菊の花が境内を飾ってくれています
細長い花弁をカールさせたような菅のもの
花弁を一枚一枚盛り上げる厚もの
これらの大輪の菊は丹精を
重ねた菊作りの汗の結晶です
これらの菊の花をよく観察すると
茎、葉、根の土台の上に数十あるいは
百を越す一枚一枚の花弁がそれぞれの持分を
精一杯生かしきっているのに気づきます
花弁のおのおのが美しさを完成させながら
大輪全体の調和を盛り上げています
それはそれぞれが
ささえあい
生かしあう
相互供養の曼荼羅世界そのものです
美しい調和
ハーモニーの世界です
そして
それらはまた
私たちの姿が
いろいろな縁や因の上にたって今あるように
さながら縁起の世界をも美しく見せてくれます