花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

こけら落四月大歌舞伎 三部

2013年04月10日 | 歌舞伎
盛綱陣屋と勧進帳

盛綱陣屋やっぱり仁左衛門の盛綱かなあ・・・って。
盛綱陣屋のみどころとは?って思うと・・敵方にいる盛綱の弟高綱への心情。
高綱の息子小四郎のけなげさ。
小四郎の母の思い。
見えない高綱の策略・・かなあ?
と思うものの・・この盛綱陣屋に登場してくる「微妙」の思い・・辛さというのは表しがたいものということで
歌舞伎の「三婆」って言われてますっよね。今回微妙の東蔵。今は、この人がイチバンなのかも・・っと今は誰?っと思うと、秀太郎とこの人なのかなあ?っと。東蔵さんは比較的現代的な雰囲気(?)こらえ方がわかり易い方。
優しさのある「微妙」孫の小四郎に切腹を頼むのが、ほんとうに頼むとただ、ただ切ない。
小四郎もそれを受け止めるものの、母の声をきくとまだ死にたくないと・・いたいけなる小四郎を今回染五郎の息子、金太郎が好演。完全に客席の涙を誘うかんじだ。
今回、小四郎の従姉妹にあたる小三郎を藤間大河が演じている。こちらは尾上松緑の息子。登場時の可愛いこと。花道でしっかり見栄をきって走って行く。ただその次に北條時政と館に戻ってきじっとしているのが、ちょっと辛そう。がんばれ~~~っとおもわず。
 今回そんなかわいい御曹司の登場に、芝居をガンガン固めていってくれる若手が、四天王で登場し、篝火に時蔵、早瀬が、芝雀。いいよね。って。
でね・・盛綱の仁左衛門ってなんだろう。こらえてる演じかたというのがオーバーでないのに、こちらに響いてくるのは、凛とした姿に、あの「間」でしょうか。
自分も解った首実験の時に首は弟ではない・・しかし、それを息子小四郎もわかったはずなのに。父上!!と切腹してしまうのは?とここで悟る弟高綱の計略。
そして生きているはずの高綱を死んだこととして、君子を欺く盛綱。
最後君子を裏切ったことで切腹しようとする盛綱を止める和田兵衛が吉右衛門。ここで吉右衛門の存在がききますね。
芝居が大きい。

たしかに今この組み合わせかな?って思わず。
今回の好演1部では、熊谷陣屋で吉右衛門と仁左衛門が出ている。なにげにニヤ。

勧進帳
昨年は、幸四郎の弁慶、團十郎の弁慶みたなあ。って思わず團十郎を思い出してしまったのです。
幸四郎の人間味というか、こういう弁慶ありだけど、團十郎のみせてくれる弁慶すきだったなあ・・って。
最後の時はなにげに辛そうでしかたなかったけれど・・。
って今回その弁慶の相手富樫が菊五郎。
なんだろう・・菊五郎の富樫悪くないだけれど、やっぱりこの人が富樫の時は團十郎という思いが募る。
見れないんだなあ・・と。

なんて思いながら・・後ろに座る四天王の若手染五郎、松緑、勘九郎。
ありそうでなかった並び。まさに好みですがこのなかで松緑の片岡八郎にイチバン目が行っていた私。
この人の弁慶またみたいなあ・・とも。
とくに「延年の舞」シーンをって。
幸四郎が目の前にたっていながら、松緑ならこうかなあ?って妄想して。
六法までもうそうしたまま・・。

次回は玉三郎と松緑の将門。楽しみをひきづってあたらしい歌舞伎座をあとにした私です。




ぐんまちゃんも歌舞伎姿


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