振りが進んでいるように感じた。それでも、倒産するまでには5年以上も続いたことになる。

 新聞のウェブサイトによると、約60店のテナントは、06年5月までに半減したという。そして今年3月には数店舗だけが残り、あとは空き店舗になっていたという。

 アウトレットモールであろうと、SCあるいは小売店、飲食店であろうと、最悪の立地に出店すれば必ず潰れる。

 立地条件の重要性、そして最悪立地の怖ろしさを、強く認識させる出来事である。


千金ワールドが自己破産

2009-08-21 09:22:36 | 物件、開店、閉店情報

 私は8月20日のHCI経営戦略セミナーの話の中で、千金ワールドが「500円に値下げ」とか「30%引き」や「70%引き」のビラをべたべた貼っていて、千円均一の難しさを示していたと述べた。

 その千金ワールドが12日、自己破産したと、セミナー出席者から聞いた。

 新聞のウェブサイト記事によると、負債総額は21億6300万円。

 千金ワールドは2003年に設立したというが、ずいぶん早い倒産だ。全国に約60店を展開し、売上高は41億円だったという。

 私は、「1,000円均一」というフォーマットは、やはりむずかしいと思って見ていた。千金ワールドは何回か見たが、消費者として魅力を感じなかった。

 安さの魅力はやはり100円が基本であり、「300円均一が果たして継続発展できるだろうか」というところだと思う。弁当でも、すでに250円でないとインパクトがない時代に入った。

 中途半端な「安さ」は、もはや受け入れられない時代なのだと思う。


再生SC向きのテナント業態

2009-02-09 10:14:37 | 物件、開店、閉店情報

 オープンして1周年の07年6月に空き家が目立ったアクロスモール守谷(茨城県)に08年10月以来、しまむらや家具アウトレット店等が出店した。再生に努力するSCには、どんな業種業態店が適切なのか? 今後の業態開発のためにも注目したい。

 至近距離に07年6月にオープンしロックシティ守谷は、09年2月8日の日曜日に活況。順調に集客しているが、アクロスモールは、核店のカスミ(ロックシティ守谷にも出店した)と新テナント群に支えられてどうにか客数を維持している状況だった。

低家賃なら出店できる業種業態が再生に協力

 アクロスモール守谷は、以前からあるユニクロに隣接して、しまむら、アベイル、バースデイを導入。道路沿いの看板もこの3店を大きく表示している。

 そして、千葉県の家具店・かねたやのアウトレット店、B・ブランドを2階の広いスペース内に導入。その下、1階にはアミューズメントのUSランドが入り、日曜日は子供づれでたいへんに活況を呈していた。

 この状況を見ると、再生SC向きのテナント店は、やはり低家賃なら成り立つ業態だと感じる。

 さらに、低家賃であり、小商圏で成り立つ(競合店と競り合わないために)店が望ましいことになる。

 アクロスモール守谷内の既存店ではセリアが健在だが、その隣の1,000円ストアは09年5月で閉鎖・撤退のセールを実施していた。

SCも店も「継続のため」が主目的になる時代

 アクロスモール守谷同様に空き家が増えて再生に懸命の西友楽市守谷を見ても、今や「利益を拡大する」などよりも何よりも、SCを「維持する」ことが最大の目的・課題である。

 日本はいま、全産業を通じてそのように、「経営を維持すること」が最大目的に変化しつつある(そうせざるを得ない)。

 「業績ではなく継続する会社をめざす」と強調する本がある。「日本でいちばん大切にしたい会社:坂本光司著・あさ出版」。

 著者の坂本・法政大学教授は、「会社の目的は利益・株主ではない。従業員、下請け(小売業の場合は取引先)、そして消費者だ」という信念を持って、全国6,000社を訪ねた結果の理論を説く。

 利益を実現することは、もちろん重要であり、非常に望ましいことだが、それだけでは会社は発展しない段階に来た。

 このことも再認識しながら、新しい時代の「業態開発」に注目したいと思う。

 *これについての詳論は、2月11日の「店舗開発ショウ・併催セミナー」で述べて、後日、HCI会員専用ブログに掲載します。


情勢報告:Ⅰ 超危機を乗り切るための見学店リスト

2008-12-18 10:15:42 | 物件、開店、閉店情報

*以下は、12月18日の「情勢報告会」で解説するレジュメの一端です。

Ⅰ 超危機を乗り切るための見学店リスト

1.例外なく低価格が基盤(ベース)になる

1.1.一皿50円、80円寿司の時代

1.2.ルイ・ヴィトン銀座旗艦店の開店計画を撤廃

1.3.グルメSMが「安くなければ売れない」

1.4.徳用こわれせんべいが楽天で品切れ

2.サプライズ価格と楽しさの提供

2.1.サプライズ価格でないと売れなくなる情勢へ

2.1.1.来年のさらにひどい状況を想定すべし

2.1.2.消費者は「より安い物」を探し回る

2.1.3.東京の「500円以下昼食」の戦争

2.1.4.消費財の維持費軽減の商品開発を

2.2.大不況下の楽しさの本質は何か

2.2.1.やはりEDLPがベース(基盤)の筈だ

2.2.2.「節約プラスα」が売れる

3.クール・ジャパンに大いなる可能性あり

3.1.日本人が気付いていない「日本のかっこよさ」

3.1.1.ケータイ小説など

3.1.2.見学を推奨したいクール・ジャパン店

4.日米の見学推奨店リスト

(既報なので省略)


ダイユーエイトがホームセンターアンゼンのHCを譲受

2008-11-28 11:45:36 | 物件、開店、閉店情報

ダイユーエイトは11月25日の取締役会で、
ホームセンターアンゼン(茨城県、中村昭彦社長)の下記4店を
譲り受けることを決議した。譲り受けの期日は2009年2月23日。

これによりダイユーエイトは、茨城県に初出店することになる。(田中典衡)

■譲り受ける店舗
・水戸店(茨城県水戸市) 売場面積 約 2,041坪
・下妻店(茨城県下妻市) 売場面積 約 1,469坪
・いわき店(福島県いわき市) 売場面積 約 1,176坪
・内郷店(福島県いわき市) 売場面積 約 367坪