HARUSYO'S WORLD 二宮春将の世界

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二宮春将小説:11歳の恋物語第32回

2012-01-18 02:30:13 | 日記

「初恋はもろくも崩れ破れてしまうとの言葉が気になって」

 敏夫が美由紀に心配そうに言う。

「大丈夫、二人がしっかりしてれば何とかなる」

 美由紀が敏夫を落ち着かせるように言葉を返した。

「そういってくれると有難い」

 敏夫は美由紀の顔を見て笑った。

「ぼくをずっと愛してね」

「もちろん」

 二人は笑顔でお互いの顔を見た。

「お互いの愛」

 これをしっかりと認識したのだった。

11歳の恋物語は激しさを増す。


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